環境問題を考える自由研究!「プラスチックについて知る」簡単調べ学習

環境問題を考える自由研究!「プラスチックについて知る」簡単調べ学習

「SDGs」への関心が高まる中、環境保護への取り組みが求められています。今年の夏は、身近な「プラスチック」を題材にした自由研究で、「自然の豊かさを守る」ためにできることを、家族で考えてみませんか。子どもが興味ある内容や年齢に合わせて、4つの研究を自由に組み合わせることができ、計算や工作なども経験できます。

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はじめに…研究のねらいとおすすめポイント

家の中を見回すと、多くのプラスチック使用製品が存在し、私たちの暮らしに欠かせない便利な素材であることを実感します。実際、私たちライオン株式会社も洗剤容器をはじめ、様々なプラスチックを利用しています。一方、環境に対する影響という点では、課題も挙げられています。世界が協力して持続可能な開発をめざす「SDGs」への取り組みが重要視されてきている今、自由研究を通じて、家族で一緒にプラスチックについて考えてみませんか。

POINT

おすすめポイント

1 プラスチックについて調べることで、身近な環境問題への理解が深まる

2 ダウンロードできる自由研究ノートに記入すれば、そのまま学校に提出できる

3 4つの研究から取り組みたい内容を自由に選ぶことが可能(最短1日で完成!)

4 調べ学習だけでなく、年間のごみ量などを計算したり、工作も楽しめる

「夏休み自由研究テキスト&ノート」について

お子さんが興味を持ったら「自由研究テキスト&ノート」をダウンロードし、必要な部分を印刷してください。「自由研究テキスト&ノート」は「テキスト編」と「ノート編」に分かれています。
最初に、「テキスト編」でプラスチックの便利な点や課題について家族で一緒に学習しましょう。次に、「ノート編」に、調べたこと気づいたことを、お子さんに書き込んでもらってください。書き込んだ「ノート編」は、そのまま自由研究として学校に提出できます。

テキスト編 ※全員がダウンロードして印刷してください

ノート編(表紙、まとめページなど) ※全員がダウンロードして印刷してください

ノート編(研究①) ※研究①に取り組む人だけが、ダウンロードして印刷してください

ノート編(研究②) 研究②に取り組む人だけが、ダウンロードして印刷してください

ノート編(研究③) 研究③に取り組む人だけが、ダウンロードして印刷してください

ノート編(研究④) 研究④に取り組む人だけが、ダウンロードして印刷してください

自由に選べる4つの研究

「自由研究テキスト&ノート」の「ノート編」には①から④の4つの研究があります。全部に取り組んでもよいですし、1つだけでも大丈夫です。お子さんの興味に合わせて自由に組み合わせてください。以下に4つの研究について紹介します。

<研究① おうちにあるプラスチックを調べよう>

研究① おうちにあるプラスチックを調べよう

●対象学年:小学1・2・3・4・5・6年生

●研究に要する日数:1日

身近なプラスチック使用製品を調べ、プラスチックの性質を学ぶ研究です。おうちにあるプラスチック使用製品を探して、記録カードを作ります。その記録カードを一覧表にまとめることで、プラスチックがどんな場面で使われているのか、どんな良い点があるのかを考えます。また、プラスチックの環境問題についても調べます。

<研究② おうちのプラスチックごみを分類しよう>

研究② おうちのプラスチックごみを分類しよう

●対象学年:小学3・4・5・6年生

●研究に要する日数:7日程度

おうちのプラスチックごみを調べる研究です。どんな種類のプラスチックを捨てているかを調べ、1年間でどれくらいの量になるのかを計算します。また、プラスチックごみを減らす工夫としてどんなことができるかも考えます。

<研究③ プラスチックを大切に利用するためのキーワード「3R」を学ぼう>

研究③ プラスチックを大切に利用するためのキーワード「3R」を学ぼう

●対象学年:小学3・4・5・6年生

●研究に要する日数:1日

プラスチック資源を有効利用するための考え方「3R」について調べます。身近な日用品で実施されている具体的な3R施策について、どんな工夫がされているかを調べ、その効果を実際に計算します。

<研究④ 海洋プラスチック問題を知ろう>

研究④ 海洋プラスチック問題を知ろう

●対象学年:小学1・2・3・4・5・6年生

●研究に要する日数:2日

海洋プラスチック問題について体感する研究です。実際に海に行って、周辺にはどのようなプラスチックが落ちていたかを調べます。また、拾ったプラスチックを使い、万華鏡を作成するという工作も含まれます。海に出かける機会のある方におすすめです。

