野球少年のユニフォームのお洗濯方法!「泥汚れ」のお悩みを解消

野球少年のユニフォームのお洗濯方法!「泥汚れ」のお悩みを解消

ユニフォームの泥汚れは活躍した証ですが、洗濯は大変ですよね。キレイにするコツは、泥汚れを水で予洗いしないこと。洗う前に泥をはたき、汚れがひどい部分は液体洗剤を直接塗布して前処理を。通常通りに洗濯したら、ウエスト部分を筒状にして陰干ししてください。濃色のユニフォームは裏返して干すと色あせが防げますよ。

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汚れたユニフォームをキレイにお洗濯して、明日も最高のプレイを

少年野球や部活で毎日使うユニフォーム。雨の日の練習やスライディングで、泥だらけのユニフォームを持ち帰ってくる、なんていうのも野球少年の親御さんにとっては日常茶飯事ですね。

お子さんが活躍した証とはいえ、なかなか落ちない「泥汚れ」や汗のニオイ……。
「いつもあまりキレイに落ちない!」とお困りの方も多いでしょうし、枚数が少ないから今日洗濯して、明日もまた着るために、急いで乾かさなければならないこともあるでしょう。

ここでは、各アイテムに分けてそれぞれの汚れに適したスッキリ洗濯する方法と干し方をご紹介します。

<目次>
ユニフォーム(ズボン)の洗濯方法
アンダーシャツ(インナー)の洗濯方法
靴下の洗濯方法
アンダーストッキングの洗濯方法
帽子の洗濯方法
ユニフォームを持ち帰るときのアドバイス

先に水洗いはNG!ユニフォーム(ズボン)の洗濯方法

泥汚れがついていると、先に水で予洗いしたくなるかもしれませんが、それは絶対にNG!
水洗いをすることで、泥が水と一緒に繊維の中に入り込んでしまい、いっそう落ちにくくなってしまいます。以下の手順でぜひ試してみてください。

1. 洗濯表示を確認して、汗や泥汚れに適した洗剤を選ぶ

洗い始める前に、必ずユニフォームのタグにかかれている「洗濯表示」をチェックしましょう。
以下の表にあるマークがついていたら、自宅で手洗い、または洗濯機で洗うことができます。

洗濯表示 旧絵表示
洗濯機で洗える 洗濯表示 旧絵表示
手洗いできる 洗濯表示 旧絵表示

※2016年12月から洗濯表示が新しくなりました。

次に大切なのは、洗剤選びです。泥汚れや汗・皮脂汚れがしみついていますから、それらを繊維の中からしっかり落とす、超コンパクト液体洗剤がおすすめです。

2. 泥汚れをしっかりはたいて落とす

泥汚れは洗濯前にはたいて落としておきます。このひと手間が、頑固な泥汚れを落とすポイント。
雨の日の泥汚れも同様に、一度乾かしてから汚れをはたき落としておくと、お洗濯後はより満足できる仕上がりになります。

3. 「泥汚れ」のひどい部分に「前処理」を

まず、泥汚れがひどい部分に、液体洗剤を直接塗布してなじませます。
泥汚れが広範囲の場合は、洗剤を水で薄めて「洗剤液」を作り、汚れている部分全体に塗布して、スポンジなどでたたきながら繊維になじませます。また、「泥汚れ用の部分洗い剤」を使用するのも効果的です。液体洗剤や泥汚れ用の部分洗い剤を塗布してなじませたら、軽くもみ洗いし、水ですすいでから洗濯機に入れましょう。

さらにひどい泥汚れの場合は、「前処理」の時に汚れに直接洗剤を塗布して放置し、そのままお洗濯をする「塗布放置洗浄」がおすすめです。

このまま一昼夜放置する。

液体洗剤を塗布したら、一昼夜放置します。そのあとは普段通りにお洗濯するだけ。この時、塗布する洗剤は洗剤成分の濃い「超コンパクト液体洗剤」がおすすめです。

4. 通常どおりに洗濯する

前処理や塗布放置洗浄が終わったら、ズボンのファスナーを閉めて洗濯機に入れます。
このとき縦型洗濯機なら、一番下に入れるのが良いでしょう。かくはん羽根(パルセーター)の上が最も洗浄力が高いので、落ちにくい汚れは一番下になるように洗濯機に入れるのが効果的です。ちなみに、他の洗濯物と一緒に洗濯しても大丈夫です。

洗濯機に入れる液体洗剤の量は、泥汚れの前処理や塗布放置で使用した分を差し引いた分量でOK。また水道水より水温が高いお風呂の残り湯を使うと、さらに汚れが落ちやすくなります。

