洗剤自動投入洗濯機のメリット、使用方法、お手入れ方法を紹介

洗剤自動投入洗濯機のメリット、使用方法、お手入れ方法を紹介

「洗剤自動投入洗濯機」とは、洗濯物量に適した量の液体洗剤・柔軟剤を自動で投入する洗濯機のことです。液体洗剤や柔軟剤のパッケージなどに、使用量の目安表示があるものは自動投入で使用することができます。今回は「洗剤自動投入洗濯機」の使用方法、自動投入タンクなどのお掃除方法、メリットとデメリットをご紹介します。

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洗濯機の「洗剤自動投入」とは?

洗濯機の「洗剤自動投入」とは、洗濯物の量に適した量の液体洗剤や柔軟剤を自動で投入する機能のこと。洗濯機に自動投入タンクが搭載されており、洗濯時に自分で洗剤を計量・投入する手間が省ける便利な機能です。タンクの容量はメーカーにより異なりますが、多いものでは1L程度の洗濯機もあります。
なお、「現在自動投入している洗剤類以外を、一時的に使いたい時」は、自分で計量して入れる「手動投入」に切り替えてお洗濯することも可能です。

柔軟剤 液体洗剤 自動投入口

ライオンの調査をもとに算出した結果では、2020年に洗濯機を購入した人の中で、洗剤自動投入に対応した製品を選んだ人の割合が、数年前と比較して増えており、ここ数年で人気が高まっていることがわかります。

  • ライオン調べ、20~60代女性、 783名(2020年)、1802名(2018年)

「洗剤自動投入」のメリットは?

洗剤自動投入には、どんなメリットがあるのでしょうか?

<メリット>
・洗剤や柔軟剤を計量する手間と時間が省ける
・洗剤類の入れ間違い、入れ忘れ、入れすぎを防げる
・洗剤類を置くスペースを取らない

洗剤自動投入のメリット

洗剤自動投入のメリットは、何といっても「洗剤類を計量する手間と時間が省ける」こと。洗濯物の量が毎回変わっても、いちいち洗剤類のパッケージを見て適量を確認せずにすみます。洗剤類をこぼしたり入れすぎたりする無駄もなく、頻繁にお洗濯をする人や忙しい人、効率よく家事をしたい人にとってとても便利!洗剤類は洗濯機内の自動投入タンクに収まるため、洗剤ボトルを出し入れする手間はもちろん、置く場所も省けます。

また、適量の洗剤が自動投入されるため、誰もが適切なお洗濯が可能に!お洗濯初心者の家族にも「洗濯をしておいてくれる?」と気軽に頼めるので、家族で家事シェアをしやすくなりますね。

「洗剤自動投入」のデメリットは?

このようにとても便利な洗剤自動投入ですが、デメリットはあるのでしょうか?ライオンの調査では、洗剤自動投入ユーザーから以下のような意見が挙がりました。

  • ライオン調べ、 年齢・性別不問、83名、2021年

<デメリット>
・自動投入タンクの定期的なお掃除が必要
・自動投入する洗剤類を違う製品に変える時、タンクを洗う作業が必要となり、手間がかかる
・洗剤類の減りが早い気がする

「洗剤自動投入」のデメリットは?

タンクの定期的なお掃除については、たしかに、縦型洗濯機などの投入口と比較するとパーツが複雑で手間はかかるかもしれません。ただ、日々の洗剤投入の手間を省けますし、頻度は「3か月に1回程度」です(洗濯機メーカーにより異なります)。他の種類の洗濯機でも投入口のお手入れが定期的に必要ですので、デメリットと考えすぎなくてもよいのではないでしょうか。

また、自動投入している洗剤類を違う製品に変える時は、タンクを洗う作業が必要です(一時的に変える場合は手動投入口を使用するため、洗う必要はありません。詳しくはこちら)。洗う時は「面倒」と感じるかもしれませんが、一度手順を覚えてしまえば簡単で、頻繁に洗剤類を変える方以外は、問題にならないでしょう。

