部屋干し派、必見!タオルを早く乾かす洗い方から干し方まで

部屋干し派、必見!タオルを早く乾かす洗い方から干し方まで

乾くまでに時間がかかるタオル類。早く乾かすには、洗濯後の水分量をできるだけ少なくする工夫が欠かせません。例えば「柔軟剤を使う」こと。「脱水時間を長めに設定する」こと。そして、干すときにきちんと振りさばき「水分量を減らす」ことなどが挙げられます。乾燥時間が短くなれば、部屋干し臭の発生も防げて一挙両得です。

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<目次>
部屋干し派の悩みは「タオルが乾きにくい」
タオルは洗濯すればするほど乾きにくくなる!
洗濯・使用を繰り返したタオルを早く乾かす洗い方・干し方ポイント
 1.柔軟剤を使う
 2.脱水時間を「ワンランク」長く設定する
 3.タオルを振りさばく
 4.早く乾くタイプの洗剤で洗う
 5.干し方を工夫する
 6.家電を使う
取り入れやすい方法を組み合わせればOK

部屋干し派の悩みは「タオルが乾きにくい」

部屋干しのお悩みといえば、洗濯物が乾くまでに時間がかかること。干してから乾くまでに時間がかかると、ニオイも気になりますよね。

既婚女性を対象としたアンケート結果を見ると、多くの人がバスタオルやタオル、タオルケットなど、「タオル地」のものを「より早く乾かしたい」と思っていることがわかります。

<早く乾かしたいアイテム>

ライオン調べ(2017年、既婚女性1,400名、MA)

タオルは洗濯すればするほど乾きにくくなる、という事実

実は、タオルはお洗濯をすればするほど、乾きにくくなるという実験結果があります。でも、タオルは「薄く」「軽く」なるので、早く乾くように感じられますよね。 
それなのに洗濯回数が増えるにつれて、乾きにくくなるんです。

実際に、洗濯を繰り返したタオルで、乾燥するまでの時間と洗濯後にタオルがどれくらいの水分を含むのか(脱水直後の水分率)を実験してみました。

<タオルの洗濯回数と乾燥時間・脱水直後の水分率の関係>

洗濯回数(回) 乾燥時間 脱水直後の水分率(%)
1 5時間39分 63
10 5時間48分 71
30 6時間10分 76
50 6時間22分 82

  

  • 実験条件:洗濯条件:洗濯したタオルを29℃70%RHで角ハンガーに干して乾燥させた。洗濯前のタオルの重量と同じ重量になった時を乾燥時間とした。フェイスタオルサイズ(約30×70cm)を使用。 脱水直後の水分率(%)=(脱水後のタオルの重量―洗濯前のタオルの重量)/(洗濯前のタオルの重量)×100タオルの種類や乾燥条件によって短縮される時間は変わります。

その結果、洗濯を繰り返すほど、乾くまでの時間が長くなり、洗濯回数の少ないタオルに比べて洗濯を繰り返したタオルは、洗濯後に水分がより多く残ることがわかりました。具体的には、1回洗濯したタオルと50回洗濯したタオル(週に2回の洗濯頻度で半年間使用したものに相当)のそれぞれが乾くまでの時間を比較したところ、今回の実験ではなんと40分以上も差がありました。

洗濯を繰り返すことにより、タオルの繊維が傷むことで、脱水直後(洗濯後)に水分をより多く取り込んでしまうことが理由と考えられます。

つまり、生活の中でタオルを繰り返し使っていると、今回の実験で洗濯を繰り返したタオル同様、洗濯や使用により、繊維が傷み、脱水直後に水分をより多く取り込んでいると考えられます。ですから、繰り返し使用したタオルを早く乾かすためには「脱水直後の水分量を少なくする」ことがポイントになるのです!

早く乾かすためには洗濯後の水分量を少なくすること!

それでは洗濯・使用を繰り返したタオルをより早く乾かす方法を、6つご紹介します。

POINT

1. 柔軟剤を使う

以下の実験結果を見てもおわかりのように、柔軟剤を使わないときと比べて、柔軟剤を使用したタオルの繊維に含まれる水分量は、脱水直後少なくなることがわかりました。柔軟剤を使用すると、衣類の繊維に柔軟剤の成分がつくためであると思われます。

<柔軟剤使用の有無による脱水直後の水分量>

相対水分率:柔軟剤未使用の水分率を100%とした相対値

POINT

2. 脱水時間を「ワンランク」長く設定する

また、洗濯機の脱水時間の設定をワンランク長くするだけでも、水分量を減らすことができます。
実験では、標準コースでの脱水時間を6分から9分にすると、約5%脱水後の水分が減る結果が得られました。

脱水時間の設定はお使いの洗濯機によって違いますので、詳しくはお使いの機種の取扱説明書をごらんください。

POINT

3. タオルを振りさばく

脱水後洗濯機から取り出したタオルを10回ほど、パンパンッと振りさばくことでも、水分量を減らすことができます。今回の実験では、振りさばくことで、約7%の水分量の減少が確認できました。

ちなみに、上記の1〜3の対策をすべて実践したときと、何もしなかったときのタオルの乾燥時間を比べてみました。

30回洗濯したタオルを用いて実験したところ、柔軟剤を使う、脱水時間を3分長くする、タオルを振りさばく、という3つの対策を行ったタオルの洗濯後の水分量は対策をしなかったタオルに比べて約13%減り、乾燥時間は45〜60分も短縮されていることがわかりました。これらの結果は、2018年日本繊維製品消費科学会にて発表しました。

  • 実験条件:乾燥条件:24℃73%RH、フェイスタオルサイズ(約30×70cm)のタオルを角ハンガーに干した場合、タオルや乾燥条件によって短縮される時間は変わります。

また、洗剤を工夫しても効果的です。

POINT

4. 早く乾くタイプの洗剤で洗う

新ジャンルの洗剤には、部屋干しで厚手の衣料(バスタオル、ジーンズ、パーカー)が少し早く乾くタイプのものがあります。
洗うだけでパイルが立ちあがるので、パイルが潰れている時よりも表面積が大きくなるため水分が蒸発しやすく、従来洗剤で洗った場合と比較して部屋干しでの乾燥時間をいくらか短縮できます。

さらに、干し方にも2つのポイントがあります。

POINT

5. 干し方を工夫する

同じ水分量のタオルでも、干し方によって乾きやすさはかなり変わってきます。
角ハンガーでタオルを干す場合には、角ハンガーの両端に長い衣類を吊るし、中央に向かって短い衣類を吊るす「アーチ型」がおすすめです。

バスタオルについては、角ハンガーを囲むように干す「囲み干し」やジグザグに干す「蛇腹干しがおすすめ」です。

タオルの干し方については、詳しくは以下の記事をごらんください。

POINT

6. 家電を使う

さらに時短を目指すなら、「扇風機」や「サーキュレーター」、「衣類乾燥除湿機」などの家電を活用しましょう。エアコンの「送風」や「除湿」を使うのもよいでしょう。

詳しくはこちらの記事をごらんください。

取り入れやすい方法を組み合わせて乾燥時間を短縮

タオルを早く乾かす方法、いかがでしたか?

ご紹介した6つの方法は、全て行わなくても大丈夫。皆さんが取り入れやすい方法をいくつか組み合わせることで、タオルの乾燥時間はかなり短縮できるはずです。
部屋干し派の方は、できることからぜひ試してみてくださいね。

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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