お洗濯の悩み...「めんどくさい」「腰が痛い」は話題の便利グッズで解消!

お洗濯の悩み...「めんどくさい」「腰が痛い」は話題の便利グッズで解消!

ライオンの調査では約6割の人が、お洗濯の時にからだへの負担を感じており、特に「腰がつらい」という声が目立ちました。そこで「お洗濯がラクになる!」と話題の便利グッズを工程別にご紹介します!腰痛が気になる人や「お洗濯ってめんどくさい」という人にもきっと役立ちますよ。

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「洗濯がめんどくさい!」その理由は体への負担?

「洗濯するの、いやだなぁ」「めんどくさいなぁ」と思うことはありませんか? 洗濯は、洗濯機をまわして、干して、取り込んで、畳んで収納と工程が多いので、「めんどくさい」と感じる方も多いのではないでしょうか。また、干す時に何度もかがんだり、腕を上げて作業したりするので、腰や腕が痛いなどからだへの負担を感じるため、いやだなあと思う方もいらっしゃると思います。

<一般的なお洗濯の工程>

<一般的なお洗濯の工程>

ライオンの調査では、約6割の人が「お洗濯によるからだへの負担」を感じていることがわかりました。

  • ライオン調べ、洗濯を1週間に1回以上実施している20~60代男女 n=500、2021年

<お洗濯でからだに負担がかかっていると感じている人の割合>

<お洗濯でからだに負担がかかっていると感じている人の割合>

体力があると思われる20~30代の若年層は、お洗濯でからだへの負担を感じている人は少ないと予想していましたが、意外にも負担を感じていると回答した人が多いことがわかりました。また、40代と60代では、男性より女性の方が負担を感じている傾向にあることもわかりました。

からだへの負担を感じている人が多いお洗濯工程トップ3はこちらです。

1位 洗濯物を干すところまでの移動

2位 外干しで干す時

3位 洗濯機から洗濯物を取り出す時

洗濯機での洗濯が終了した後の工程に、からだの負担が集中しています。衣類は洗うと重くなり、取り出すのも運ぶのも大変です。また、干す時は、かがんだり腕を上げ下げする動作を繰り返すため、からだへの負担を感じやすくなります。それが「めんどくさい!」という思いにもつながるのかもしれません。

洗濯工程別・負担がかかっているからだの部位

お洗濯で負担を感じている人に洗濯工程別に、からだのどこに負担がかかっているかを調べてみると、多くの工程で「腰」や「腕」という回答が目立ちました。

  • ライオン調べ、洗濯を1週間に1回以上実施している20~60代男女 n=500、2021年

<工程別・負担がかかっているからだの部位>

<工程別・負担がかかっているからだの部位>

洗濯物を洗濯機から取り出す時や干す時など、腰を曲げたりかがむ動作が多いため、どうしても腰に負担がかかりそうですね。

工程別・お洗濯がラクになる!おすすめ便利グッズ4

お洗濯は頻繁に行う家事ですから、できるだけラクにこなせたらうれしいもの。そこで、お洗濯中のからだへの負担が軽くなる便利グッズを工程別にセレクトしました!お洗濯の「めんどくさい」も減り、腰痛や腕の痛みの対策、時短にもきっと役立ちますよ!

 
 

洗濯物を取り出す→物干しまでの移動

便利グッス1 「ビッグサイズのバッグ型洗濯ネット」で洗濯物の持ち運びをラクに!

ビッグサイズのバッグ型洗濯ネット

持ち手付きの大きなサイズのバッグ型洗濯ネットに、洗濯物を全部入れ、そのまま洗濯機で洗います。
活用することで、メリットがいっぱいです。
洗濯機から洗濯物を取り出す時、一度にパッと取り出せます。バック型で持ち運びしやすいので洗濯カゴがいらず、重さが軽減。特に肩にかけられるタイプのものは両手が空くのも良いところ。干す場所に移動する時にドアや窓をスムーズに開けられ、移動に階段を使う場合は、手すりにつかまることができます。

洗濯ネットを洗濯カゴ代わりにすることもできます

持ち手付きの大きなサイズのバッグ型洗濯ネットに、洗濯物を全部入れ、そのまま洗濯機で洗います

洗濯ネットを洗濯カゴ代わりにすることもできます。
バッグ型洗濯ネットを2つ使用して、「シャツ類とタオル類を分ける」「下着類とその他を分ける」など、ご家庭でのルールで分けても良いですね。

