【座談会】「衣・食・住」どれにこだわる?みんなの素敵な暮らし方を探る!
生活に不可欠な「衣・食・住」。そのなかでウエイトをどこに、どんなふうに置くのかは人それぞれです。みんなは生活のどんなことに一番こだわりがあるんだろう?そう思ったライターのヒラヤマヤスコさんが、日々の暮らしにこだわりを持つ人を集めて「衣食住こだわり座談会」を開催。各々のこだわりから、快く暮らすヒントを見つけます。
教えて!みんなの譲れないポイント「衣食住こだわり座談会」
皆さん、こんにちは〜。ライターのヒラヤマヤスコです!
「コロナ禍」という言葉も聞く機会が減り、在宅ワークから出社へ切り替わった人も増えました。しかし「おうち時間」という言葉はしっかり定着したままで、自宅での暮らし方をよりポジティブに追求していく動きがあるように思います。
皆さんは、衣・食・住に関するこだわりはありますか?
かくいうわたしも、特に「食」にこだわりがあります。昔、日本では未発売だった3万5,000円の低温調理器がどうしても欲しくなったことがありました。
しかし、当時住んでいた家の家賃が3万8,000円!!
家賃と同じくらいする低温調理器を本当に買ってよいものか…。悩みに悩んだ末、「日本で未発売ってことは、まだ知られてない料理をたくさんつくることができるのでは!?やっぱり買うしかない…!」と、大枚をはたいて買いました。
こうやって、わたしは「食」にこだわっているわけですが、ほかの皆さんは「衣食住」のどんなことにこだわり持っているのだろう…。
そこで今回は、ワインに並々ならぬこだわり持つJUNERAYさん、引っ越すたびに完璧な部屋づくりを目指す小鳥遊しほさん、お出汁を愛する建築家の飯田拓哉さんの3名にお集まりいただきました。思いもよらないみんなの『衣・食・住へのこだわり』を、たくさん聞いていきます!
今回参加するメンバーをご紹介します!
ヒラヤマヤスコ(MC)
ライター、編集者、料理人。執筆に関わるほか、レシピ開発や鎌倉の酒場に立つなど食にまつわる仕事もしている。在宅ワークが多いが、仕事柄外に飲みにいくことも。水まわりの掃除などは好きだが整理整頓は苦手。
JUNERAY(ジューンレイ)さん
ライター、フラワーデザイナー。酒と花についての記事を多く執筆するほか、多数のお酒に関する資格を活かしたドリンク開発の仕事も行う。仕事で使うグラスやお皿が自宅に増え続けている。
小鳥遊しほさん
イラストレーター、フードコーディネーター。「こまりくま」のグッズ展開をはじめ、企業やブランドなどの広告制作、レシピ連載など幅広く活動。自炊はするけど、外食も大好き。
飯田拓哉さん
建築デザイナー、飲食店オーナー。店舗や住宅の空間設計を行うほか、東京・曳舟にて「おでんスタンド 十」を経営。夏季は新潟県の離島・粟島で海の家を運営している。
なお、座談会には「各々のこだわりの品を持ってきてください」とお伝えしておりました。みんなのこだわりの品、どんなものがあるのか楽しみ!
「衣」のこだわり〜ライフスタイルとともに価値観も変化?〜
まずは「衣」からお聞きします。今日は皆さん素敵な服を着ていますが、服が好きな人もいれば、わたしみたいに服のこだわりがあまりない人もいるかと思います。あとは「衣」と言っても、服そのものだけではなく衣類をケアするアイテムなどもありますよね。皆さんは着るもの・身につけるものに関してのこだわりはありますか?