「自由研究テキスト&ノート」の書き方のヒント

以下は、「自由研究テキスト&ノート」を効果的にご利用いただくための補足資料です。ページごとに説明していますので、必要に応じて、該当する部分をお読みください。

全員共通

テキスト編で学習した内容を参考にして、「研究のテーマ」と「調べたいこと」を書きましょう。

<研究のテーマ>
プラスチックのことを調べ、環境問題について考える

<調べたいこと>
・どんな製品にプラスチックが使われているのか
・プラスチックの良い点や改善が必要な点は何か
・おうちのごみにはどんなプラスチックが含まれているのか
1年間で捨てているプラスチックはどれくらいなのか
・海辺にはどんなプラスチックが落ちているのか

提出する自由研究ノートの最後のページとなる「まとめと感想」です。「まとめ」では、今回の自由研究でわかったことを書きましょう。また、「感想」では、自由研究を通じて感じたこと、これから生活する上で意識しようと思ったことなどを書いてみてください。



自由研究① おうちにあるプラスチックを調べよう

この記録カードを複数枚印刷して、おうちにあるプラスチック使用製品をたくさん見つけて、調べてみましょう。記録例と記録時のポイントを以下に記載しました。

記録例

書き込んだ記録カードを一覧表にまとめ直して、特徴がないか考えてみましょう。例えば、下記の例のように、「プラスチックの種類ごと」にまとめてみると、性質がわかりやすくなるかもしれません。種類のほかには、場所ごと(キッチン、洗面所、お風呂など)や、物ごと(食品、日用品、家電など)など、様々な視点がありますので、自由に選んでみてください。

まとめた一覧表を見ながら、プラスチックがいろいろなものに使われているのは、どのような良い点があるからなのか、考えてみましょう。思いついたら、箇条書きにして書いてみましょう。思いつかない時は、テキスト編の「プラスチックの便利な点」を読んで、参考にしてみましょう。
また、プラスチックの便利な点を考えた後は、プラスチックが持つ課題も考えてみよう!特に今回は環境に関する課題を、親子で話し合ったり、インターネットを使って調べてみましょう。思いつかない時は、テキスト編の「プラスチックの課題」を参考にしてください。




自由研究② おうちのプラスチックごみを分類しよう

おうちのプラスチックごみには、どんな物があるのか調べてみましょう。例えば1週間集めた後、種類ごとに分類してみて、ごみに含まれている物があれば、空欄に「」を記入しましょう。
また、右下には全部のごみの合計量を記入しましょう。おうちに体重計があれば、下の図のように、ごみを持った重さから、持った人の重さを引いて、ごみの合計量を算出してください。体重計がなければ、おおよその重さを記入してください。

もし可能であれば、分類したごみの、それぞれの重さを量ってみてもよいでしょう。その場合は、空欄には「」の代わりに、「100g」などの具体的な重さを記入してください。
なお、分類する時は、必ず軍手などをしてケガをしないように気を付けてください。また、分類し終わったら、手をしっかり洗ってくださいね。

おうちから廃棄されるプラスチック使用製品の合計量がわかったら、次は、自分が1日あたりどれくらいのごみを廃棄しているのか、また1年間ではどれくらいの廃棄量になるのかを試算してみましょう。かけ算やわり算を習っていない低学年の場合は、家族が計算を手伝ってあげてください。

〈計算の例〉
たとえば、7日間で、家族4人で集まったプラスチックごみが2,000gの場合

1日、1人当たりの廃棄量」は、2000g÷7(日)÷4(人)=70g
1年間、1人当たりの廃棄量」は、70g×365(日)=25,550g)(約25kg
1年間、家族全員の廃棄量」は、70g×365(日)×4(人)=102,200g)(約100kg

自分たちが1年間で廃棄するプラスチックごみの量がわかったら、1人当たりでもいいし、家族全員分でもよいので、それがどれくらいの量かをイラストにして表現してみましょう。例えば、例1のように牛乳パックなどの身近な物の重さに例えて、その数を書いてみてください。比較する物は牛乳パック以外でも構いませんので、親子で一緒に考えてみてください。あるいは、例2のように自分と比較した大きさを、想像して書いてみてもいいかもしれません。大きさに正解はありません。自分がどれくらいプラスチックを廃棄しているかを考え、想像してみることが大切だと思います。

