手洗いの意識と行動にギャップあり!?洗い残しが多い場所はココ!

手洗いの意識と行動にギャップあり!?洗い残しが多い場所はココ!

ライオンの手洗いに関する調査で意外な結果が!多くの人が以前より丁寧な手洗いを意識しているにも関わらず、実際の手洗いを観察すると洗い残しが多いなど「意識」と「行動」にはギャップがあることがわかりました。特に「指先」「手首」「指の間」は洗い残しが多い部位。ここで正しい手洗い方法をおさらいしてみませんか。

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手洗いの意識が高まっている

「手洗い」は、私たちにとって、とても大切な衛生習慣です。ライオンが20218月に手洗いに対する意識についてアンケート調査※1を行ったところ、約7割の人が「手洗いを以前より丁寧に行うようになった」と答えました。

また、「意識して洗っている部位」について聞くと、「指の間」74%)、「手のひら」71%)、「指先」59%)であり、多くの人が細かいところまで丁寧に洗っていることが推測されました。
一方、「手首」は、意識して洗っている人が半数以下という低い結果でした。

<意識して洗っている部位(複数回答)>

<意識して洗っている部位(複数回答)>

  • 1 ライオン調べ、10~80代男女 738名、2021年8月

実際の手洗いを観察!あらら…意識とズレがあるみたい

そこで、実際はどのように手を洗っているのか、「手洗い行動の観察」を行いました。
調査に協力してくれたのは、子ども(4~7歳)と大人の女性(30~50代)で、帰宅後の手洗い行動を複数回動画で撮影してもらい、ハンドソープや石けんをつけて洗っている「手洗い時間」と「毎回洗っている部位」を観察しました※2

  • 2 ライオン調べ、1人で手洗いできる4~7歳男女10名、30~50代女性10名、2021年5~6月
    子どもは4回以上、大人は3回以上、帰宅後の手洗い行動を撮影。

泡で洗う時間は平均11~12秒。意外と短い!

ハンドソープや石けんをつけて手を洗っている時間は、子どもも大人も同じくらいで、平均1112という結果に。
正しい方法で洗い残しがないように手洗いをすると、約30秒かかるので、実際はかなり短い時間で手洗いをしていることがわかりました。

<ハンドソープや石けんをつけて手を洗っている時間(平均)>

子ども 大人 正しい手洗いをした時の時間
11秒 12秒 約30秒
  • ハンドソープや石けんを手に付けてからすすぐ直前までの時間を計測し、各人の平均値を計算した後、10名の平均値を計算した。

「指先」「手首」「指の間」は毎回洗っている人が少ない!

次に、洗う部位を見てみてみると、「手のひら」や「手の甲」は、子どもも大人も半数以上の人が毎回しっかり洗っていました。
しかし、「指先」は、子どもも大人もそれぞれ10人中2人しか洗っておらず、「手首」は、子どもも大人もそれぞれ1名ずつという結果に。また、子どもは「指の間」も洗っている人が少ないことが分かりました。
これらの「指先」「手首」「指の間」の部位は、「洗い残しが多い場所」といえます。

<各部位を毎回洗っている人の人数>

<各部位を毎回洗っている人の人数>

手洗いに対する意識と実際の行動にはギャップあり!

「手洗いに対する意識調査」では、多くの人が「手洗いを以前より丁寧に行うようになった」と答え、「指の間」「手のひら」「指先」を意識して洗っているという結果でした。しかし、実際の手洗い行動を観察してみると、実は短い時間で洗っていたり、「指先」「指の間」は毎回洗っている人が少なく、洗い残しがあったりと、手洗いに対する「意識」と「実際の行動」にはギャップがあることがわかりました。
また、「手首」は意識して洗っている人の割合が少なく、実際観察してみても毎回洗っている人は少ないという結果でした。手首は、デスクワーク時などに意外と汚れやすい部位です。忘れずに洗いましょう。

手の衛生を保つには、手にハンドソープや石けんを付けた後、すみずみまで丁寧に洗うことが大事です。ご自身やお子さんの手洗いで、洗い残しがないか確認してみましょう。

手洗いに対する意識と実際の行動にはギャップあり!

おさらいしよう!「正しい手洗い」を動画でチェック

洗い残しのない手洗いをするために、今一度「正しい手洗い方法とポイント」をチェックしてみませんか。マスターしているつもりでも、「うっかり忘れていた」「意外と間違っていた」なんてことがあるかもしません。

上手な手の洗い方

<正しい手洗いのポイント>
手洗いをする時は、以下の点に気をつけましょう。

◆時計や指輪などのアクセサリーは外す
◆水やぬるま湯で汚れをざっと落としてから、ハンドソープや石けんで洗う
◆ハンドソープや石けんはしっかり泡立てる
◆汚れの残りやすい「指の間」「指先」「手首」も忘れずにしっかり洗う
◆洗い終わったら、清潔なタオルで手をふく

 
また、「手は洗えば洗うほど清潔になる」と思って一生懸命手洗いしている人もいるかもしれません。でも実は、手を洗い過ぎると逆効果になることも。手の衛生を保つには、適切なタイミングで洗うことが肝心です。

 
また、子育て中の親御さんは、子どもが一人で手を洗える年齢になっても、「ちゃんと洗えてる?」と心配な方も多いようです。すすんで手洗いしたくなるアイテムや合言葉を作って声かけするなどの工夫で正しい手洗いの習慣化をサポートしましょう。

 
「外出先などでは丁寧に手洗いするのが難しい」「時間をかけて手を洗いたいけれど、忙しくて毎回は無理」という場合は「手指消毒剤」を活用すれば、サッと手を清潔にすることができます。

秋から冬は、風邪やインフルエンザなどが流行するシーズンでもあります。正しい手洗いを身につけて、洗い残しをしっかり防ぎましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

太田 博崇

衛生マイスター

太田 博崇

おおた ひろたか

お口の中の細菌を中心に、感染症予防の研究などに携わり、その間、国立研究所や歯科大学との共同研究などもしてきました。
これらの経験を活かし、衛生的かつ健康的な生活を送るのに役立つ情報をお届けしていきます。

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