「カーペット・ラグ」はお洗濯できる?シミ抜き方法と洗い方

「カーペット・ラグ」はお洗濯できる?シミ抜き方法と洗い方

カーペット・ラグにシミがついた場合は、ティッシュペーパーなどで水分や固形物を取り、水洗いできるものなら薄めた洗剤液をいらない布につけ、ふき取ります。全体的に汚れが気になる時は、お風呂の浴槽で「足踏み」洗いすると、汚れがすっきり落ちますよ。

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カーペット・ラグは、家族がくつろぐ場所に敷くことが多く、うっかり飲み物や食べ物をこぼしてしまうこともありますよね。また、長年使っていると、汚れてくすんでしまうことも…。
キレイにしたいけれど、「大きくて洗濯が大変!」「洗濯機に入らない」「濡れると重いし、乾きにくい」「汚れがなかなか落ちない」など、困っている方も多いようです。

そこで、シミがついた時の落とし方から、浴槽で「足踏み」して洗う方法、ニオイ対策まで、カーペット・ラグのお洗濯&ケアについてご紹介します。

うっかりシミをつけてしまった時の落とし方

飲み物をこぼしたり、食べ物を落としたりしてしまった時の対処方法は、カーペット・ラグが家庭で水洗いできるかどうかによっても異なります。
素材の色落ちやダメージを防いで、シミ抜きをする手順を紹介します。

1.すぐに液体を吸い取る

ジュースやしょうゆなどの液体をこぼした時には、すぐに乾いたティッシュペーパーやいらなくなった布などで吸い取ります。食べ物などの固形物が落ちた時には、汚れを広げないようにつまみ取ります。

すぐに乾いたティッシュペーパーなどで吸い取ります 汚れを広げないようにつまみ取ります

2.カーペット・ラグの「洗濯表示」をチェック

次に、「洗濯表示」をチェックします。

  • 洗濯表示は2016年12月1日に改定されました。
「洗濯表示」をチェックします。

洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」、「洗濯機」の記号がついている場合には、家庭でシミ抜きできます。洗濯表示に「洗濯おけに×」がついている場合は、家庭でシミ抜きはできません。1の工程(すぐに液体を吸い取る)のあと、クリーニング店に出します。

家庭でシミ抜きできる

洗濯表示 旧絵表示
洗濯表示 洗濯機で洗濯処理ができる 洗濯表示手洗いができる 洗濯表示 洗濯機による洗濯ができる 洗濯表示 弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)

家庭でシミ抜きできない

洗濯表示 旧絵表示
家庭での洗濯禁止 洗濯表示 水洗いできない。

3.洗剤で色落ちしないか、確認する

色物・柄物のカーペット・ラグの場合は、初めに、洗剤で色落ちするか確認します。洗剤の原液を白い布につけて、ラグの目立たない所をたたいた時に、布に色が移るかをみます。洗剤で色落ちしなかった場合、4の工程に進みます。
洗剤で色落ちした場合には、水で色落ちするか確認します。水を白い布につけて、同様に、ラグの目立たない所をたたいた時に、布に色が移るかをみます。水で色落ちしなかった場合、4の工程を洗剤は使わず、水のみで行います。
水でも色が落ちたら、クリーニング店に出します。

白い布に洗剤原液を付けてたたく 色移りがないか確認

4.薄めた洗剤液を布につけ、シミをふき取る

色が落ちないことを確認したら、水で薄めた洗剤液を作ります。洗剤液は、水1に対し、おしゃれ着用洗剤(アクロン)2.5ml(キャップの10mlの目盛りに対し1/4程度)が目安。

  • 洗剤の原液で色落ちが確認された場合は、水のみでシミをふき取ります。

シミの下にタオルを敷き、いらなくなった布に洗剤液をつけて、軽く絞ったあと、シミをふき取ります。
広範囲のシミの場合は、シミができるだけ広がらないように、シミの外側から真ん中に向かってふくと良いでしょう。

汚れが取れたら、カーペット・ラグについた洗剤液を除くため、水で濡らしたあと軽く絞った布でふき取ります。洗剤分をできるだけ取り除くため、布はこまめに水ですすぎます。

カーペット・ラグの真ん中等、タオルが下に敷けない位置に汚れがついた場合には、洗剤液をつけてかたく絞った布で、シミをふき取ったあと、水で濡らしてかたく絞った布で洗剤液をふき取ります。

水がついた部分と乾いている部分の境目を、濡れたタオルで軽くたたいてぼかすと、輪ジミができにくくなります。

水がついた部分と乾いている部分の境目を、濡れたタオルで軽くたたいてぼかすと、輪ジミができにくくなります

5.乾かす

ラグの下のタオルを乾いたタオルに変え、濡れた部分の上から乾いた布を当てて、水分をできるだけ取ります。

濡れた部分に乾いた布を当てて、水分をできるだけ取ります

濡れた部分に物を乗せないようにして、乾燥させます。
この時、扇風機の風を当てると、早く乾きます。特に冬場や梅雨の時期におすすめの方法です。

お風呂の浴槽で「足踏み」洗いしてお洗濯

カーペット・ラグを長く使っていると、くすんできたり、なんとなくニオイが気になり始めたりします。そんな時は、丸洗いしてみましょう。洗濯機で洗う方法もありますが、カーペット・ラグの大きさや素材によっては、洗濯機で洗えない場合もあります。

そこで、ここではお風呂場の浴槽での「足踏み」洗いを詳しくご紹介します。汚れが落ちる様子が目に見えてわかるので達成感があり、全体の汚れが落ちるので気持ちが良いですよ!
カーペット・ラグは乾きにくいので、天気が良く、湿度の低い日に朝からお洗濯することをおすすめします。休日などに、家族に協力してもらっても良いですね。