「洗剤類の減りが早い」という声については、適切に洗剤量を設定し、お手入れされていれば、そのようなことはないという検証結果となりました。詳しくはこちらの検証結果をご覧ください。

「洗剤自動投入」洗濯機の使い方

洗剤自動投入に対応した洗濯機を使用する際の、洗剤類の選び方や、お洗濯方法などをご説明します。

自動投入で使用できる洗剤・柔軟剤

洗濯機により、自動投入できる洗剤類とできない洗剤類があります。事前に洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。

<自動投入で使用できる洗剤類>

市販されている液体洗剤・柔軟剤で、「使用量の目安」表示があるものは使用できます。

洗剤 使用量の目安 水30Lに対する使用量

<自動投入で使用できない可能性のある洗剤類>

・「使用量の目安」に関する情報がない洗剤類
・ジェルボール型洗剤
・粉末合成洗剤
・液体石けん
・粉石けん
・おしゃれ着用洗剤
・ビーズ状仕上げ剤(消臭・香りづけ剤)
・漂白剤
・重曹

  • 2022年2月時点で洗濯機の取り扱い説明書に掲載されている主な洗剤類を引用しましたが、詳しくは各洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。
  • おしゃれ着用洗剤は、自動投入タンクが搭載された洗濯機もあります。

ただし、これらを使用したい場合は、自分で計量し投入する「手動投入」であれば使用できる可能性があります。詳しくは各洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。

洗剤・柔軟剤の投入量を設定する

初めて洗剤自動投入を使用する時や、違う洗剤類に切り替える時は、洗濯機の「投入量の設定」が必要です。これは、同じ洗濯物の量でも、製品によって使用量が異なるためです。
多くの洗濯機では、洗剤パッケージに表示されている「使用量の目安」表示に従って「水30Lに対する使用量」を入力すれば設定完了です。機種により設定方法が異なりますので、取り扱い説明書を確認してください。

洗剤 使用量の目安 水30Lに対する使用量

洗剤パッケージなどに情報がない場合には、ウェブサイトを確認したり、洗剤メーカーにお問い合わせください。

例えばライオン製品の場合、下記になります(20222月現在)。

  洗剤・柔軟剤の種類 基準量(水30Lに対する使用量)
洗剤 トップ スーパーNANOX
トップ スーパーNANOX ニオイ専用
10ml
トップ クリアリキッド
トップ クリアリキッド抗菌
25ml
柔軟剤 ソフラン プレミアム消臭
ソフラン プレミアム消臭 特濃 抗菌プラス
ソフラン プレミアム消臭 ウルトラゼロ
ソフラン アロマリッチ
10ml

洗剤類を自動投入タンクに投入する

洗剤や柔軟剤をそれぞれのタンクに注ぎます。洗濯機によってタンクの容量が異なるので、あふれないようにご注意ください。

洗剤類を自動投入タンクに投入する

注意点

・固まったり分離した洗剤類は使用しないでください。
・洗剤類がこぼれて洗濯機のフタなどに付着した場合、必ず拭き取ってください。拭き取らずに放置すると、洗濯機を傷める場合があります。

洗剤自動投入を使用した基本的な洗濯方法

基本的な洗濯手順は、洗剤の投入方法を除いては、一般的なお洗濯手順と同じです。

基本的な洗濯手順は、洗剤の投入方法を除いては、一般的なお洗濯手順と同じです。

  • ドラム式洗濯機の場合は、洗濯機のフタを閉めてから、コースを選んでスタートボタンを押します。

お洗濯の時の注意点も、一般的なお洗濯と同じです。以下に気をつけたいことをピックアップしました。

POINT

□洗濯表示や汚れの種類によって、洗剤の選び方や洗濯方法に注意する必要があります。

 

□洗濯機には、さまざまな「洗濯コース」があります。目的に応じてコースを選んでください。


 

