玉ねぎを上手に保存!常温・冷蔵のコツ&冷凍の時短レシピ
玉ねぎは基本的に常温保存できますが、冷蔵すると、切る時に涙が出にくくなったり、カットしておけばサッと料理に使えたりなどのメリットがあります。また、冷凍すると「あめ色玉ねぎ」が早くできる裏ワザも!冷凍玉ねぎを使った時短レシピもご紹介します。
玉ねぎの保存は、常温・冷蔵・冷凍のどれが正しいの?
玉ねぎは、日持ちがして、いろいろな料理に使える定番野菜ですが、常温保存で良いのか、冷蔵庫の野菜室へ入れるのか、迷うことはありませんか?
そこで今回は、玉ねぎの保存方法についておさらい!おいしく食べるための基本の保存方法と、忙しい時に助かる冷凍ストックや、時短レシピについてもお伝えします。
玉ねぎの常温保存の基本
通年ある皮つきの玉ねぎは、涼しい時期には、冷蔵庫に入れる必要はありません。
調理で切って残った玉ねぎは、野菜室に入れましょう。
<常温保存>
「丸ごと」
紙袋やネットに入れて、日の当たらない風通しの良い涼しいところで常温保存します(夏場の気温が高い時期は、野菜室へ)。
電子レンジやトースターの上など、高温になる場所には置かないように気をつけてください。
●保存期間の目安 涼しいところで2か月
見た目もかわいく収納するなら、かごや木製のボックスなどに入れるのもおすすめです。
じゃがいもなど常温保存できる野菜と一緒に保存してもOKです。
春に出回る新玉ねぎは、水分が多くてみずみずしく辛みが少ないのが特徴。こちらは傷みやすいので、ジッパー付き保存バッグに入れて野菜室で保存すると良いですよ。
●新玉ねぎの保存期間の目安 野菜室保存で1週間
玉ねぎの冷蔵保存の基本
皮つきの玉ねぎを丸ごと保存する場合でも、気温の高い時期には傷んでしまうことがあるので、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
皮をむいたり、食べやすく切ったりしてジッパー付き保存バッグに入れておくと、調理の時にすぐに使えますし、乾燥を防いで新鮮さをキープできます。
<冷蔵保存>
「皮をむいて丸ごと」
皮をむいてジッパー付き保存バッグに入れ、野菜室で保存。
●保存期間の目安 冷蔵で1週間
「食べやすい大きさに切って」
くし形切りなど食べやすい大きさに切って、ジッパー付き保存バッグに入れて野菜室で保存。
●保存期間の目安 冷蔵で3~4日
冷蔵庫で冷やしてから切ると、涙が出にくい!
玉ねぎを切ると、ツ~ンとして目にしみて困るという方も多いのではないでしょうか。
実は、玉ねぎを冷蔵庫で冷やしておくと、切った時に目や鼻の粘膜を刺激する揮発性の成分が空気中に広がりにくくなるため、常温保存の玉ねぎよりも涙が出にくくなります。切る前に1~2時間くらい、冷蔵庫においておくと良いでしょう。急ぐ時は冷凍庫で10分くらいでもOK、ただし、入れっぱなしにして忘れないよう注意。ぜひ試してみてくださいね。
また、切れ味の悪い包丁で切ると、野菜の組織を壊しやすいため、目にしみる成分が拡散しやすくなります。包丁研ぎのプロは、包丁で玉ねぎを切った時に、目にしみたことはないそうです!包丁をよく研いでから使うことも、大切ですね。
玉ねぎの冷凍保存の基本
玉ねぎは、冷凍しても味が変わりにくい食材。冷凍する時は、料理に合わせて食べやすい大きさに切ってから冷凍庫に入れるのがおすすめです。
<冷凍保存>
「生のまま食べやすい大きさに切って」
くし形切りや薄切りなど食べやすい大きさに切って、ジッパー付き保存バッグに入れて冷凍保存。
●保存期間の目安 冷凍で1か月
●おすすめの利用法 凍ったまま、野菜炒め、焼きそば、肉じゃが、親子丼、牛丼、ホイル焼き、みそ汁、シチューなどに。
「加熱して」
薄切りにした玉ねぎをぬらしたクッキングペーパーで包み、電子レンジ600Wで100gあたり1分を目安に加熱し、冷ましてからジッパー付き保存バッグに入れて冷凍保存。
●保存期間の目安 冷凍で1か月
●おすすめの利用法 凍ったまま、カレー、スープ、パスタなどに。
冷凍すると、「あめ色玉ねぎ」が早くキレイにできる!
