暑い夏でも浴衣を涼しげに着こなす徹底対策
花火大会など、夏のおでかけで着たい浴衣。でも実際に着てみると意外と暑いですよね。汗による不快感やメイクくずれを防ぎ、浴衣を涼しげに着こなすためには事前の準備やしたくの順番が大切です。制汗剤で脇汗をしっかりブロックし、浴衣用インナーを着ましょう。さらに、少しでも涼しく着こなすための裏ワザもご紹介します。
浴衣の時の悩みといえば汗による「不快感」「メイクくずれ」
夏のイベント、花火大会やお祭りでは、「浴衣」を着る方も多いですよね。お気に入りの浴衣で、ヘアスタイルやメイクもばっちりキメて家を出たけど、浴衣は着てみると案外暑い…。汗のせいで、不快に感じたり、時間をかけてキメたメイクがくずれてしまう、なんてことはありませんか?そこで今回は、浴衣を涼しく着るための裏ワザをご紹介します。
目次
◇浴衣を着る前の準備
└制汗剤で汗をブロック
└脇の下と足のつけ根に冷却シート
└専用インナーを着よう
└したくの順番が大事
◇お出かけ中のケア
└首筋を冷やす
└汗ふきシートでこまめに
◇着用後の浴衣のお手入れ
浴衣を着る前の準備はしっかりと!
制汗剤で汗をブロックする
浴衣を着ている間も脇汗や汗ジミを気にせず涼しい顔で過ごせるように、事前に脇汗を制汗剤でしっかりブロックしておきましょう。直塗りで皮膚にしっかりと密着するロールオンやスティックがおすすめです。
気になる部位に広くまんべんなく塗るのがコツです。よく乾いてから浴衣を着るようにしましょう。また、すでに汗をかいている時は、汗ふきシートで汗をふき取ってから使うとしっかり塗れて、ニオイもケアできます。
「脇の下」と「足のつけ根」に冷却シートを貼る
浴衣を少しでも涼しく着たい、という時におすすめなのが「ボディ用の冷却シート」です。
暑い時には、「脇の下」と「足のつけ根」「首筋」の3カ所を冷やすのがおすすめですが、冷却シートは外から見えない「脇の下」と「足のつけ根」に貼りましょう。伸縮性が高いので、動きのある部位でもピタッと貼れてはがれにくく、便利です。
浴衣用インナーを着る
浴衣の下には、専用のインナーを着ることをおすすめします。下着のラインや色が透けたりするのを防ぐので、浴衣をよりキレイに着こなすことができます。
インナーを着たらもっと暑くなるのでは?と思うかもしれませんが、逆に汗をしっかり吸い取ってくれますから、着ている間の不快感も減りますし、浴衣に汗がつきにくくなって、洗濯の手間も少なくなります。
ワンピースタイプやツーピースタイプがあり、パンツタイプのものもあります。パンツタイプは、歩く時に足と足が触れてもベタベタとした不快感が少なく、真夏に長い距離を歩く花火大会などにおすすめです。
浴衣を着る時のしたくの順番も大切!
以上のケアをしても、お出かけするまでに汗をびっしょりかいてしまったら台無しに。
今日は浴衣を着る!という時には、以下の順番で身じたくをするのがおすすめです。
エアコンで涼しくした部屋で着ると、少し動いても汗をかかずにすみますよ!
<浴衣を着る際のおすすめの順番>
1 部屋をしっかり冷やす
2 ヘアスタイルを整える
3 脇の下に制汗剤を塗る
4 脇の下と足のつけ根に冷却シートを貼る
5 浴衣用インナーを着て浴衣を着る
6 メイクをして、いざお出かけ!
あわてるだけでも汗は吹き出しますから、余裕をもって準備をしてくださいね。
お出かけ中のケアは
外出先では「首筋」を冷やしましょう
「首筋」は、脇の下、足のつけ根とともに、からだの冷却ポイントのひとつですが、冷却シートを貼ると見えてしまいますので、外出先では、首をうちわなどであおぐのが効果的です。また、うなじを見せる“アップスタイル”なら、風通しがよくなり、涼しく快適に過ごせます。
汗ふきシートで首筋をふく
汗をかいてしまった時は、うちわであおぐ以外にも、首筋を濡れタオルや汗ふき用のシートでふき取るだけでも不快感が和らぎます。
ノンパウダーの汗ふきシートもあります。ノンパウダーのシートであれば、ふいた時に浴衣にシートが触れてしまっても浴衣が白くならず、濃い色の浴衣のエリ元でも安心して使えます。お手洗いなどに立ち寄る機会を上手に活用してこまめにふき取ると、汗のベタつきやニオイもおさえることができて、さっぱり。さらさら感が持続するものもあるので、お出かけの際にバッグに携帯用の汗ふきシートを入れておくと便利ですね。
着用後の浴衣のお手入れは
汗をたくさんかいた時やシーズンの終わりには、浴衣を洗濯するか、クリーニングに出しましょう。ほとんどの浴衣は自宅で洗えますが、念のため洗濯表示を確認してから洗ってください。
浴衣の洗濯方法はこちらで詳しくご紹介しています。
●実は簡単!家庭で「浴衣」をお洗濯する方法
暑い夏でも、浴衣を着る時には、涼しげに美しく着こなしたいものですね。「からだの冷却ポイント」を知って、汗対策のアイテムをきちんと使いこなせば、着慣れない浴衣の時も、汗の不快感を軽減することができます。
年に数回しか着ない「浴衣」。特別な日だからこそ、快適な1日を過ごしてくださいね。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
できるだけ顔に汗をかかない方法はありますか?
舞妓さんのケア方法が参考になります
夏に汗をかくのは仕方ありませんが、顔に汗をびっしょりかくとメイクがくずれたり、せっかくの髪型も台無しになったり……。顔だけは涼しげでいたい!という方も多いでしょう。
舞妓さんは1年中着物を着ていますが、いつも涼しげですよね。なぜ舞妓さんは顔に汗をかかないのでしょうか。
それは、「帯を胸高に締める」という、舞妓さん独自の昔ながらの汗止め方法があるからです。
これは「半側発汗現象」といわれる体の反射現象を利用した方法で、胸ぐらいの位置に帯をして圧迫することで、胸から上の汗を一時的に抑えることができるといわれています。
私たちでも、紐などを胸の位置に巻いたり、市販の汗止め帯や汗止めベルトを使うという方法があります。長時間はおすすめできませんが、参考にしてみてください。
この記事を作成・監修した
マイスター
ヘルスケアマイスター
芳賀 理佳
はが りか
くらしを彩る製品の香りの研究・開発、および身体洗浄剤・制汗剤の開発に約25年携わってきました。
快適な毎日が過ごせるよう、からだの健康・美容に役立つ情報をご紹介していきます。
衛生マイスター
浅野 ほたか
あさの ほたか
界面活性剤の基礎研究14年、身体洗浄・消毒(手、身体、毛髪)や台所用洗剤、調理分野の製品開発17年と、およそ30年間研究に携わってきました。
これまでの経験を活かし、生活における様々なシーンでの衛生に関わる情報をわかりやすく発信していきます。
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