わたし「洋服めっちゃ好き!」「ここのブランドが大好き!」っていうのがないんですよ。だから、服装にはそこまでお金をかけてないかも。
へえ〜!意外です!今着ているお洋服、とっても素敵なのに。
うれしい!でも、休みの日に「暇だから服を見にいこう」っていうのがなくて。ぜんぜん服を買いに行かないんですよね。いま着ているのも、海が近いエリアでの撮影に合う服を探しに行った時に見つけて買ったものなので、仕事ありきで購入しただけなんです。
僕も、今は「衣」にはあまりこだわらない方かもしれません。ただ、20代前半の頃は、服にはめちゃくちゃこだわっていましたね。地方出身なので、初めて渋谷に行った時に「みんな、なんてオシャレなんだ!!」って衝撃を受けたんです。いつも、頭を悩ませてかっこいい服を選んでいました。けっこうな額をハイブランドにつぎ込んでたなぁ。でも、どんな服を着ていたかは今となっては全然思い出せない…。
ハイブランド!なかなかのこだわりようですね。今はどういう服装が多いですか?
最近は、妻が選んでくれた服をふたりで共有することが多いです。僕、男性の中では小柄なほうだし、妻と好きな服のテイストも似ているので。
飯田さんの話、わかります!私の夫も細身なので、レディース服も全然着れちゃうから、よく共有してます。
そういえば、JUNERAYさんが今着ている服、素敵ですね。どこの服なんですか?
これは古着ですね。もともと古着が好きなのもあるんですけど、以前サステナビリティの専門家が「古着ってサステナブルだ」って話をしてくれたことがあったんです。オシャレで、なおかつ環境にもやさしいならすごく良いことだなって思って、今は新品の服はほぼ買わないですね。
素敵な考え方!そういったのもまた、こだわり方の1つですからね。
そのかわり、「衣」でお金をかけているのはスニーカーです!
それってコレクター的な?
いえ、もう完全に機能性重視で吟味して選んでいます。わたし、散歩が好き過ぎて、平気で3万歩くらい歩くんですよね。でも、良いスニーカーを履いていると、脚が全然疲れないんです。
わたしも、アウトドアブランドのスニーカーを愛用してます。タフに使えるし防水だし疲れにくい。わたしにとって、けっこう大きな買い物だったんですが、毎日履いたらすぐもとが取れる気がするじゃないですか。減価償却率…。
ちなみに、衣類にまつわるプロダクトでのこだわりはありますか?
柔軟剤にはこだわっていますね。僕が今使ってるのは、葉っぱの香りがするものなんですよ。飲食店をやっているので強い香りはNGなんですが、葉っぱの香りなら邪魔じゃなくて良いかなって。店でウーロンハイも出してるし。
チョイスの理由!
衣類に関する商品だと、わたしはこのハンディスチームアイロンを愛用しています。服自体にこだわりはないけど、キレイにおしゃれに見えることに関してはこだわっているんです。これは、取材先のホテルでサッとしわ取りができるので、とっても助かってます。
そんな小鳥遊さんに私のオススメ、良いっすか!?ライオンさんから出てる「スタイルガード」は、しわ取りに超便利ですよ!湿るくらいスプレーして引っ張るみたいにして生地を伸ばしたら、簡単にしわが伸びるスグレモノなんです。
正しい使い方まで教えてくれた。ヒラヤマさん、実はライオンさんの人?(笑)
ライオンさんの企画だから言っているわけじゃなくて、本当に愛用しているんですよ。ドラッグストアにも売っているし、アイロンほどかさ張らないし、今日は「スタイルガード」の素晴らしささえ、皆さんにお伝えできたら記事終わって良いまである!!!
あれ、これなんの企画でしたっけ?(笑)
「食」のこだわり〜出汁(ダシ)に納豆、お酒……グルメ街道を突っ走る〜
すみません、「スタイルガード」で熱くなり過ぎました。話を戻して、続いては「食」のこだわりをお聞きしてみましょう。皆さん飲食に関わるお仕事をしているので、こだわりを持っていそうだなと思うんですが。
私はワインがかなり好きで、すぐお財布を開いてしまいます。けっこうなお値段のものを買っちゃうこともしばしば…。
ワインはお値段がピンキリですもんね。JUNERAYさんにとってけっこうな額のワインを購入する判断基準はなんですか?
ワインって年ごとに味が変わるし、小さな醸造所のものは出会う機会も少ないですから。「いま逃したら次はないかも」って思ったら、買っちゃいます。
わたしも地方に行って、レアな日本酒を見つけたりなんかすると「えいや!」で買っちゃうなあ。そのぶん、普段は安い鶏むね肉を駆使して家計を調整しています。飯田さんはどうですか?