※プリントや刺しゅうのついたユニフォーム(上着など)の場合は、裏返しにしてから洗濯ネットに入れて洗いましょう。

5. ウエスト部分を筒状にして陰干しする

脱水後はすぐに取り出して、ウエスト部分を筒状にして陰干しをしましょう。濃色(着色系)のユニフォームは裏返して干すと色あせが防げます。

ユニフォームの洗濯方法についてはこちらの記事もごらんください。
プロ野球選手のユニフォームの洗濯に学ぶ!「泥汚れ落とし」の方法
「泥汚れ」をスッキリ洗濯!しつこい泥には「前処理」を

アンダーシャツ(インナー)の洗濯方法

アンダーシャツなどのインナーは薄手で、さらに汗や皮脂がしみこんでいますから、丁寧に扱いながらもしっかり汚れを落とす洗濯方法をおすすめします。
ユニフォーム同様、洗濯前には洗濯表示をしっかり確認してください。

1. 「つけおき洗い」をする

アンダーシャツは洗濯ネットに入れて、「つけおき洗い」をするのがおすすめです。
洗面器に40℃以下の水を適量入れ、洗濯1回分の洗剤と「酸素系漂白剤」を加え、その中にアンダーシャツを入れた洗濯ネットごと浸したら、30分〜2時間ほど放置します。
(「前処理」の段階でアンダーシャツを洗濯ネットに入れておくと、後の洗濯の時に他の衣類と絡んで傷む心配がありません)

2. 洗濯ネットに入れて、洗濯液ごと洗濯機へ投入

「つけおき」が終わったら、つけおきしていた洗剤液ごと洗濯機に入れ、通常通り洗濯します。他の洗濯物も一緒に入れてもかまいませんが、色移りする可能性のある、濃色のアンダーシャツは、単独洗いが安心です。

3. 陰干しをする

脱水後はすぐに取り出し、変色や退色を防ぐために裏返しにして陰干しするか、部屋干しをしましょう。
また、化学繊維は「熱」に弱いため、乾燥機での乾燥は控えましょう。

機能性インナーのお洗濯についてはこちらの記事もごらんください。
「機能性インナー」のお手入れ方法とニオイや色あせをおさえる洗濯方法

しつこい泥汚れに!靴下の洗濯方法

野球少年の靴下についた「泥汚れ」は、お洗濯してもなかなか落ちにくいもの。汗やニオイも気になりますよね。
泥汚れや汗・皮脂汚れは、時間が経つと変質して黄ばんでしまうことがありますから、できるだけ早めに洗うように心がけましょう。
またユニフォーム同様、「洗濯前にひどい汚れに前処理をすること」もお忘れなく。

1. 泥をたたいて落とす

まずついている泥や土を、手で軽くたたいて払って落としましょう。

2. 泥汚れ部分に「前処理」をしてもみ洗い

泥などがついた部分に超コンパクト液体洗剤をつける

もみ洗いをする

次に、靴下の足裏やつま先に付いた泥などの黒ずんだ部分に液体洗剤を直接つけ、もみ洗いするか、ブラシなどで軽くこすります。
この「前処理」に使用する洗剤は、濃縮タイプの超コンパクト液体洗剤や、泥汚れ用の部分洗い剤、などがおすすめです。

3. 軽くすすいで、洗濯機で洗う

洗濯機に入れる液体洗剤の量は、泥汚れにつけた分を差し引いた分量でOKです。

ちなみに、他の洗濯物も一緒に洗濯してかまいませんが、泥汚れが他の衣類につくことが気になる場合には、洗剤液のついた靴下を水で軽くすすいでから洗濯機に入れましょう。その場合には、液体洗剤を新たに規定量入れて通常どおり洗濯をします。液体酸素系漂白剤も一緒に使用すると効果的です。

4. 洗濯後、陰干しする

洗濯後、取り出して干します。はき口のゴムの伸びを防ぐために、つま先部分を上にして干すといいでしょう。

手洗いで丁寧なケアを!アンダーストッキングの洗濯方法

アンダーストッキングは、ウールやアクリルなどの繊維が使われており、しかも伸縮性のあるニット素材です。そのため靴下と洗濯方法が異なり、注意する点があります。使用する洗剤はおしゃれ着用洗剤を使用した「手洗い」が基本です。

1. 泥をたたいて落とす

まず、ついている泥や土を手で軽くたたき、払って落としましょう。

2. 泥汚れ部分に「前処理」を

次に、アンダーストッキングに付いた汚れの部分におしゃれ着用洗剤(アクロン)を直接つけ、汚れと洗剤をなじませます。

3. 軽く押し洗い

洗面器などに30℃以下の水を入れ、水4Lに対しておしゃれ着用洗剤10mlを加えて洗剤液を作ります。その中にアンダーストッキングを入れ、軽く押し洗いをします。
「洗い」が終わったら両手で軽く洗剤液を水切りし、新しい水に替えます。そこで押し洗いと同様の方法ですすぎを2回行います。すすぎが終わったら、タオルドライをしましょう。

