【自由研究ノート付き】子どもと一緒にリボベジに挑戦したら、食育につながった
夏休みになると、今年の自由研究のテーマは何にしよう?と子どもと一緒に悩むパパ、ママも多いのではないでしょうか。そんなご家庭でぜひ挑戦して欲しいのが、野菜のヘタや根っこを育て、食品ロスの削減にもつながる「リボベジ」。ライターの藤沢あかりが親子でリボベジ観察をしてみたところ、子どもの食育にもつながりました!(Lidea編集部が制作した自由研究ノート付き)
畑やプランターより、気軽な収穫体験「リボベジ」って?
「今年のテーマ、何にした?」
この時期、小学生の子をもつお母さんたちと顔を会わせるたびに話題になるほど、毎年頭を悩ませるもの。そう、夏休みの宿題のメインでもある「自由研究」のテーマ選びです。娘は小学3年生、今年もその季節がやってきました。
まずは子どもが興味をもって取り組めるもの。そしてできれば、これからの暮らしにちょっと変化や気付きがある学びの機会にもしたい。しかしながら、時間とお金をかけ過ぎず、親の負担が少なめというのも譲れない…。
そんなある時、SNSを眺めていたら、にんじんのヘタからかわいい緑の葉っぱが伸びている投稿を発見。あ〜、これ実家でもやっていたなぁ、と懐かしく思っていたら、「#リボベジ」というハッシュタグがついていました。リボベジとは、「リボーン・ベジタブル」の略、つまり野菜の再生栽培で、今じわじわと流行っているのだとか。(エコや食品ロスの削減につながるということでも、注目されているそう。)
家族で畑作りにチャレンジしてるよ!という知人の声を聞くたびに、子どもたちと一緒に土と触れ合い、収穫のよろこびを体験できたら…と思いますが、いかんせん庭もなく、レンタル畑も近くにありません。そもそもあったとしても、ハーブの苗すら枯らすわたしには、ちょっとハードルが高めです。
でもリボベジなら、水だけで栽培できるのでお手軽に楽しめそう。ゴミになる部分から再生させるということでエシカルな視点も学べるし、自由研究にも役立つはず。あわよくば、3歳の息子の野菜嫌いも少しはマシになるかも?というわけで、早速やってみました!
※記事の最後で、自由研究ノートをダウンロード出来ます
こんな野菜を育ててみました!
わが家でチャレンジしたのは、こんなラインナップです。
【1日目】リボベジ観察、スタート!
うちではこんなふうに始めてみました。
置いたのは南からの自然光がたっぷり入るリビング。
栽培には、普段使っているガラスのコップやうつわが活躍しました。夏らしくガラス素材で揃えてみましたが、お気に入りの小鉢やマグカップなどを並べるのも楽しそうですし、空き瓶を再利用するのも良さそうです。
「自由研究」の言葉に、最初は難色を示した娘も、こうしして並べてみると、ちょっと気になり始めた様子。
普段は捨ててしまう部分が、これからどんな表情を見せてくれるのか、とっても楽しみです。
【3日目】小松菜に緑の葉が見え始めました!
ねぎと豆苗は、早くも少しずつ伸びているのがわかります。
うれしかったのは、初めてのチャレンジの小松菜。中央から1cmほど、濃い緑色の葉が伸びてきたようです。
同じくロメインレタスも、中心から葉が出てきたようです…が、レタスは観察を始めた直後から、目に見えてどんどん切り口が茶色く朽ちてきました…。冷蔵庫でレタスが古くなっていくあの感じ、わかりますか?早くも少々不安な感じです。
気を取り直して、にんじん。
こちらも3mmほどでしょうか、芽が出ているのがわかります。
毎日の水換えは観察がてら、子どもに担当してもらうことにしました。
朝と夕方、1日2回。さらに、わたしが在宅の時は日中にも1回。季節柄ぬめりも出やすいので、こまめに換えたほうが良さそうです。
それでもこのロメインレタスの状況…、子どももちょっと心配そう。
とはいえ、ロメインレタス以外はまだ大きな変化がないからか、そこまで思い入れもない様子の娘、もうちょっと気にかけてあげてほしいと思う勝手な親心です。
【5日目】じわじわと成長中、ロメインレタスあやうし。
3日目に比べて、小松菜の葉が顔をしっかりのぞかせていますね。ねぎもそろそろ味噌汁くらいには使えそう。豆苗もまばらですが伸びてきました。ロメインレタスも伸びてきたけれど、外側がどんどん腐ってきているのが気になるところ。
そしてブロッコリースプラウトが、ここまでうんともすんとも言っておりません。こちらも少々気がかりです。
でもこうして、目に見える変化が大きくなってくると、俄然子どもたちのテンションも上がってきました。「もう食べる? 料理に使う?」と娘。いやいや、もうちょっと待ってみましょう。
【6日目】豆苗が一気に伸び始めました!!!
豆苗が、昨日のまばらな成長に比べて一気に加速度を増しました…!
