目の健康維持に欠かせない「涙」の働きとしくみ

目の健康維持に欠かせない「涙」の働きとしくみ

目の健康、「涙」が深く関わっていることはご存じですか?その大切な涙の働きや涙が流れるしくみなどをご紹介します。

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目にとって大切な「涙」

皆さんは、「涙」が目の健康にどれくらい貢献しているかご存じですか?今回は、いつも目を守ってくれている涙の重要な働きやしくみについてご説明します。

涙の「働き」

常に膜をつくって目の表面を覆っている涙。涙は、目の表面をうるおし、乾燥を防ぐとともに、目に酸素や栄養分を補給したり、目についたゴミや雑菌などを洗い流したりしています。また、異物の侵入から目を守るのも涙の重要な役割なのです。

以下に、涙の主な「働き」をまとめました。

1.目の表面をうるおし目の乾燥を防ぐ

2.目に酸素や栄養分を補給

3.目についたゴミや雑菌などの異物や目の細胞の老廃物を洗い流す

4.目に入ったウイルスや細菌を殺菌し除去

5.目の表面を均一にして滑らかに

6.目の細胞の生命維持に重要な「ビタミンA」を含む

涙が流れる「しくみ」

涙は、主に上まぶたの外側にある「涙腺」でつくられ、「まばたき」によって、目の表面に均一な涙の膜をつくります。

涙は目の表面に広がったのち、約10%が蒸発し、残りの涙は「涙点」という涙の出口から、古くなった涙をいったんためる袋「涙のう」を通って、鼻の中へ排出されます。

涙の流れる経路(右目)

涙の流れる経路(右目)

涙を構成する「3つの層」

涙(涙液)は外気に触れる側から目の表面の内側に向かって、水分の蒸発を防ぐ「油層」、目の角膜や結膜に栄養分を与える「水層」、涙全体を目の表面に安定に保つ「ムチン層」の「3つの層」によって構成されています。

涙の3層構造

涙の3層構造

1.油層

涙のもっとも外側にある「油層」は、上下まぶたの縁にある「マイボーム腺」(涙液中の油をつくる細胞)から分泌される脂肪質の液体で構成されており、目の表面に薄い油膜をつくることで、涙の蒸発を防いでいます。

2.水層

涙の中間層には涙の大部分を占める「水層」があります。水層は上まぶたの外側にある「涙腺」から分泌され、涙の主成分を多く含んでいます。その成分とは、アミノ酸やブドウ糖などの栄養成分や、リゾチームやラクトフェリンなど感染防御に効果のある成分、細胞の生命維持やダメージの修復に必要な「ビタミンA」などです。

3.ムチン層

水層の1番奥の内側で、眼球と直に接する部分に「ムチン層」があります。結膜の細胞から分泌される粘液(ムチン)の層で、目の表面での涙全体の安定した広がりを保ちます。また、水層に含まれる「ビタミンA」には、ムチンの生産を高める作用があります。

涙の機能低下によって引き起こされる「病気」

涙をつくる機能は年をとるにつれて低下し、涙の量が不足したり、成分バランスが崩れたりします。その結果、目の表面が乾いて傷がつきやすくなったり、異物や雑菌が目に侵入しやすくなったりすることで、ドライアイや角膜炎、結膜炎などの様々な目の「病気」を引き起こすリスクが高まるのです。

加齢以外の原因でも涙の機能は低下することがあります。少しでも気になる症状がある場合は、すぐに眼科医の診察を受けるようにしましょう。

この記事を作成・監修した
マイスター

芳賀 理佳

ヘルスケアマイスター

芳賀 理佳

はが りか

くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・衛生・美容に役立つ情報をご紹介していきます。

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