濃色系のアンダーストッキングは色落ちすることがあるので、単独で手洗いすることをおすすめします。

4. 洗濯後、陰干しする

アンダーストッキングを干すときはゴムの部分を上にして、干しましょう。陰干しをすると、変色や退色の予防にもなりますよ。

「帽子」のお洗濯方法

表面は「泥汚れ」、内側は「汗」や「皮脂」などで意外と汚れている野球帽。そのまま放置しておくと、ニオイや黄ばみ、黒ずみの原因になりますから、こまめにお洗濯をしましょう。

1. 洗濯表示を確認する

洗う前に、必ず帽子内側のタグにある「洗濯表示」をチェックしましょう。以下のような表示がついていたら、自宅で洗濯することが可能です。

使用する洗剤は、洗濯時の色あせや型くずれを防止する効果のある「おしゃれ着用洗剤(アクロン)」がおすすめです。

洗濯表示 旧絵表示
洗濯機で洗える 洗濯表示 旧絵表示
手洗いできる 洗濯表示 旧絵表示

※2016年12月から洗濯表示が新しくなりました。

2. 汚れが気になる部分に「前処理」をする

汚れが目立つ部分におしゃれ着用洗剤を直接塗布する

やわらかいスポンジなどで軽くたたいてなじませる

帽子全体についているホコリを手でたたくなどして落としたら、まず全体の汚れ具合をチェックしましょう。ひたいが触れる内側部分、手で触ることの多いツバの部分など、汚れていませんか。

汚れが気になる部分に「おしゃれ着用洗剤(アクロン)」を直接塗布し、スポンジ(やわらかい面)や洗剤のキャップの角などで軽くたたいてなじませておきます。

3. 洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れる

洗濯機で洗える表示があるものは、型くずれしないように帽子を洗濯ネットに入れ、ドライコースか手洗いコースで洗います。

4. 手洗いする場合は、やさしく押し洗い

手洗いする場合は、洗面器などに水を入れ、「おしゃれ着用洗剤(アクロン)」を適量(水4Lに対して洗剤10ml)入れ、帽子を浸してやさしく押し洗いします。
その後、水をとりかえて押し洗いと同じ要領で「すすぎ」を2回行いましょう。

柔軟剤を使用する場合は、3回目の水に柔軟剤を入れて軽く押し沈めます。柔軟剤は、汗のニオイを消臭・防臭することができる防臭効果のタイプがおすすめです。
すすぎ後、洗濯機に入れて、30秒~1分程度軽く脱水します。

5. 形を整えて「陰干し」する

脱水後すぐに取り出し、洗濯ネットを帽子の中に詰めて形を整え、そのまま2Lぐらいの大きなペットボトルにかぶせて、風通しの良いところに陰干しましょう。

帽子の洗い方についてはこちらの記事もごらんください。
「帽子」をキレイに手洗いする方法

野球少年の皆さんへ、ユニフォームを持ち帰るときのアドバイス

最後に、いつもがんばっているお子さんたちにも、ユニフォームをキレイに保つためのアドバイスがあります。
練習や試合が終わって着用したユニフォームなどを持ち帰るときは、以下のことを心がけましょう。その後の洗濯で、ユニフォームの汚れが落としやすくなります。

ユニフォームを持ち帰るときは…

●直接カバンには入れないで、ビニール袋などに入れてからカバンに入れる
●ビニール袋に入れる前には、できるだけ泥ははたいて落としておく

また、可能であれば大きめのビニール袋を2つ準備しておいて、汚れの程度や、色の濃いもの、薄いもので分けておくと、その後のお洗濯がラクになります。お子さんが持ち帰ってきたら、できるだけ早くお洗濯することを伝えて協力してもらいましょう。

練習や試合で汚れたユニフォームをお子さんから受け取ると、その汚れ具合に驚きつつも、お子さんがきょうもがんばってプレーしたことがわかります。

「この汚れ落ちるかしら」「明日までに乾くかしら」とドキドキしながら洗濯するのも楽しみになるといいですね。

洗濯は、がんばるお子さんへのエール!
さぁ、きょうも張り切って、泥汚れ、汗汚れを落としましょう。

撮影協力/ミズノ株式会社

この記事を作成・監修した
マイスター

片木 徹也

お洗濯マイスター

片木 徹也

かたぎ てつや

洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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