仕上がりに差がつく!ライトダウンジャケットの洗い方

仕上がりに差がつく!ライトダウンジャケットの洗い方

冬に大活躍のライトダウンジャケットは家で手洗い可能かを洗濯表示で必ず確認し、家庭で洗える場合はおしゃれ着用洗剤を使います。洗濯ネットに入れてやさしく「押し洗い」が基本。すすぎ後は洗濯機で1分程度脱水し、風通しの良い場所で陰干しを。ある程度乾いたら軽くたたいて中の羽毛をほぐすと、ふっくらと仕上がります。

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ライトダウンジャケットは、簡単に手洗いできます!

そろそろ冬本番!寒さが本格化するにつれ、ダウンを着る機会も増えてきました。最近は厚手のダウンジャケットに加えて、薄くて軽い「ライトダウンジャケット」も人気ですね。

アウターとしてだけでなく、薄手のコートやスーツ、ジャケットの下に着るなど「インナーダウン」として活用する人も増えています。また、ベストタイプを部屋着として愛用する方もいるとのこと。まさに新しい着方ができる注目のアイテムですね。

20~30代の男女の約4割が、ショート丈のライトダウンジャケットを持っているというデータ※1もあるほどです。

いろんな着回しができる便利なアイテムだからこそ、頻繁に着ているうちに汗のニオイやシミなどの汚れが気になりますね。でも心配ご無用。ほとんどのライトダウンジャケットは、洗濯おけや洗面ボウルを使って、家で簡単に手洗いできるんです!

※1 ライオン調べ:20~30代男女200名、2017年WEB調査


ライトダウンジャケットの洗い方のポイント

ライトダウンジャケットは、以下のような手順で洗います。まずはポイントをご紹介しましょう。

1.洗濯表示を必ず確認
まずは、お家で洗えるかどうか、洗濯表示を必ず確認しましょう。

2. おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使う
洗剤は、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使いましょう。色あせ・型くずれなどの洗濯ダメージを防ぎながら洗えます。

3. やさしく手洗いをする
ダウンジャケットは、やさしく手洗いすることが基本。洗濯機で洗うと、ダウンジャケットが水に浮き、汚れが十分に落ちないことがあります。脱水は洗濯機で行いましょう。

4. 陰干し後、軽くたたいて羽毛をほぐす
風通しの良い場所で陰干しします。羽毛をほぐして干すと、型くずれせずきれいに仕上がります。

洗濯おけに入らない厚手のダウンジャケットは、洗濯槽をおけ代わりにして手洗いしましょう。こちらの記事をぜひ参考にしてください。

ダウンジャケット・ダウンコートを洗濯したい!洗い方のコツ

洗濯おけで手洗いしよう!ライトダウンジャケットの詳しい洗い方

それでは、ライトダウンジャケットの洗い方を順を追ってご紹介していきましょう。

①家で洗える?洗濯表示を確認

まずは「洗濯表示」を確認して、家で洗えるかを確認しましょう。洗濯表示は衣類の裏側についています(写真赤丸部分)。以下のような表示があれば手洗いOKです。

②汚れが目立つ部分には「前処理」をしましょう

洗う前にライトダウンジャケット全体を見て、気になる汚れがあったら、「おしゃれ着用洗剤(アクロン)」の原液を、直接塗布しましょう。
特に汚れやすいのは、エリや袖口、ポケット口。また、化粧品のシミがつきやすいエリの周りなども確認しましょう。

汚れが広範囲の場合は、写真のように薄めた洗剤液※2をやわらかいスポンジにつけ、汚れの部分を軽くたたくと効率的です。

生地を傷めてしまうので、スポンジのかたい面でこすらないように注意してください。

※2 洗剤液の作り方は、洗面器などに水を入れ、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を適量(アクロンの場合、水4Lに対して10mlが目安)加えて混ぜればOK。

③洗濯ネットにたたんで入れましょう

ライトダウンジャケットのファスナーを閉じ、袖を前身頃の上におき、洗濯ネットの大きさに合わせて背中の部分を二~三つ折りにして、たたんで入れましょう。これで袖が飛び出たりせず、初心者でも簡単に手洗いできます。

ファスナーやボタンなどは、洗濯中に引っかかって布地を傷めることがあるため、あらかじめ閉じておきます。

なお洗濯ネットのサイズは、洗濯おけで手洗いしやすくライトダウンジャケットが入る大きさ、約35×50cm程度がおすすめです。

④「押し洗い」でやさしく手洗い

洗濯おけ(なければ洗面ボウルでもOK)に、水とおしゃれ着用洗剤(アクロン)を適量入れ、洗剤液を作ります。洗剤の使用量は、商品の裏面表示にしたがってください。

1つの角につき10回、最後に中央を10回押し洗いします。

この洗剤液へ洗濯ネットに入れたライトダウンジャケットを静かに入れ、押し洗いします。洗剤液の中を上下させるように、両手のひらで「軽く押す」「力を抜いて浮かせる」の動作を繰り返しましょう。
回数は、洗濯ネットの1つの角につき10回、最後に中央を10回。もみ洗いすると中の羽毛を傷めてしまうので避けましょう。

洗い終わったら、手前からくるくる丸めて軽く押し、洗剤液を絞ります。

⑤きれいな水ですすぎを2回繰り返す

すすぎは、④の押し洗いと同じ要領で行います。洗濯おけに新たに水を入れ、水の中でダウンジャケットを押し洗いしたら軽く絞ります。これを2回繰り返せばすすぎは完了です。

また、消臭・防臭効果のある柔軟剤を使用すると、着用中・着用後の衣類の汗のニオイを消臭・防臭することができるだけでなく、静電気の発生も予防することができます。
2回目のすすぎの時に、洗濯おけに水をはり、柔軟剤を入れ、ライトダウンジャケットを静かに入れて、10回程度軽く押し沈めます。柔軟剤の使用量は、商品の裏面表示にしたがってください。

⑥洗濯機で1分程度脱水したら洗濯終了!

すすぎ終わったら、洗濯機のおしゃれ着コースで1分程度脱水します。

要注意!

通水性のないビニールやゴム引き製品、透湿防水性素材などは脱水時の水抜けが悪く、洗濯機の故障につながるおそれがあるので、洗濯機の使用は避け、バスタオルに挟んで上から押して水分を取り除くタオルドライをおすすめします

乾燥時の「手わざ」で、ダウンジャケットがふっくら仕上がる!

脱水したばかりのライトダウンジャケットは、シワシワでペッタンコな状態です。これを見て「お洗濯に失敗したかも……」と不安に思う人もいるかもしれません。

でもご安心を!乾燥時に2つの「手わざ」を使えば、こちらの写真のようにふっくら仕上がります!

ライトダウンジャケットを脱水したあと陰干ししますが、そのままハンガーにかけて干すだけではふっくら乾かないことがあります。なぜなら、布地の中で羽毛がかたよったまま乾くと、かたまりができてしまうからです。

そこで、2つの「手わざ」をプラスしましょう。

仕上がりに差がつくライトダウンジャケットの手わざ

①干す前にダウンジャケットの肩を持って軽く振りさばく

②表面が乾いてきたら、身頃や袖を両手ではさむようにして軽くたたきながら、中の羽毛をほぐす

この一手間をプラスすることで、ダウンがふっくらと乾き、仕上がりに差が出ます。ぜひお試しくださいね。

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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