□洗濯物を入れる目安は、洗濯槽の容量の7~8割。詰め込みは、衣類の黒ズミや黄ばみの原因になります。

 

□洗濯終了後は、できるだけ早く洗濯物を干します。アイテムごとに適切に干し、仕上がりを良くしましょう。

洗剤自動投入を使用しない場合のお洗濯方法

自動投入している洗剤類以外の製品、または粉末洗剤などを使いたい時は、「手動投入」に切り替えてお洗濯ができます。その場合は、写真のような手動投入のための投入口を利用してください。

洗剤自動投入を使用しない場合のお洗濯方法

<手動投入時のお洗濯手順>

1.洗濯機の電源を入れ、手動投入の設定に切り替える。
手動投入設定に切り替えずにお洗濯した場合、自動投入機能が作動して洗剤や柔軟剤が二重に投入されるのでご注意ください。

2.洗濯槽に衣類を入れ、コースを選択した後、スタートボタンを押す。

3.洗剤類を手動投入口に入れる。
洗濯機パネルに表示された洗剤量や水量に従って洗剤を手動投入口に入れます。柔軟剤を併用する場合には、パッケージの表示に従って適量を手動投入口に入れればOKです。
詳しくは洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。

「洗剤自動投入」洗濯機のお掃除方法

「洗剤自動投入」洗濯機では、自動投入機能の搭載されていない洗濯機でも必要な「洗濯槽・フィルター類・投入口」のお手入れだけでなく、「自動投入タンク(投入経路を含む)」のお掃除が必要になります。

自動投入タンクのお手入れ

自動投入タンクのお手入れ

自動投入経路の詰まりなどを防ぐために、タンクの定期的なお手入れが必要です。洗濯機メーカーにより異なりますが、目安は「3か月に1回程度」です。また、下記のようなケースでもお手入れを行うと良いでしょう。

・自動投入機能を1か月以上使用しなかった時
・洗剤や柔軟剤の種類を変えた時
・洗剤と柔軟剤を入れ間違えた時
・洗剤や柔軟剤の「残量少」ランプが点滅したまま1週間以上補充しなかった時
・タンク内の洗剤や柔軟剤がゼリー状になった時

<自動投入タンクのお手入れの手順>

洗濯機により方法が異なりますので、詳しくは取り扱い説明書をご確認ください。

1.水栓を開ける。

2.タンクに残った洗剤と柔軟剤を排出する。
排出しなくても良い洗濯機もあります。

3.排出し終わったらタンクを取り出し、タンクやフタを洗う。
タンクを取り出す時、洗剤などが洗濯機や床にこぼれた場合には、必ず拭き取ってください。ぬめりが強い場合には、温水に30分程度漬けると取れやすくなる場合があります。

4.タンクを元の位置に戻す。

5.タンクに約40℃のお湯を入れ、自動投入経路を洗浄する。
ほとんどの洗濯機は、特定のスイッチを押せば、お湯を使用して自動で洗浄してくれます。

6.洗浄後、タンクを取り出して残水を捨て、水分を拭き取る。

7.タンクを元の位置に戻し、お手入れ終了!

洗濯槽とフィルター類(糸くずフィルター、乾燥フィルター、給水フィルター)のお手入れ

糸くずフィルター 乾燥フィルター 給水フィルター お手入れ

糸くずフィルター 乾燥フィルター 給水フィルター お手入れ

湿度の高い梅雨や夏は、部屋干し臭などに加えて「洗濯槽のニオイが気になる」という方も多いのでは?洗濯槽のイヤなニオイを防ぐには、「洗濯槽クリーナーを使った定期的なお掃除」と「日々のお手入れ」が大事です。

洗濯槽クリーナーによるお掃除は2~3か月に1度が効果的です。糸くずフィルター、乾燥フィルター、給水フィルターなどもお手入れをすると、ニオイ予防に効果的ですよ。

なお、お風呂の残り湯を使用してお洗濯をしている場合には、「風呂水給水ホース」や「風呂水フィルター」のお手入れも行うと良いでしょう。排水口の糸くずも定期的(月1回程度)に取り除くことをおすすめします。
お掃除方法は、洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。

「洗剤自動投入」Q&A

Q.洗剤や柔軟剤の種類を変えたい時は?

