最短半日で完成!自由研究のおすすめ実験「洗剤で服の汚れが落ちる仕組み」
家にある洗濯用洗剤や布を使って、実験時間はわずか10分!ダウンロードできる自由研究ノートに書き込めば、そのまま学校に提出できちゃいます。洗濯で服の汚れがどのように落ちるのかを洗浄実験で学びます。洗剤の働きを観察し、界面活性剤の仕組みを理解できる内容。「理科」と「生活スキル」の両方が身につきますよ。
半日でできる自由研究!親子で「洗濯実験」はいかが?
夏休みの自由研究は、どんなテーマにするか、親としても悩ましいですよね。
お子さんだけで計画して仕上げるのはむずかしいけれど、かといって親がかかりきりになるのも大変…。そんな方におすすめなのが、洗濯の実験です。
いつもは、汚した服を洗濯機に「ポイッ!」と入れたら、汚れが落ちてキレイになって、また気持ち良く着られる。これはどうしてだと思いますか??
お母さんがしている家事のひとコマに、お子さんにも興味を持ってもらい、「洗剤の働き」について学ぶのがこちらの自由研究です。洗剤に入っている「界面活性剤」という汚れを落とす成分の働きを理解することができます。
<おすすめポイント>
1 実験からまとめまで半日で完成!
・実験時間はわずか10分で、やり直しもできる
・迷わず書けて、学校にそのまま提出可能なダウンロードできる自由研究ノート付き!
2 お洗濯実験を通して、「理科」とともに「生活スキル」の両方が学べる!身に付く!
3 家にある洗濯用洗剤や布で実験ができる!
取り組む内容は簡単ですから、学年を選ばず、時間がなくてもチャレンジできますよ。
そのまま提出できる自由研究ノートをプリントしたらスタート!
「この研究をやってみたい!」とお子さんが興味を持ったら、次の手順で始めましょう。
1. 自由研究ノート(お子さん向けのテキストつき・全13ページ)をダウンロード&印刷
ダウンロードできる「夏休み自由研究テキスト&ノート」は、お子さんにもわかりやすい界面活性剤が汚れを落とす働きを記載している「テキスト部分(テキスト編1~5ページ)」と、後半の「実験ノート(ノート編1~8ページ)」の部分に分かれています。実験ノート部分に実験の結果を書き込むと、そのまま学校に提出することができます。
夏休み自由研究テキスト&ノート PDFのダウンロードはこちら
ダウンロード・プリントして自由研究を完成させよう!
2. 「自由研究の進め方と成功の秘訣」を見ながら自由研究スタート!
研究途中で、お子さんが困った時は助けてあげながら、お洗濯の先生になった気分で家族で楽しくトライしてくださいね。
自由研究の進め方と成功の秘訣~そもそも「お洗濯」って何?と興味を持たせることから~
お洗濯とは何をしているのか、科学的に説明すると、「服についている汚れを水に移す」ことです。
服についている汚れを洗剤と力(機械力)で引きはがし、水がその汚れを受け取り、洗剤とともに流すことで、服はキレイになります。
汚れを落とすヒミツは、洗剤の中に含まれる「界面活性剤」
では、どうして洗剤は、服から汚れを引き離すことができるのでしょうか。
その秘密は、洗剤の中に含まれる「界面活性剤」という成分。
いきなり「界面活性剤」といわれても、お子さんにはわかりにくいかもしれませんね。
夏休み自由研究テキストの2ページ目を見ながら、以下の説明もあわせて見てみましょう。
界面活性剤の分子の基本の形は、このような感じです。「水と仲が良い部分」=親水基(しんすいき)と、「油や汚れと仲が良い部分」=親油基(しんゆき)からできています。
界面活性剤が、水と油の間を取り持ってくれます
汚れの主な成分は、体から出る皮脂などの「油汚れ」です。
ご存じのように、水と油は混ざりにくいですね。
つまり、油の汚れを水だけで落とそうとしても落ちません。
でも、洗剤に含まれている「界面活性剤」には、水と油を混ぜ合わせる働きがあります。
界面活性剤には、水と仲の良い部分と、油と仲の良い部分があるので、水と油の間を取りもって、混ぜ合わせることができるというわけです。
いかがですか?
「界面活性剤」の働き、親子でしっかり理解できたでしょうか?
