イカのさばき方(下ごしらえ・下処理)の基本&冷蔵・冷凍保存テク
「さばき方」がわからないから丸ごとのイカには手が出ないという方はいませんか?胴に手を入れてわたを引き抜くだけなので、意外と簡単ですよ。皮はクッキングペーパーを使うとスルッとむけます。下処理をしたら、すぐに食べない分は水気をふきジッパー付き保存バッグに入れて冷凍保存するのがおすすめです。
新鮮なイカをさばいて、料理のレパートリーを増やそう!
イカには多くの種類がありますが、最もよく出回っているおなじみのイカが、「スルメイカ」です。煮物、炒め物、揚げ物など、和食、洋食、中華といろいろな料理にアレンジしておいしく食べられます。
夏から冬にかけてが旬なので、新鮮なものが手に入ったら、さばいてお料理に活用しませんか?
スルメイカを選ぶ時は、色が鮮度の目安になります。
●皮の色が赤黒く、濃い色をしているもの
●胴の部分が丸く盛り上がり、目が黒々としているもの
を選びましょう。
初めてでも簡単にできるイカの「さばき方」を解説!傷みにくい冷蔵・冷凍保存の方法や、おいしく食べる調理のコツまで、詳しくご紹介します。
わかりやすく解説!簡単なイカの「さばき方」
「イカの下処理はむずかしくて、大変そう!」と思っていませんか?きちんと順を追っていけば、初めてでもキレイにさばくことができます。包丁はほとんど使わずに、手でさばいていけるので、意外と簡単ですよ。
1.胴と足に分ける
胴の中に手を入れて、胴と内臓をつなぐ筋を指で外す。足を引っ張り内臓ごと抜き取り、胴に残った軟骨を引き抜く。
2.エンペラを取る
エンペラ(「耳」、「ひれ」とも言う)のつけ根のあたりと胴の間に指を入れ、そのままエンペラを引っ張って外す。
3.皮をむく
口当たりをよくしたいときや、揚げ物で油ハネを防ぎたいときには、皮をむく。
エンペラを取った際にはがれた胴の皮をつまみ、そのまま引っ張ってむく。エンペラは、先端に切り込みを入れ、皮をむく。皮は素手では滑ってつかみにくいが、クッキングペーパーを使って皮をつまむと滑らず、簡単。
4.洗う
胴の中に残った内臓を取り、水の中でキレイに洗う。胴は、料理によってお好みの大きさに切り分ける。
5.墨袋を取る
わたについている墨袋を足に近い方の端からつまみ、破らないように気をつけて引っ張りはがす。1杯から取れるのはわずかな量だが、パスタソースなどに加えてもおいしい。
6.足を処理する
目とわたの間に包丁を入れ、足を切り離す。
足のつけ根から先に向けて、包丁の背で吸盤をこそげ取り、足は切りそろえておく。
目と目の間に包丁を入れ、筒状になっている足を開く。
くちばしと呼ばれる硬い部分を取り、目を切り落とす。
イカの「冷蔵」「冷凍」保存方法
イカはわた(内臓)から傷みやすいので、買ってきたらさばいてから、冷蔵・冷凍保存しましょう。
冷蔵では日持ちがしないので、長く保存したいときは、冷凍がおすすめです。
<冷蔵保存>
「さばいてからチルドなどの特定低温室へ」
イカは前述の方法でさばいてから水で洗って、水気をよくふき取る。クッキングペーパーで包み、ジッパー付き保存バッグに入れ、密閉して保存する。
●保存期間の目安…冷蔵で1日
<冷凍保存>
「食べやすい大きさに切って」
「イカ」はさばいたあと、よく洗ってクッキングペーパーで水気をふき取る。用途が決まっている場合は、解凍後の調理方法に合わせてあらかじめ切っておく。
ジッパー付き保存バッグにイカが重ならないように平らに入れて密閉し、素早く冷凍するために金属トレイに載せて冷凍する。
1回に使う分をラップで包んで小分けしてから保存バッグに入れてもOK。
●保存期間の目安…生のまま冷凍した場合2~3週間、下味をつけてから冷凍した場合3~4週間
●解凍方法…冷蔵庫解凍、またはジッパー付き保存バッグに入れたまま流水解凍
イカをおいしく食べる調理のコツ
イカは、いろいろな料理に向いているので、捨てるところがなくほとんど食べられます。
加熱しすぎると、身がかたくなってしまう性質があるので、サッと加熱するのがコツ。向いている料理や、調理のコツをここでチェックしてくださいね!
煮物・煮込み料理
初めてでも挑戦しやすいのは、皮をむかなくてもいい煮物です。胴は輪切り、ほかの部位はぶつ切りにして、トマト煮やカレー、パスタソースに入れるのも人気。大根や里いもなど和風の煮物にしてもおいしいです。新鮮であれば、わたを入れて「わた煮」にしてもコクが出ておいしいですよ。
●向いている部位…胴、エンペラ、足
煮るときのコツ
イカは先に煮汁でさっと煮て取り出し、大根や里芋などをじっくり煮てから、最後にイカを戻して煮からめる方法だと、身がかたくなりません。
焼き物
フライパンや魚焼きグリルで香ばしく焼くだけでも、立派な一品になります。シンプルに焼いて、あとはしょうがじょうゆ、バターじょうゆ、照り焼き風、ポン酢しょうゆなど、好みの味付けで。そのまま姿焼きにしてから切ってもよいし、先に切ってから焼いてもよいでしょう。
●向いている部位…胴、エンペラ、足
炒め物
やわらかい胴の部分を、皮をむいて切り込みを入れて調理すると、食べやすいです。チンゲン菜、パプリカ、にんにくの芽、ブロッコリーなどと中華の炒め物にしたり、中華丼、あんかけ焼きそばなどに。
●向いている部位…胴
炒めるときのコツ
1.切り込みを入れ、湯通しする
イカは加熱すると身が丸まったり、かたくなったりします。炒める前に浅い格子状の切り込みを入れ、お湯でさっとゆでておくと、炒める時間が短くなり、やわらかく食べられます。
2.直接炒める時は、一度取り出す
直接炒める場合は、先に炒めて一度取り出し、最後に他の材料と合わせると、やわらかく、おいしく食べられます。
揚げ物
から揚げやフライ、天ぷら、かき揚げなどにしてもおいしく食べられます。ただし、皮が残っていると油ハネしやすいので下処理が大切です。
●向いている部位…胴、足
揚げるときのコツ
1.胴は皮をていねいにむく
皮が残っていると、揚げた時に油ハネすることがあります。皮をむくときはすべりやすいので、クッキングペーパーを使ってキレイに皮をむきましょう。
2.切り込みを入れる
周囲に小さく切り込みを入れると、丸まりにくくなります。
マリネ・サラダ
やわらかい胴の部分は、さっとゆでてあえ物やマリネにしてもおいしいです。玉ねぎ、セロリ、レタス、きゅうり、ミニトマトなど、生野菜と組み合わせると、さわやかな一品に。皮をむくと口当たりがよくなります。
●向いている部位…胴
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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