1日あればOK!夏休み自由研究「服のガンコ汚れの落とし方」
夏休みの自由研究に、「ガンコな汚れを落とすための上手な洗剤の使い方」というテーマはいかがですか?超コンパクト液体洗剤を使って、ガンコな汚れを「普通に洗濯」と「汚れに洗剤を塗布して、一晩放置してから洗濯」の2パターンで洗い、汚れの落ち具合を観察するもの。1日で完成できて、科学も家事も学べますよ!
「服についたガンコな汚れ落とし」に親子でチャレンジ!
夏休みの自由研究としておすすめなのが、毎日の生活に欠かせない「お洗濯」。
洗濯機におまかせすることが多いと思いますが、普段のお洗濯では落とすことがむずかしい「ガンコな汚れを落とす実験」に挑戦してみませんか?
うっかりつけた油性ペンなどのガンコな汚れや、時間がたった食べこぼしなどのシミも、洗濯機で洗う前に、洗剤(超コンパクト液体洗剤)を塗布して一晩(約12時間)おくだけで、汚れ落ちがグンとアップします。
その差は歴然!「洗剤の力ってすごい!」とお子さんも驚くはずです。
ガンコな汚れをつけてくることが多いお子さんといっしょに、衣類につく汚れの種類と対処法、そしていつもの洗剤をもっと効果的に使う方法を、親子で研究してみましょう。
おすすめポイント
1 実験からまとめまで1日で完成!
2 ダウンロードして学校にそのまま提出できる自由研究ノート付き!
3 お洗濯実験を通して、「理科」に興味がもてる!
4 「生活スキル」が身に付く!
5 大人も一緒に、ガンコな汚れを落とすコツをマスターできる
取り組む内容は簡単ですから、学年を選ばず、時間がなくてもチャレンジできますよ。
<目次>
◇自由研究ノートをプリントして準備
└1. 自由研究ノートをダウンロード&印刷
└2. 自由研究の進め方と成功の秘訣
◇調べてみる編
└1. 研究のテーマ 2. 調べたいこと
└3. 服につくガンコな汚れについて
◇実験してみる編
└4. 油性ペンの汚れを落とす実験
└5. 【A】通常洗浄の実験結果
└5. 【B】塗布放置洗浄の実験結果
└6. ほかの汚れを落とす実験
└7. まとめと感想
◇お洗濯のお手伝いにも挑戦!
自由研究ノートをプリントして準備しよう!
「この研究をやってみたい!」とお子さんが興味を持ったら、次の手順で始めましょう。
1. 自由研究ノート(全9ページ)をダウンロード&印刷
ダウンロードできる「夏休み自由研究ノート」は、実験の結果を書き込むと、そのまま学校に提出することができます。
2. 自由研究の進め方と成功の秘訣
親子でいっしょに「服につくガンコな汚れ」について話そう
「一度着た服は、洗濯機で洗うとキレイになるよね。でも、一度ついたらなかなか落ちないガンコな汚れもあるんだよ」と、汚れの種類についてお子さんと話し合ってみましょう。
服についた「落としにくい汚れ」には以下のようなものがあります。お子さんと話題に上がった汚れは、この中に入っていますか?
グラフの右上のほうにいくほど汚れが落ちにくいことを示しますが、ガンコな汚れを落とすのってやっかいですよね。でも、いつもの洗剤でも、使い方に工夫をすればキレイに落ちることがあります。
そこで、最高に落ちにくいとされる「油性ペン」の汚れを落とす実験をしてみましょう。実験を通して、洗剤の働きをお子さんと一緒に大人も学べますよ。
研究途中で、お子さんが困った時は助けてあげながら、お洗濯の先生になった気分で家族で楽しくトライしてくださいね。
では、このあとはいよいよノートに書き込んでいきます!
自由研究スタート!まずは〈調べてみる編〉
「1. 研究のテーマ」と「2. 調べたいこと」を書きましょう
まずは、夏休み自由研究ノートの2ページ目に、「研究のテーマ」と「調べたいこと」をまとめてみましょう。
<書き方の例>
1. 研究のテーマ
服についたガンコ汚れを落とすための、「上手な洗剤の使い方」について
2. 調べたいこと
おうちの人が、ぼく(わたし)が汚した服を洗濯してくれるけれど、キレイに汚れが落ちないことがある。でも、洗剤の使い方を工夫すれば、汚れ落ちがアップするらしい!落ちにくい汚れをどのくらい落とせるか、調べてみることにした。
★例のとおりでなくてもいいので、お子さんが自分で考えて、夏休み自由研究ノートの2ページ目に書いてみましょう!