では、このあとはいよいよノートに書き込んでいきましょう。
「1. 研究のテーマ」と「2. 調べたいこと」を書きましょう
まずは夏休み自由研究ノートの2ページ目に、「研究のテーマ」と「調べたいこと」をまとめてみましょう。
<書き方の例>
1. 研究のテーマ
汚れた服をキレイにする「洗剤の働き」について
2. 調べたいこと
お母さんは、ぼく(わたし)が1日着て汚れた服を洗濯機で洗う時、洗剤を使っている。服の汚れが落ちるのは、この洗剤の働きらしい。どうやって、洗剤は汚れを落としているんだろう?
洗剤が汚れを落とす仕組みはどうなっているのか、調べてみることにした。
★例のとおりでなくてもいいので、お子さんが自分で考えて、夏休み自由研究ノートの2ページ目に書いてみましょう!
「3. 洗剤の成分について」調べてみましょう
まずは、お子さんに洗剤に興味を持ってもらいましょう。
家でいつも使っている、洗濯用洗剤の容器の裏のラベル面をお子さんに見せてあげましょう。
そして、どんな成分が書いてあるのか一緒に見て、夏休み自由研究ノートの3ページ目に書き込んでみてください。
お子さんは、きちんと洗濯用洗剤の容器の裏のラベル面を見て、書き出すことができましたか?
そして、その中に「界面活性剤」が入っていたでしょうか?
「4. 服の汚れがどのように落ちるか」を実験をしてみよう
いよいよ実験スタート!
お母さんやおうちの人も一緒にやってみましょう。
ここでは色のついたラー油を「汚れ」にして、どのように汚れが落ちていくのか様子を観察します。
2枚の布にそれぞれラー油をつけて1つは、「水」、1つは、「洗剤をとかした水(洗剤液)」に入れてみましょう
<実験で使うもの>
・布:5×5cmに切ったもの2枚(Tシャツなどの古着でかまいません)
・クリップ:4個(布を水に沈める際の重石になります)
・プラコップ(透明なもの):2つ
・液体洗剤(洗濯用):5ml
・ラー油:1~2滴
・計量カップ
・小さじ
<実験の手順>
1. プラコップ2つに計量カップで水を約200mlずつ入れる
2. 1の1つに液体洗剤を小さじ1杯(約5ml)入れ、小さじでかき混ぜる
3. 布2枚はそれぞれの端にクリップをつける
4. 布2枚にそれぞれにラー油を1~2滴ずつつける
5. ラー油をつけた布をプラコップに1枚ずつ静かに、ラー油をつけた面が上になるように入れて、汚れがどうなるか観察する
※実験で使うもの、実験の手順の太字の部分が、成功の秘訣になります。また、時間がたっても汚れが浮き上がってこない場合は、洗剤量を増やして実験してみましょう。
実験の前に、実験のお手本の動画を見て、手順を確認しましょう。
<洗剤のはたらき>
注意ポイント(保護者の方へ)
・ここでは実験結果がわかりやすいため、ラー油を使用します。お子さんの口や目に入らないように注意してください。また、ラー油は具やゴマの入っていないものを選びましょう。
・洗剤は「液体タイプ」のほうが、「粉タイプ」よりも水がにごらないので観察しやすいです。
また、荒れ性の方は、炊事用の手袋を使用して、実験を行いましょう。
・洗剤が目に入った時は、こすらずすぐに水で十分洗い流しましょう。異常がある時は、液体洗剤を持って行き、医師に相談してください。
・洗剤が床などにこぼれた場合は、すぐに水で濡らしたタオルで十分ふき取りましょう。
「5. 『洗剤の働き』の観察」をしてみよう
2枚の布についた汚れの落ち方には、どんな違いが出たでしょうか?
水に入れた布の汚れはあまり変化しないけれど、洗剤液に入れた布は、汚れが水の中へ少しずつ散らばっていきます。そして、その散らばった汚れは水面に浮いてきます。
★この汚れが浮かんでくる様子を夏休み自由研究ノートの5ページ目に絵で書いてみましょう!
「6. 洗剤の働きの実験結果」は?布をとり出して汚れをチェック!