A.自動投入タンクのお手入れをした後、新しい洗剤類を入れます

多くの洗濯機は、次の手順で変更します。詳しくは洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。

1.自動投入タンクの掃除をする。
タンクのお手入れ方法はこちらをご覧ください。

2.洗剤や柔軟剤をタンクに入れ、投入量を設定する。
投入量の設定方法はこちらをご覧ください。

Q.洗剤や柔軟剤の種類を一時的に変えたい時、または自動投入できない洗剤類を使用したい時は?

A.使用したい洗剤類を手動投入します

洗濯機の設定を、自動投入から「手動投入」に切り替えた後、スタートボタンを押します。洗濯機に表示された洗濯量や水量に従って、洗剤類を手動投入用の洗剤ケースに適量入れればOKです。詳しくは洗濯機の取り扱い説明書をご確認ください。

手動投入については、こちらをご覧ください。
自動投入できる洗剤類については、こちらをご覧ください。

Q.漂白剤を使用したい時は?

A. 手動投入口に漂白剤を入れます

酸素系漂白剤 液体酸素系漂白剤 粉末酸素系漂白剤

洗濯をスタートした後に、洗剤量や水量などが洗濯機パネルに表示されます。その表示に従って、手動投入口に漂白剤を適量入れてください。手動投入については、こちらをご覧ください。

注意点

洗濯前に、衣類の洗濯表示を見て、漂白剤が使用可能かを必ず確認してください。

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

「洗剤類の減りが早い」って本当?

適切に使えば、減りが早くなる可能性は低いです

ライオンの調査で、洗剤自動投入のデメリットとして「洗剤類の減りが早い気がする」という意見が挙がりました。そこで、「洗剤自動投入」洗濯機で、洗剤の減少量を実際に確認したところ、必要以上に洗剤が投入される可能性は低いことがわかりました。

洗剤自動投入の洗濯機では、洗剤類のパッケージに記載された「使用量の目安」表示に従い、最初に洗剤量の設定を行います。そして洗濯物量や洗濯水量が増減すれば、その設定を基準にして、洗剤類の投入量も適量に増減しますので、必要量以上に洗剤が投入される可能性は低いと考えます。

実際、洗濯を10回繰り返した際の自動投入タンクの洗剤減少量を計量しました。今回の実験条件の場合、10回繰り返すと、理論上は240g減少しますが、実際に計量した実験値でも約240gでした。「理論値」と「実験値」はほぼ同量であることから、洗濯機の設定量以上に洗剤類が投入される可能性は、やはり低いと考えます。

  • 洗濯機:ドラム式電気洗濯乾燥機NA-VX9800L(Panasonic㈱製)
    洗剤:トップスーパーNANOXニオイ専用(使用量の目安:30Lに対し10g(=10ml))
    洗剤量:洗濯機の表示で「1.0杯」(取扱説明書によると24ml(=24g)に相当)
適切に使えば、減りが早くなる可能性は低いです

「洗剤が早く減る」という声について考えられる要因として、

・洗剤類の使用量の設定がうまくできていなかった(多めに設定していた)
・タンクが詰まるなどの影響で、適正な量が投入されていなかった

という可能性があります。

また、洗剤類を自分で計量して投入する洗濯機のユーザーで、従来型(=高濃度タイプでない)の液体洗剤を使用している人は、パッケージなどに表示された洗剤量より少ない0.7倍以下で使う人が多いという報告があります。今まで少な目で使用していた分、「洗剤自動投入」洗濯機で適量が投入された場合に、「洗剤が早く減るようになった」と感じてしまう可能性があるかと思います。

この記事を作成・監修した
マイスター

片木 徹也

お洗濯マイスター

片木 徹也

かたぎ てつや

洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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