凍らせることにより組織が壊れるため、冷凍した玉ねぎは、加熱した時に内部の水分が出やすく、早くしんなりとやわらかくなります。下記は、それぞれ玉ねぎ1個分200gの「冷凍玉ねぎ」「生の玉ねぎ」を使って「あめ色玉ねぎ」を作った様子を比較したものです。
冷凍玉ねぎは、やわらかくなるのが早いうえに、途中、強火を使って水分を飛ばしたので、13分でキレイなあめ色の玉ねぎになりました。生の玉ねぎは、シャキシャキ感がなくなるまで炒めようとすると焦げやすいため早めに弱火にしたので、22分ほどかかりました。
大幅な時短になるので、あめ色玉ねぎを作る時は、玉ねぎをあらかじめ冷凍しておくと良いですね!
冷凍玉ねぎで時短!簡単!おすすめレシピ
冷凍玉ねぎの「火の通りが早い」というメリットを利用して、人気の玉ねぎレシピを3つご紹介します。
オニオングラタンスープ
ちょっと手間がかかりますが、甘さを引き出すまでよく炒めたあめ色玉ねぎの定番料理と言ったらこれ!甘みとうまみの詰まったオニオンスープととろーりとしたチーズで、ほっこり気分に!
<材料(2人分)>
冷凍玉ねぎ 400g(中2個分)
にんにく 1かけ
水 400ml
コンソメキューブ 1個
塩 3つまみ程度
こしょう 少々
サラダ油 小さじ2
バゲット 2切れ
ピザ用チーズ 30g(1人分15g)
パセリ お好みで
<作り方>
●玉ねぎは繊維に沿って1~2㎜の薄切りにし、冷凍しておく。
(1)バゲットは軽く焼き、半分に切ったにんにくの断面をこすりつけ、にんにくの香りをつける。使ったにんにくはみじん切りにする。
(2)大きめの鍋を強めの中火にかけ、サラダ油を入れて熱し、にんにく、冷凍玉ねぎを入れて炒める。
(3)玉ねぎの水分が出てきたら強火にし、水分をとばしながら炒める。
水分が減り、鍋底に少し焦げ付くようになったら中火にする。焦げてしまうと苦みが出るので、炒める時は木べらをすばやく動かすことがポイント。分量外の水50ml程度を少量ずつ、4~5回に分けて入れ、鍋底をこそげながら、玉ねぎがあめ色になるまで15分~20分程度、しっかり炒める。
焦げるのが心配な場合は、途中から弱火にして炒めてもOK。ただし、その時は炒める時間が少し長くなります。
(4)水とコンソメを加えて一度沸いたら、アクを取る。弱めの中火で、玉ねぎがスープの表面上に見える程度まで10分ほど煮る。塩、こしょうで味をととのえる。
(5)耐熱カップに入れ、バゲット、ピザ用チーズを乗せ、オーブントースターでチーズが溶けて表面に少し焦げ目がつくまで約10分焼く(オーブンを使用する場合は、210℃で約10分)。取り出したら、お好みでみじん切りにしたパセリを振る。
親子丼
やわらかい玉ねぎと、ふわっとした卵が絶妙の親子丼です。冷凍玉ねぎで作るとすばやく煮ることができ、時短レシピとしても活躍します!