プラコップから布をとり出してみましょう。
布に汚れが残っていますか?キレイになったでしょうか。
洗濯機のようにゴシゴシ洗う「力」を加えていないので、汚れはすべては落ちていないかもしれませんが、洗剤液に沈めた布のほうがキレイになっているはずです。
★取り出した布を見比べて、汚れが落ちたか、残っているかを夏休み自由研究ノートの6ページ目の枠にかいてみましょう!色を使うとわかりやすくなります。
「7. 界面活性剤は何に入っているかの調査」をしてみよう
界面活性剤の働きがわかったところで、この界面活性剤はほかにどのようなものに使われているのかを調べて、夏休み自由研究ノートの7ページ目にその商品の名前と絵を書いてみましょう。
・いろいろな洗剤
界面活性剤は、洗濯用洗剤だけでなく、食器用洗剤やお風呂用洗剤、体の汚れを落とすボディソープ、シャンプー、リンス、歯みがきなど、清潔な生活のために、様々なところで使われています。
親子で一緒におうちの中の洗剤を調べてみましょう!
・食品
スポンジケーキやチョコレート、アイスクリーム、マヨネーズ、ドレッシング、さらには豆腐、パンの製造などに界面活性剤は活躍しています。
食品に使われる界面活性剤の原料は「しょ糖」「グリセリン」「脂肪酸」「レシチン」などを使用しています。
・その他いろいろ
口紅、ファンデーションなどの化粧品や、薬、紙、インク、絵具、セメントを固める時の材料にも、界面活性剤は使われています。
私たちの生活をよく見てみると、驚くほどいろいろな種類の界面活性剤が使われているんですね。
「8. まとめと感想」を書いたら、終了です!
いかがでしょうか。
洗剤の成分である「界面活性剤」の働きや、服の汚れがキレイに落ちる仕組み、そして水と汚れ・油は混ざり合わないはずなのに、界面活性剤はどうして汚れ・油を落とすことができるのかなど、実験を通して理解できましたか?
また界面活性剤は、身のまわりのいろいろなものに使われていることもわかりましたか。
では、ここまでの実験と研究の結果を、夏休み自由研究ノートの8ページ目にある「8. まとめと感想」部分に書きましょう!
実際に感じた言葉を素直に書くと、自由研究ノートとしての完成度も、実験した思い出も、しっかりとした形になりますよ。
親子で実験、お疲れさまでした!
ぜひ学校に提出してくださいね。
お洗濯のお手伝いをしてもらいましょう
この自由研究を通してお子さんがお洗濯に興味を持ったら、お洗濯のお手伝いにも挑戦してみましょう!洗剤、界面活性剤の働きやそのパワー、洋服の汚れが落ちてキレイになる気持ち良さが実感できると思います。
お洗濯は毎日の基本的な家事ですから、少しでも手伝ってくれるとお母さんも助かるし、お子さん自身の生活力アップにもつながりますよ。
夏休みに「子どもにもできるお洗濯のお手伝い」には、こんなことがあります。
「やってくれるとお母さん、助かる!」「やってくれてありがとう!」の声がけも忘れずにしてあげてくださいね!
1. 一度着た服は、脱いだらすぐに洗濯カゴへ
服を脱ぎっぱなしで部屋に放置しておいたり、「ちょっと着ただけだから」と引き出しに戻してしまうのはNG!一度着た服は、キレイそうに見えても汚れているし、汚れは時間がたつと落ちにくくなってしまいます。お子さんには、脱いだらすぐに洗い物カゴに入れるクセをつけてもらいましょう。
2. 洗濯機に入れる時は、重ね着や裏返しのままではダメ!元の形に整える
お子さんは服を急いで脱いで、洗濯カゴにポイッと入れるクセがついていませんか?シャツとTシャツが重なっていたり、靴下が丸まっていたら、1枚ずつ元の形に戻しましょう。重なった部分がないほうが、汚れがよく落ちるし、干す時にもスムーズです。
3 .プールから帰ってきたら、水着を洗う
プールで泳いだあとの水着をそのままにしておくと、臭くなってしまいますね。帰ってきたら、水洗いしてプールの塩素を除去し、洗濯ネットに入れて洗濯機に入れましょう。ここまでお子さんが自分でできると、助かりますね!あとはお母さんが、もしくはお子さんと一緒に洗濯機をまわし、脱水後は日陰に干します。ラップタオルは筒状に干すと早く乾きます。
ほかにも、オーラルケアやお皿洗いに関する夏休みの自由研究ノートがあります。
詳しくは「夏休み自由研究コーナー」をご覧ください。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
大貫 和泉
おおぬき いずみ
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
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