〈イラストの例〉

例1

   

例2

おうちから出るプラスチックごみを減らすために、自分たちができる工夫を考えて書きましょう。また、その中で実現できそうな行動は、是非実施してみましょう。たとえば、下記のようなことが実施できるかもしれません。

〈工夫の例〉
・レジ袋、ビニール袋ではなく、マイバッグを使う
・ペットボトル飲料は購入せず、マイボトルに飲料を入れて使用する
・繰り返し使用できそうな製品を使用する
・洗剤などはボトルではなく、詰め替え用を活用する

POINT

更にチャレンジしてみよう!

可能なら、おうちのプラスチックごみを分類したノートをもう一枚準備し、最初に分類する際に集めた時と同じ期間、プラスチックごみを減らす工夫をしながらごみを集めて分類してみてください。その結果を工夫前後で比較しながら、自分で考えた工夫の効果を検証してみてはいかがでしょうか。



自由研究③ プラスチックを大切に使用するためのキーワード「3R」を学ぼう

プラスチックごみを減らすため、注目されているキーワードが「3R(スリーアール)」です。Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の3つの頭文字のRが、3Rの由来で、プラスチックごみを減らすための重要な考え方になります。ノートに3Rについてまとめると同時に、身近な製品での実例を挙げてみてください。テキスト編の「プラスチックごみを増やさないための3R」や「3Rの身近な事例」を読んで、まとめてみましょう。

衣料用洗剤、歯ブラシなど、生活に欠かせない商品をつくるライオン株式会社も「3R」をキーワードに、プラスチックの削減につとめています。

例えば「Reduse(リデュース)」として、衣料用液体洗剤のボトルが挙げられます。現在、ライオン株式会社の衣料用液体洗剤は、「通常タイプ」と「高濃度洗剤タイプ」の2種類があります。「高濃度洗剤タイプ」は、洗剤の濃縮化技術によって、「通常タイプ」の約半分の洗剤使用量で済むため、容器を小さくしプラスチック使用量を減らすことができます。

洗濯1回当たりのプラスチック使用量を計算し、通常タイプと高濃度洗剤タイプで比較してみましょう。現在のプラスチック使用量は、「通常タイプ(トップクリアリキッド、内容量900g)」は約116g、「高濃度洗剤タイプ(トップ スーパーNANOX、内容量400g)」は約57gです。使用回数は、洗濯の水量が30Lの場合、「通常タイプ」が36回、「高濃度タイプ」は40回として、洗濯1回あたりのプラスチック使用量を計算してみてください。

最後に、計算してみてわかったこと、感じたことを書いてください。多くの家庭で高濃度洗剤タイプが使用されるようになれば、プラスチック使用量は減らすことができそう、などが例です。

なお、ノート内の衣料用液体洗剤のデザイン・内容量、プラスチック使用量などは、20225月時に製造していた製品です。

次に「Reuse(リユース)」の事例について考えてみましょう。容器を繰り返し使用する事例として詰め替えがあります。たとえばドラッグストアにいくと、詰め替え用の洗剤類がたくさんありますね。ボトルを使い捨てにせず、詰め替えることによってプラスチック使用量を減らすことができます。

ライオン株式会社の製品である「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」を例に考えてみましょう。ボトル1本(250ml)に使用されるプラスチック使用量は約73g、詰め替え用容器(800ml)は約39gです。そこで、詰め替え約4回分の内容量を使用するとした場合、ボトルのみの場合(プラスチック使用量365g(=73g×5本)、内容量の合計1250ml(=250ml×5本))と、詰め替え容器を併用した場合(プラスチック使用量112g(=73g+39g)、内容量の合計1050ml(=250ml+800ml))とで、ポンプ1プッシュあたりのプラスチック使用量を比較してみましょう(ボトルのみの場合は0.3g=365g÷1250プッシュ)、詰め替え容器を併用した場合は0.1g=112g÷1050プッシュ))。

また、計算してみてわかったこと、感じたことを書いてください。たとえば、詰め替え約4回分だと、大きな削減には感じないかもしれませんが、これを繰り返したり、多くの家庭で実践されて積み重なれば大きな削減に繋がりそう、といったことが挙げられます。