「3. 服につくガンコな汚れ」について調べてみましょう
服にガンコな汚れがつくのはどんな時でしょうか?食事中、外遊び中、授業中など、普段の生活の1コマを思い浮かべると考えやすいですよ。服につく汚れの種類を思いつくだけ、夏休み自由研究ノートの3ページ目に書いてみましょう。お子さんが迷っていたら、「ほかにもあるかな?家族に聞いてみよう」と促してあげましょう。
お子さんには、「記者になった気分で家族に取材してみよう」と促し、特に落ちにくい汚れを調査してもらいましょう。
実際にガンコな汚れを落としてみよう!<実験してみる編>
いよいよ実験スタート!
おうちの人も一緒にやってみましょう。
ここでは、特に落ちにくい「油性ペン」で書いた線を「汚れ」にして、2パターンの洗浄方法で実験。どちらがどの程度汚れが落ちるかを観察して、比較します。
「4. 油性ペンの汚れを落とす実験」をしてみましょう
1つは洗剤を入れた水の中で洗うという、「通常の洗濯」に近い「通常洗浄」方法。
もう1つは、洗剤の使い方をひと工夫した「塗布放置洗浄」という方法です。汚れに直接洗剤を塗布して一晩(約12時間)放置し、汚れを落とす方法をいいます。
<実験で使うもの>
①フェイスタオル:1枚
②液体洗剤(超コンパクト液体洗剤:トップ スーパー NANOX)
③油性ペン(赤):1本
④スポイト:1本
⑤輪ゴム:4個
⑥白い布(ポリエステル):5×5cm程度 2枚
⑦定規(20㎝程度のもの・プラスチック):2本
⑧プラコップ(容量が300ml程度の大きさの透明なもの):2つ
<実験の準備>
1. 2枚の布に油性ペンで、それぞれ長さ約3㎝の線を引き、汚れをつける。
2. 【A】「通常洗浄」用の布:1枚は何もせずそのままおく。
【B】「塗布放置洗浄」用の布:タオルの上に置いて、洗剤をスポイトで約1ml
汚れの部分に塗布し、一晩(約12時間)放置する。
※一晩放置したら、実験を行う前に、汚れの状態を夏休み自由研究ノート(7ページ目)にスケッチするのを忘れずに!
<実験の手順>
1. プラコップに水を約200mlずつ入れる。
2. 布【A】【B】をそれぞれ輪ゴムで定規に巻き付けて止める(汚れのついているほうを表側にする)。
3. 水を入れたプラコップの1つに液体洗剤をスポイトで約1ml入れ、かき混ぜる(「通常洗浄」に使用)。
4. 液体洗剤を入れたプラコップに、布【A】のついた定規を入れ、1分程度前後にゆっくり動かす。
その後、定規をとり出し、汚れがどうなったかを観察する。
5. もうひとつのプラコップ(水のみ)に、布【B】(洗剤を塗布し一晩放置したもの)のついた定規を入れ、1分程度前後にゆっくり動かす。
その後、定規をとり出し、汚れがどうなったかを観察する。
6. 最後に、布【A】と布【B】の汚れの残り具合(違い)を確認する。
実験の前に、実験のお手本の動画を見て、手順を確認しましょう。
夏休み自由研究 服についたガンコな汚れの落とし方
注意ポイント(保護者の方へ)
・洗剤は「一晩置いてから洗うと効果的」と表示がある超コンパクト液体洗剤を選びましょう。
・敏感肌のお子さんは、炊事用の手袋を使用してから、実験を行いましょう。
・洗剤が目に入った時は、こすらずすぐに水で十分洗い流しましょう。異常がある時は、使用した液体洗剤を持って、医師に相談してください。
・洗剤が床などにこぼれた場合は、すぐに水で濡らしたタオルでふき取りましょう。
・洗濯機のフタなどプラスチック部分に原液がついた時は、放置すると傷むことがあるので、すぐに水で充分ふき取って下さい。
「5. 【A】通常洗浄」の実験結果を書いてみましょう
布【A】には汚れが残っていますか?キレイになったでしょうか。油性ペン汚れは特に落ちにくいので、通常のお洗濯と同じやり方では、ほとんど落ちませんね。
★取り出した布を見て、汚れが落ちたか、残っているかを夏休み自由研究ノートの7ページ目にスケッチしてみましょう!
「5. 【B】塗布放置洗浄」の実験結果を書いてみましょう
塗布放置したあとに洗う実験では、油性ペン汚れはどんなふうに変化したでしょうか?
【A】通常洗浄の実験結果とも比較してみましょう。
【A】通常洗浄ではほとんど落とせなかった油性ペン汚れが、かなり薄くなったのではないでしょうか。こちらも取り出した布を見て汚れが落ちたか夏休み自由研究ノートの7ページ目にスケッチしてみましょう。
これは、超コンパクト液体洗剤(トップ スーパー NANOX)を汚れに塗布して一晩放置することで、時間とともに洗剤中の水分が蒸発して洗浄成分が濃くなり、汚れに浸透していって手ごわい汚れをぐんぐん溶かし出すためなんです。洗剤と時間による洗浄パワーを実感できますね。
汚れが落ちないものがあります!
