スニーカーやスリッポンを素足で履く時に気になる「足のニオイ」対策!
「素足で履きたい」という人が多いスニーカーやスリッポン。でも、足のニオイが気になりますよね。そんな時は、「お出かけ前に足用の制汗デオドラント剤を使って足汗をおさえる」「抗菌性のある中敷を敷く」などの対策をしましょう。特に、「足指の間とつけ根」をていねいにケアすると効果的です。
素足で履きたいスニーカーやスリッポン!でも気になるのが「ニオイ」
スニーカーやスリッポンは素足で履きたい、という方も多いのではないでしょうか。
でも、気になるのが「ニオイ」。そこで、実際に「革靴」と「布製スニーカー」を履いて、靴下のあり、なし(素足)で、靴のニオイがどれくらい変わるのか調べてみました。
「ニオイ不快度」が高い組み合わせは?
今回の実験では、同じような形状で、足を覆う面積が同じ程度の革靴と布製スニーカーを使用しました。
「革靴×靴下あり」「革靴×靴下なし(素足)」「布製スニーカー×靴下あり」「布製スニーカー×靴下なし(素足)」の4つの組み合わせで、「ニオイ不快度の評価」「菌の発生状態の観察」「靴内の温湿度の測定」を行いました。評価の流れは、以下のとおりです。
この方法で靴の中の「ニオイ不快度」を比べたところ、靴の種類に関わらず靴下なし(素足)の方が、靴下ありに比べて、不快度が高いという結果に。また、革靴よりも布製スニーカーの方が、ニオイ不快度が高いということもわかりました。
- ※靴下:綿85%、ナイロン・ポリエステル・ポリウレタン混
「素足」はなぜ臭うのか?
では、なぜ「素足」は臭うのでしょうか?革靴と布製スニーカーを、それぞれ靴下のあり、なし(素足)で履いた時の靴内の「温度」「湿度」を測定したところ、今回の実験では、どの条件でも「温度」に大きな違いはありませんでしたが、「湿度」は、靴の種類に関わらず素足の方が高いことがわかりました。
<温度と湿度の変化>
- 測定日の平均温湿度:26℃ 66%
さらに、靴中の菌の発生状態を観察したところ、素足の方が、菌が多いという結果に。
素足の場合、足の皮膚が直接、靴の内部にふれるため、「靴への菌の付着が多いこと」「靴内の湿気を吸収する靴下がないため湿度が高くなったこと」が、菌の発生状態に影響し、ニオイ不快度に違いが出たと推察されます。
「靴の種類」でなぜニオイが違うのか?
「靴の種類」でニオイが違うのはなぜなのでしょうか?革靴と布製スニーカー着用時の靴内の湿度を測定した結果、意外にも靴下着用時、素足ともにスニーカーの方が湿度は高く、靴内の「菌数」も多くなりました。そのため、革靴よりも布製スニーカーのニオイ不快度が高かったと推察されます。
ニオイを防ぐには「靴下」や「足用の制汗デオドラント剤」を活用しよう
では、どのようにすればニオイを防げるのでしょうか?今回の実験から、「靴下を履く」ことはニオイ予防効果が高く、おすすめの方法といえるでしょう。
でも、そうは言っても素足でスニーカーやスリッポンを楽しみたい時もありますよね。そんな時は、「お出かけ前に足用の制汗デオドラント剤を活用して足汗をおさえる」「抗菌性のある中敷を敷く」などの対応をしてみましょう。
足用の制汗デオドラント剤は、つま先部分を中心に足裏全体に使いましょう。特に、「足指の間とつけ根」をていねいにケアすると効果的です。すでに汗をかいている場合は、足全体を汗ふきシートやウエットティッシュでふいて清潔にしてから使用しましょう。
また、1日履いた靴は、できれば2〜3日陰干しして、湿気をとばすことをおすすめします。
足のニオイ対策を万全にして、足元のおしゃれを快適に楽しんでくださいね!
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
なぜ「制汗デオドラント剤」に足用があるの?~
からだの「ニオイ」は部位によって異なります
「ニオイ」の原因となる汗は、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類の汗腺から分泌され、それぞれ違う性質を持っています。脇のニオイは、アポクリン腺から出た汗が、皮膚常在菌によって分解されてできる低級脂肪酸やアンモニアなど多様な成分からなり、ニオイの質も強さもヒトによって異なります。
これに対して足のニオイは、エクリン腺から出た汗と足裏の古い角質が分解されてできる低級脂肪酸、中でもイソ吉草酸が主体で、納豆のような特徴的なニオイがします。
「足用の制汗デオドラント剤」の特長
「足用の制汗デオドラント剤」は、足の不快なニオイやムレ、ベタつきなどの原因となる足汗をおさえてくれます。朝のお出かけ前に使ってみてはいかがでしょうか。使用感がサラッとしたものや速乾処方の直塗りタイプの足用制汗デオドラント剤も出ていますので、「直塗りタイプは足に使うとベタつきそう」と敬遠していた人や、朝の時間がない時にもおすすめです。
この記事を作成・監修した
マイスター
衛生マイスター
浅野 ほたか
あさの ほたか
界面活性剤の基礎研究14年、身体洗浄・消毒(手、身体、毛髪)や台所用洗剤、調理分野の製品開発17年と、およそ30年間研究に携わってきました。
これまでの経験を活かし、生活における様々なシーンでの衛生に関わる情報をわかりやすく発信していきます。
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