なお、ノート内のキレイキレイ薬用泡ハンドソープのデザイン・内容量、プラスチック使用量などは、20225月時に製造していた製品です。

洗剤とハンドソープの事例以外にも、企業・団体がどのような「3R」に取り組んでいるのかを調べてみましょう。どんな企業がどんな活動をしているのか、それに対して自分がどのように協力できそうなのかを考えてみましょう。勿論、「3R」に限らず、プラスチックを減らすために取り組んでいる内容であれば、どのような内容でもよいと思います。例えばということで、ライオン株式会社の事例をいくつか挙げておきますので、参考にしてください。



自由研究④ 海洋プラスチック問題を知ろう

プラスチックの課題の一つである「海洋プラスチック問題」について整理しましょう。テキスト編の「プラスチックによる海の汚染」を参考にして、ノートの14の項目について、内容を記載することで海洋プラスチック問題のことを理解しましょう。

海水浴や釣りなどで海にお出かけする機会があれば、その機会を利用して、実際にどんなプラスチックが浜辺に漂着していたかを調べてみましょう。日時や場所、見つけたプラスチックの種類・大きさ・色などを文章で記載しましょう。また、ノートの右側には落ちていたプラスチックの写真を貼りつけたり、イラストを描いたりしてみてください。絵日記のように、自分達が浜辺でプラスチックを拾っている絵を描いてもよいかもしれません。なお、安全を確保するため、海は必ず親子で一緒に行ってください。また、ケガをしないように、プラスチックを調べる時には軍手をして、ピンセットなどを使いながら気を付けて調べてください。

海で見つけたプラスチックは、ごみとして捨ててもよいですが、数cm程度の小さい破片で色がついているプラスチックは、工作として万華鏡の材料に利用してはいかがでしょうか。

詳しい作り方はこちらの動画をご覧ください。小さめでカラフルなプラスチックを使用するときれいに見えますよ。おうちに持ち帰ったプラスチックは、工作に使用するまでの間、小さいお子さんが手に取らないようにしっかり保管してくださいね。

親子で万華鏡を作ろう!

工作に必要な材料や道具は下記です。

〈材料〉
ペットボトル(500ml、凹凸のないもの)、プラスチック、保存袋またはビニル袋(透明で破れにくいもの)、厚紙、アルミホイル、黒い色画用紙、紙(コピー用紙)

〈道具〉
のり、セロテープ、両面テープ、マスキングテープ、カッター、カッターマット、はさみ、ボールペン、油性ペン、鉛筆、定規、コンパス

<手順>
①ペットボトルを切って「本体上部」と「本体下部」を作る
②万華鏡内部にある「合わせ鏡」を作る
③「つなぎ部」を作る
④「合わせ鏡」に「つなぎ部」を固定する
⑤「のぞき穴」を作る
⑥「合わせ鏡」を本体下部に固定する
⑦「本体上部」と「本体上部」をつなげる

その他の夏休み自由研究アイデア

この自由研究のほか、歯の健康やお皿洗い、お洗濯に関する自由研究もあります。生活に関する身近なテーマは、お子さんも興味を持ちやすく、取り組みやすいはず。ぜひ家族で一緒に楽しみながら、チャレンジしてみてください。

プラスチックについて、もっと知りたい方は下記も参考にしてください。

プラスチック容器包装リサイクル推進協議会

ごみ拾い促進プラットフォーム「ピリカ」に参加してみませんか

「ピリカ」は、株式会社ピリカ(東京都渋谷区)が運営する、世界最大のごみ拾いSNSです。ごみ拾いを促進し、活動を可視化することを目的にしており、世界113の国と地域で利用され、のべ200万人の方々が参加されています。(20225月時点)。

例えば、近所の散歩がてら、また海やまちなどでごみを拾い、その写真を撮影し、SNSで共有するだけでOKです。実際投稿してみると、「ありがとう」のスタンプや、コメントが届けられたりと、参加者が活動を確認し、お互い感謝しあってコミュニケーションが形成されることで、ごみ拾いを継続しやすく、且つ楽しく参加できるようになります。アプリはiPhoneAndroidからダウンロードでき、無料で参加できます。是非参加してみてください。

ごみ拾い促進プラットフォーム「ピリカ」

知ってる?やってる?サステナブル!特設ページはこちら!知ってる?やってる?サステナブル!特設ページはこちら!

この記事を作成・監修した
マイスター

片木 徹也

お洗濯マイスター

片木 徹也

かたぎ てつや

洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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