実際のお洗濯では、油性ペンの「インクの種類」や「インクの付着量」などにより、落ちないものがあります。
6. ほかのガンコな汚れも落とす実験・観察をしてみましょう
もし余力があれば、夏休み自由研究ノートの3ページ目に書いたほかの汚れも、塗布放置洗浄の実験をしてみてはいかがでしょう。使うものや手順は【B】の実験とほぼ同じです。
油性ペンのかわりに、ソースやケチャップ、墨汁、口紅などで布に汚れをつけたものに洗剤を塗布して一晩放置し、汚れがどのくらい落ちるか確かめてみましょう。
※塗布放置洗浄しても汚れが落ちにくい場合には、同じ操作を2~3回繰り返すと、汚れ落ちがアップしますよ!
5の「油性ペンの汚れが落ちる様子」の観察と同じように、「洗う前の布(洗剤を塗る前)」、「洗う前の布(洗剤を塗布して約12時間置いたあと)」、「洗ったあとの布」の汚れを観察・スケッチすると、夏休み自由研究ノートがますます充実します!
★汚れごとに、布の汚れがどう変化するか、夏休み自由研究ノートの8ページ目の枠にスケッチしてみましょう!色を使うとわかりやすくなります。複数の汚れを実験・観察する場合は、ノートの8ページ目をコピーしてご使用ください。
「7. まとめと感想」を書いたら、終了です!
いかがでしたか?
服につく落ちにくいガンコな汚れにはどんなものがあるか、調べられましたか?
また、落ちにくい汚れが薄くなる様子を実験観察できましたか?
では、ここまでの実験と研究の結果を、夏休み自由研究ノートの9ページ目にある「7. まとめと感想」欄に書きましょう!
<まとめの書き方の例>
洗濯する前に直接汚れに洗剤をつけ、一晩おいて洗濯すると、落ちにくい油性ペンやクレヨンなどの汚れも薄くなったり、キレイに落とすことができました。洗剤を洗濯機に入れる前に塗っておいて一晩おけば、手でゴシゴシ洗わなくても、いろいろな汚れが薄くなることがわかりました。
書き方例を参考に、実際に感じた言葉を素直に書くと、自由研究ノートとしての完成度も、実験した思い出も、しっかりとした形になりますよ。
親子で実験、お疲れさまでした!
ぜひ学校に提出してくださいね。
お洗濯のお手伝いにも挑戦!
この自由研究を通してお子さんがお洗濯に興味を持ったら、お洗濯のお手伝いにも挑戦してもらいましょう!洗剤の汚れを落とすパワーや、衣類の汚れが落ちてキレイになる気持ち良さが体感できるはずです。
お洗濯は基本的な家事のひとつ。洗濯機を回す、洗濯物を干す、乾いた衣類をたたむなど、どれか1つでも手伝ってもらえると、おうちの人も助かりますし、お子さん自身の生活力アップにもつながりますよ。
以下のようなお手伝いをしてもらってはいかがでしょうか。
一日着た服に目立つ汚れがついていたら、その汚れに洗剤をつけてから洗濯機に入れる
襟や袖が皮脂汚れで黒ずんでいたり、前身ごろに食べ物のしみがついていたら、「前処理」のお手伝いをしてもらいましょう。汚れに洗剤をつけてからお洗濯すれば、汚れが落ちやすくなります。この場合、洗剤は通常使用する洗剤量から「前処理」で使用した分を差し引いて投入してください。
お風呂に入るとき、靴下に洗剤をつけてもみ洗い⇒水ですすいで洗濯機に入れる
靴下が泥汚れでまっくろ!そんなときは、お風呂に入るときに「前処理」のお手伝いをしてもらいましょう。ガンコ汚れのお洗濯がグッとラクになります。
泥汚れを落とす最も効果的な方法は、最初に汚れた部分に洗剤を直接塗布して、軽くもみ洗いしてから、水ですすぐこと。つい、最初に水洗いしがちですが、実は間違った方法です。
なぜなら、先に水で洗うと、水と一緒に泥が繊維の奥まで入り込み、泥汚れが落ちにくくなってしまうため。最初に洗剤を直接塗布すると、洗剤が繊維表面の泥汚れを包み込んで繊維の中に入るのを防いでくれます。前処理の後は、靴下を洗濯機に入れていつもどおりお洗濯してください。
これ以外にも、おうちの人と一緒に洗濯物を干す、取り込む、たたむなどをやってみましょう。
ほかにも、柔軟剤に関する夏休みの自由研究テキスト&ノート「柔軟剤の働きを学ぼう」もあります。詳しくはこちらをご覧ください。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
片木 徹也
かたぎ てつや
洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
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