そろそろ食べてもいい気もしますが、もう少し待ってみることに。
ねぎや小松菜の緑色が濃くなり、いい感じです。にんじんも、目に見えて緑色の葉が伸びてきました。そしてロメインレタスとブロッコリースプラウトが、かわらず怪しい気配を醸しております。
【9日目】豆苗とねぎを収穫してみることに!
豆苗とねぎが、ぐんぐん伸びてきました。ねぎに至っては写真からはみ出す勢い。ちょっと粘りすぎた気がしないでもないですが、今日はこの2種類を収穫してみます。
普段、火を入れたねぎは食べるものの、汁物や冷奴などの生の状態では「入れないで」という娘。ですが、今日ばかりは食べていただきましょう。
「食べられそう?」と聞くと、「入れて!」との返事。これもリボベジ効果のおかげ?
この日はお昼ごはんのきつねうどんに、自分で刻んだねぎをトッピング。おいしく食べてもらえたようでなにより!
夜は豆苗を調理。野菜が苦手な3歳の弟も一緒に楽しく食べるにはどうしたらいいかな?と娘に相談したところ「チヂミはどう?」。それなら食べてもらえそうだね、ということで、豆苗は刻んでチヂミに。
彩りとして、にんじんの千切りと桜海老も入れたところ、今度は弟もパクパク食べてくれました。
さてここで残念なお知らせが。
少し伸びてきていたロメインレタス、茶色く痛んだ部分をそのつど取りながら進めていましたが、やはり全体的に腐ってきてしまった様子。
そして、初日から一向に変化を見せなかったブロッコリースプラウト。そもそもこれは、再生栽培向きではなかったようです。傷み、異臭などを感じたら無理に続けないことも大切です。というわけで、この2種類は処分することに。レタスはまたチャレンジしてみたいところです。
【14日目】にんじんらしい葉っぱがぐんぐん!小松菜をジュースにします
リボベジを始めて2週間。気付けば、にんじんのちっちゃなかわいい葉っぱがぐんぐんと伸びてきました。小松菜も、青々とした立派な葉っぱがすくすくと育っています。大きいもので7〜8cmというところでしょうか。ねぎも、再び料理に使えそうです。
小松菜をそろそろ収穫してみよう、ということで今日は野菜ジュース作りです!
小松菜にりんご、バナナ、少しのはちみつを入れてミキサーに。
小松菜は量が少なめでしたが、ほんのりグリーンのおいしいジュースができました。
「リボベジ」は、家庭でできる小さな小さな菜園だった!
水耕栽培だから気軽に始められ、収穫の喜びが味わえるリボベジ。自分で育てて、収穫し、調理して食べる。とてもシンプルですが、そういえばこれまで、なかなか体験したことがありませんでした。
やってみると想像以上に楽しかったようで、「今度スーパーに行ったら、自分で育てられそうな野菜を見つけたい!」と意欲満々の娘。その視点は母にはなかった!と膝を打ちました。
次は何の野菜で、どんな料理を作ろうかと、それも楽しみなのだとか。
今回のように調理をしてみるのはもちろんのこと、高学年になったら、野菜の種類を分類してみたり、日当たりの違う場所で色や成長速度を比べてみたりするのも良さそうです。年齢や学年に応じて、いろいろな楽しみ方ができるのもリボベジのおもしろいところでした。
なにより、子どもと一緒に体験したことで、野菜の色や形、においを新しい視点で見つめてもらう機会になったと思います。リボベジで、好き嫌いがなくなったとか、食べ物の大切さに気づくようになったとか、農家の人たちに思いをはせるようになった……なんて、つい大人は期待したくなりますが、もちろん急に大きな変化はありません。でも、成長をわくわくしながら眺めたり、一生懸命に調理をしている子どもの表情を見ていると、それこそが一番大切なことだと、こちらが気付かされました。
今回のリボベジ観察で、娘が制作した自由研究ノート
「一緒に作って、楽しく食べる」、そんな食体験の基本を楽しむ小さな一歩。小さな家庭菜園の収穫に、ますますはまりそうです。
↓自由研究ノートを使って、みなさんもぜひ挑戦してみてくださいね。
夏休み自由研究ノート PDFのダウンロードはこちら
リボベジ可能な主な野菜と注意点
○主な野菜
★にんじん、★ねぎ、★小松菜、★豆苗、★水菜、大根、レタス、ブロッコリースプラウト、キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草、セロリ、にんにく、ハーブ、かいわれ大根、アボガド、チンゲンサイ、クレソン、しょうがなど
★:初心者におすすめの野菜
○リボベジをやる際の注意点
・毎日水を変える
・傷みや異臭・ヌメリを感じたら無理に続けない
・同じ野菜で、何度もチャレンジしない
・日当たりの良い場所に置く(※直射日光の当たりすぎは要注意)
編集:ノオト
・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、ライオン株式会社の見解を示すものではありません。
この記事を書いた人
藤沢あかり
編集者・ライター。インテリア、料理、子育て、手しごとなどのライフスタイルを中心に執筆。取材対象の背景にある物語や思いを、わかりやすい言葉と独自の視点で照らしだし伝えることがモットー。
Instagram: https://www.instagram.com/akari_kd/
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