僕は、家の食事だと出汁(ダシ)にこだわってるかな。
ダシ!
実は僕、建築士のかたわらおでん屋の経営もしているのですが、それがきっかけで出汁の奥深さに気づいてしまって…。海老、飛び魚、煮干しとか。昆布も産地ごとに味が違って、質の良い羅臼町(らうすちょう)産は味が濃く出るんです。質の良いものや、珍しい原材料の出汁を使うと、毎日の味噌汁も特別な味になる気がして。
日々違う出汁を使った味噌汁が飲めると、毎日ワクワクするかも!
あとは、フランス製の有名なホーロー鍋を常に使ってます。鋳物なので熱が伝わりやすいのと、フタを閉めると機密性が高くなって無水調理ができるんです。これで野菜をコトコト煮ると簡単においしくなります!どんな鍋を買うか当時は悩みましたが、これは少し奮発して買って良かったと思いますね。
調理器具でいうと、わたしは去年、台湾製の有名な電気鍋を買ったんですよ。操作性がシンプルなものが良いなと思って、いろいろ探していたんですが、台湾製の電気鍋がちょうどぴったりで!レトロで独特な見た目が可愛くて、機能も加熱or保温の二択と簡単。電気鍋って最近たくさん種類がありますが、この可愛さとシンプルさが備わっているのは、やっぱりこれしかないなと。
お米も炊けるし、蒸し物、煮物もできるらしいですよね。
そうそう、ほったらかしておいしい料理ができるので、重宝してます。何にでも使えるので、頑張って買って良かった!
放置しておける調理道具は忙しい現代人の味方ですね。わたしは低温調理器ユーザー。まだ低温調理器がメジャーじゃない頃、ほかのものと比べてどうしてもこれが欲しくて、口座から捻り出した3万5,000円で買ったんです。これは買ってよかった。今でも愛用しています。でも圧力鍋も欲しいんだよなあ〜。
小鳥遊さんは、おうちで食べるご飯にこだわりはありますか?
わたし、納豆が大好きなんです。納豆って、安いものはスーパーで3パック100円以下で売っているけど、なかには1パック250円くらいするものもあるじゃないですか。
3パック100円と比べると7倍かあ。
もちろん、250円って納豆としてはかなり高級ですけど、1回くらいだったら買ってみても良いかな?って思える値段じゃないですか。そこから納豆にハマって、いろいろ買ってみたんですよ。それでお気に入りの納豆を見つけて、少し割高なものですがいつも食べています。
出汁と同じく比較的手を出しやすい値段のものは、こだわりやすいかもしれませんね。こんな話してたらお腹減ってきたな…。
「住」のこだわり〜広さ、家具のチョイス、なんなら自作も!〜
それでは最後のテーマ「住」ですね。これはけっこうジャンルの広い話になりそうですね。家の選び方からインテリアの選び方まで多岐にわたるので。
わたし、家を「完璧」にしたいんですよ…。
完璧とは…?
家の床や壁の色、雰囲気ってもう決まってるものじゃないですか。となると、新しく引っ越した家に、今まで使っていたインテリアが合わないこともありますよね。それがめちゃくちゃイヤで。だから引っ越しのたびに家に合わせて、毎回しっかり吟味して選び直しています。
すごい、わたしはいつも完璧にもっていけないな…。
黒いフローリングの家ならかっこいい革張りのソファを置いたり、古いおうちならアンティーク家具でそろえたり、トータルコーディネイトをしたいんです。それに、新居に入居したらまず端から端まで全部計測するんです。統一感も出したいのですが、想定した家具がピッタリ収まるようにもしたくて!こんな感じで、けっこうな額を部屋づくりに使ってきたと思います。
限界のテトリスくらいにスッポリはまっている!これはすごいな…!小鳥遊さんはインテリアブランドでこだわりのものはあるんですか?