<材料1人分>
鶏もも肉 60g(約1/4枚)
冷凍玉ねぎ 50g(1/4個分)
卵 2個
A
だし 大さじ2と小さじ1 (35ml)
みりん 大さじ1と小さじ1 (20ml)
砂糖 小さじ1/2
しょうゆ 大さじ1
ご飯 適量
三つ葉 少々
粉山椒 お好みで
<作り方>
●玉ねぎは繊維に沿って2~3㎜の薄切りにして、冷凍しておく。
(1)鶏もも肉は1.5㎝~2㎝角に切る。卵は割り、軽く混ぜる。
(2)三つ葉は、食べやすい大きさに切る。丼にご飯をよそう。
(3)丼鍋または小さいフライパンにAを入れ、中火にかける。沸いたら、冷凍玉ねぎ、鶏肉を入れ、肉に火が通るまで3分ほど煮る。
(4)卵の3/4量を入れ、好みの固さになるまで火を通す。仕上げに残りの卵を入れ、軽く火を通す。
(5)ご飯の上に乗せ、上に三つ葉を乗せる。お好みで粉山椒を振る。
鮭のソテー オニオンソース
冷凍玉ねぎがあれば、あっという間に、玉ねぎの甘みの中にしょうがの風味の効いたオニオンソースができ上がります。魚だけではなくお肉のソテーにも合いますよ。
<材料2人分>
生鮭 2切れ
冷凍した玉ねぎ 200g(1個分)
しょうが 1かけ (5g)
酒 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
塩 2つまみ
こしょう 少々
酢 小さじ1
バター 10g
オリーブオイル 適量
パセリ お好みで
<作り方>
●玉ねぎは繊維に沿って2~3㎜の薄切りにして、冷凍しておく。
(1)しょうがはせん切りにする。生鮭は厚手のクッキングペーパーで水気をふき、塩・こしょう少々(分量外)を振る。
(2)フライパンを中火で熱し、オリーブオイル少々を入れ、鮭の盛り付け面を下にして焼く。焼き色がついたら裏返し、水または酒大さじ2(分量外)を振る。火を弱めの中火にし、蓋をして鮭に火が通るまで4~5分蒸し焼きにする。鮭が焼けたら、皿に盛る。
(3)フライパンの汚れをクッキングペーパーでふき取り、オリーブオイル少々を入れて強火にかけ、冷凍した玉ねぎを入れて炒める。玉ねぎが解凍されたら、中火にしてしょうがを加えて炒める。
(4)酒・しょうゆを加えて、水分がなくなるまで炒める。塩、こしょう、バターを加えて溶けたら酢を加え、さっと炒めてオニオンソースを仕上げる。
(5)鮭の上にソースを盛り、お好みでみじん切りにしたパセリを振る。
ビギナーレッスン♪玉ねぎのみじん切り
玉ねぎのみじん切りは、ハンバーグやミートソース、ドライカレーなど、洋食の人気メニューには欠かせません。でも、切っているうちにバラバラになるし、粗くなってしまうし、上手にできない!という人はいませんか?
ここでは、効率よく大きさのそろったみじん切りにする方法をご紹介します。
基本の玉ねぎのみじん切り
玉ねぎのみじん切りの方法を動画で解説【基本編】
①玉ねぎの皮をむき、縦半分に切る。
②芯を向こう側にして置き、芯側を切り落とさないように1㎝ほど残して、手前側を端から繊維に沿って5㎜幅くらいで切る。
③つながっている芯を、90度回転させて利き手と反対側に置き、芯の部分をつなげたまま、まな板と水平に3回くらい包丁の刃を入れる。
④バラバラになっている端の方から、みじん切りにする。
⑤つながっている芯の部分を細かく切る。
⑥大きさにばらつきがある場合やより細かくしたい時は、均等な大きさになるようにさらに細かく切る。
包丁の刃も怖くない&もっと簡単!な、みじん切りの方法
玉ねぎを1/4に切ってから、みじん切りにする方法です。
玉ねぎのみじん切りの方法を動画で解説【初めてでも簡単!初心者編】
①玉ねぎの皮をむき、縦1/4に切る。
②芯を向こう側にして置き、芯側を切り落とさないように1㎝ほど残して、手前側を端から繊維に沿って5㎜幅くらいで切る。
③芯を向こう側にしたまま、まな板に接している玉ねぎの断面が見えるように、パタンと倒してから、②と同様に手前側に端から5㎜幅くらいで包丁の刃を入れる。
④つながっている芯を、90度回転させて利き手と反対側に置き、バラバラになっている方から、みじん切りにする。
⑤つながっている芯の部分を細かく切る。
⑥大きさにばらつきがある場合やより細かくしたい時は、均等な大きさになるようにさらに細かく切る。
生はシャキシャキで、加熱するほど甘くなる玉ねぎは、いろいろな料理で大活躍の野菜!
欠かせない野菜ナンバーワンなので、保存方法を工夫して、もっとおいしく、便利に使いこなせると良いですね。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。
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よろしいですか?
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