1. カーペット・ラグの「洗濯表示」をチェック

洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」、「洗濯機」の記号がついている場合には、家庭で洗濯することができます。洗濯表示に「洗濯おけに×」がついている場合は、家庭で洗濯することはできません。クリーニング店に出します。

家庭で洗濯できる

洗濯表示 旧絵表示
洗濯表示 洗濯機で洗濯処理ができる 洗濯表示手洗いができる 洗濯表示 洗濯機による洗濯ができる 洗濯表示 弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)

家庭で洗濯できない

洗濯表示 旧絵表示
家庭での洗濯禁止 洗濯表示 水洗いできない。

2.洗剤で色落ちしないか、確認する

色物・柄物のカーペット・ラグの場合は、洗剤の原液を白い布につけて、ラグの目立たない所をたたいた時に、布に色が移るかをみます。色が落ちたら、クリーニング店に出します。
また、毛足の長いものは、毛倒れや毛の絡まりが起こる可能性があるので、クリーニング店に出したほうが良いでしょう。

3.洗う前の準備

<ホコリや髪の毛を取る>
掃除機や粘着ローラーで、表面のホコリや髪の毛を取り除きます。

掃除機や粘着ローラーで、表面のホコリや髪の毛を取り除きます

<汚れが気になる部分は前処理を>
シミ汚れがある場合には、おしゃれ着用洗剤(アクロン)の原液をつけ、キャップの底で軽くたたいて前処理を行います。

洗剤をたらす キャップの底で洗剤をたたく

4.折りたたむ

汚れた部分を外側にし、浴槽の大きさに合わせて、四つ折りにし、さらに半分に折り、浴槽に入る大きさに折りたたみます。

5.浴槽で「足踏み」洗い

カーペット・ラグがつかる程度の水を浴槽に入れたあと、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使用量の目安を参考に入れ、端から「足踏み」するように洗います。
例えば、浴槽300Lの場合、1/10程度の水量(30L)であれば、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を40ml入れます。

転倒に注意!

足踏みをする時は、必ず壁や手すりなどにつかまって、転んだり滑ったりしないように注意してください。

6.「シャワー」で洗剤液を流して、ためすすぎ

足踏み洗いが終わったら、浴槽の栓を抜き、洗剤液を浴槽から流し、シャワーの水を上から当てて足踏みしながら、カーペット・ラグに残っている洗剤液を洗い流します。
そのあと、カーペット・ラグがつかる程度に水をためて、足踏みをしてためすすぎを行います。すすぎの水を浴槽から抜いたら、もう一度シャワーを当てて洗い流し、ためすすぎをします。

7.浴槽のフチにかけて脱水

すすぎ終わったら、足踏みをして水をよく切って、浴槽のフチ(エプロン部)にかけます。そして、30分~1時間、そのままにして脱水します。

8.2本の竿にかけて乾かす

水が切れて軽くなってから、物干し竿に干します。カーペット・ラグによっては、重たくてかけにくい場合があるので、ご家族や身近な方に手伝ってもらうと良いでしょう。2本の竿にかけるようにして干すと、空気が通りやすく、乾きが早くなります。

直射日光に当たると生地が日焼けしたり、色あせるものもあります。洗濯表示で干し方を確認し、陰干しマークのあるものは、日陰に干しましょう。

陰干しの洗濯表示の一例

洗濯表示
日陰につり干し 日陰につり干しする 日陰にぬれつり干し 日陰にぬれつり干しする

左上の斜めの線は陰干しを表しています。

洗濯機やコインランドリーを使用する時の注意点

洗濯機で洗う時の注意点

カーペット・ラグの中には、「洗濯機で丸洗いOK」というものもありますが、洗濯機によっては故障の原因になるためカーペット・ラグは洗えないとしているものがあったり、大きすぎるものやすべり止めがついているもの等は洗えない場合があります。洗濯機で洗いたい場合には、事前に洗濯機の取扱説明書を確認します。下記の場合には、洗えないことが多いので注意が必要です。

●洗濯機の容量に対して、カーペット・ラグのサイズが大きいもの
●裏面にすべり止めなどのゴムがついているもの
●ウレタン(スポンジ類)が入っているもの
●厚手のもの
●毛足の長いもの

また、カーペット・ラグが洗える洗濯機でも、ドライコースなどの「弱水流コース」を推奨するものや、「毛布コース」を推奨するものなど様々です。洗濯機の取扱説明書を確認しましょう。

コインランドリーの注意点

最近、大物洗いができるコインランドリーが増えています。自宅の洗濯機には入らない大きなカーペット・ラグを洗えるといっているコインランドリーもありますが、カーペット・ラグの「洗濯表示」に合った洗い方ができるか、乾燥機の使用が可能な表示になっているか等、必ず確認してください。

ニオイ対策には「布製品用除菌・消臭スプレー」

カーペット・ラグをすぐにお洗濯はできないけれど、足のニオイや、食べ物のニオイがなんとなく気になるという時は、「布製品用除菌・消臭スプレー」の使用をおすすめします。ニオイをすっきりさせることができますよ。
ただし、防炎効果のあるカーペット・ラグに使用すると、防炎効果が低下する場合があるので、使用しないでください。

シミ・ニオイを落とすケアや、カラッと晴れた日の「足踏み」洗いなどで、カーペット・ラグをキレイにすると、お部屋で過ごす時間がグッと快適に!皆さんもトライしてみませんか。

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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