「この部屋にはこれだ!」ってものは買いますけど、キレイに見えるならブランドにあまりこだわりはないです。なんならキッチンのスパイスラックにもっとも美しくフィットするスパイスボトルを追求したら、意外と100円ショップのものがシンデレラフィットだったり。
お高いから正解ってわけではない、これもまた真理…。
僕は、墨田区にある築100年くらいの古民家に、自分たちで手を加えながら住んでいます。仕事柄、周囲のおうちで使われなくなった建具なんかを、レスキューがてら我が家に持ち帰ることもあります。
古民家の家賃って想像がつかない…。
安く借りられたんですが、古いぶん修復が必要だったので、その部分にお金も時間もかけました。もともとの性分として、真新しいものやピカピカのものにはあまり興味を引かれなくて、長く人の営みに添っているようなものが好きなんです。なので、そういうものにはお金を惜しまずに使ってますね。
わかります〜!わたしも築浅の物件には興味がなくて、今は古い木造家屋を借りています。なるべく安くすむようセールを虎視眈々と狙って、古い家に合う絨毯やちゃぶ台を買っていましたね。内装のこだわりについてはどうでしょう?
改修代のほかには、スピーカーにこだわっています!昔から自分の生活に音楽は欠かせなかったんですけど、隣の部屋に隣接している集合住宅とかだと大きい音は出しにくくて。今住んでる戸建ての古民家に引っ越して「いよいよかな」と、こだわりの品を満足いくまでそろえました。
満足行くまで…。どんなスピーカーをそろえたんですか?
今使っているスピーカーは、基本を大切にしながら最新技術も取り入れていて、僕の好みにピッタリなんです。ビジュアルもオーソドックスな感じで、古民家に合うなと思って。いろいろなメーカーのものと比較して「これだ!」と思いました。
音響設備って「沼」って言いますよね。沼にハマると、じっくり吟味する時間が楽しそう!
音響には人並み以上のこだわりがあるんですね…!JUNERAYさんのおうちはいかがですか?
我が家は、とにかく「広さ」を重要視して選びました。ワイングラスを大量に持っているので、保管する棚もたくさん必要なんです。加えて、落ちて割れちゃうのも嫌なので、棚はすべて腰の高さくらいまでそろえています。となると、上に積めないぶん部屋が広くないとダメなんですよ。その代わり、駅からの距離や築年数は二の次なので、家賃は抑えられてます。
広い家にモノが多いと、掃除が大変そうですね。グラスは割れ物ですし、洗うのも気を使いそう。
床掃除はロボット掃除機にお願いしてますが、グラスは手洗いで頑張ってます!食器用洗剤は、無香料にこだわってますね。
衣・食・住は特に生活と直結しますし、こだわりがいもある。皆さん、今日はありがとうございました!
小さなこだわりの積み重ねが、それぞれの「楽しい暮らし」を作っている
それぞれの暮らしを楽しく、快適にするための「衣・食・住」へのこだわり。ライフスタイルが違うからこそ「そこにこだわってみたらおもしろそうだな」という発見がたくさんありました。
最近のわたしはお値段がお安くて、かつ汎用性が高いかどうかでモノを買うことが増えていた気がします…。もっと自分のときめきを優先して買い物をしても良いかもなあ〜。自分が大事にしたいものをしっかり吟味して選べば、人生の満足度も高まりますしね。そのぶん、節約できるところでしっかり節約すれば良し!
ずっと欲しかったけど買うか悩んでいた圧力鍋を買うぞお…!
皆さんも「衣・食・住」や暮らしのこだわりがあったら、エピソードもあわせてぜひ教えてください!皆さんのコメントお待ちしております!
編集:ノオト
撮影:栃久保誠
・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、すべてがライオン株式会社の見解を示すものではありません。
この記事を書いた人
ヒラヤマヤスコ
編集者・ライター・料理人。飲食やローカルコンテンツをテーマにWebメディアや雑誌などで執筆活動をしたり、料理人としてポップアップの酒場をイベント開催したりしている。現在、京都と逗子を行ったり来たりする二拠点生活中
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下記のコメントを削除します。
よろしいですか?
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