POINT

「大きな洗濯ネット」を上手に使いこなすコツ

汚れ落ちを向上させるために、「洗濯ネットは1枚につき衣類が1枚」が基本です。めんどうくささの解決や腰痛対策のために、大きな洗濯ネットを用い、たくさんの衣類を入れると洗浄力が落ちるというデメリットもあります。汚れ落ちを良くするためには、以下の事を心がけると良いでしょう。

洗濯ネットに洗濯物を詰込みすぎない

洗濯ネットの中に洗濯物をたくさん入れてしまうと、水の中で衣類が動きにくくなるため、洗浄力低下につながります。大きな洗濯ネットに入れる衣類は、容量の8割以下に抑えると良いでしょう。

バスタオルは洗濯ネットに入れずに洗う

バスタオルは、洗濯ネットに入れると中で動きにくくなります。洗浄力を向上させるため、洗濯ネットに入れずに洗います。バスタオルは洗濯機からすぐに取り出せますから、からだへの負担も手間も少ないでしょう。

汚れが気になる衣類は洗濯ネットの底に入れる

縦型洗濯機の場合、靴下、シャツなど汚れやニオイの気になる衣類は、洗濯ネットの底のほうに入れます。そして、縦型洗濯機の場合、ネットの底側が、洗濯機の下(パルセーター(回転板)に近い位置)にくるように洗濯機に入れます。パルセーターに近い場所で洗うと、水流によって生み出される機械力が衣類に当たりやすくなるため汚れ落ちがよくなります。

 
 

干す 洗濯

便利グッズ2 「洗濯カゴの高さを高くして」腰への負担を軽減!

足つきの洗濯カゴ

洗濯カゴから衣類を取り出す時、何度も前かがみになって腰が痛い。そんな時は洗濯カゴの位置を少し高くするだけで、腰を深く曲げずにすみラクに干せます。一般的な洗濯カゴの下に台を置き、高さを調節しても良いですし、市販されている「足つきの洗濯カゴ」を利用しても良いかもしれませんね。

便利グッズ3 「洗濯カゴの高さを高くして」腰への負担を軽減!

整形外科医で腰痛治療にも詳しい松平浩先生によると、洗濯物をハンガーにかける作業などは、おへそに近い位置で行うことで、腰への負担が軽減されるそうです。「洗濯カゴから衣類を取り出す時は、脇をしめて重心をからだの中央に置き、脚を二等辺三角形のような形に開くよう心がけると、からだに負担がかかりにくくなりますよ」とアドバイスしてくれました!(上図)

 
 

干す 洗濯

便利グッズ3 タオルがスムーズに干せる!「引っかけラック」

便利グッズ4 タオルがスムーズに干せる!「引っかけラック」

タオルを外干しする時、角ハンガーや物干し竿が高い位置にあると腕が疲れるもの。でも、ベランダの手すりなど手がラクに届く位置に「引っかけラック」を取り付ければ、干すのも取り込むのもラクラクです!引っかけラックは、写真のように、ベランダなどの手すりや物干しに、直接かけることができ、タオルなどを数枚干すことができます。

 
 

取り込む 洗濯

便利グッス4 「引っ張るだけで取り込めるハンガー」なら、洗濯物を一気に取り込める!

引っ張るだけで取り込めるハンガー

引っ張るだけで取り込めるハンガー

ワンタッチで取り込めるハンガー

ワンタッチで取り込めるハンガー

ピンチの先端部分がローラー式になっていたり、洗濯物を引っ張ると、ピンチが開く設計になっている角ハンガーは、洗濯物を取り込む時に、下に引っ張るだけで洗濯バサミが一気に外れます。そのため、洗濯バサミを一つずつ、つまんで外す手間がなく、洗濯物をあっという間に取り込むことができて時短にもなりますよ。
また、右図のように真ん中のつまみをつまむだけで、取り込むことができる「ワンタッチで取り込めるハンガー」もありますので、利用してみてはいかがでしょうか。

毎日のお洗濯も便利グッズを取り入れることで、からだへの負担が減ると同時に楽しくなって、「めんどくさい」という心の負担も軽くなりそうですね。

今回ご紹介した便利グッズは、ホームセンターや雑貨店で販売されています。「ラクそう!」「やってみたい!」など気に入ったお洗濯グッズが1つでもあれば、ぜひ取り入れてみてはいかがですか?

監修協力 医学博士、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター特任教授 松平浩先生

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

お洗濯の後は「これだけ体操」でリフレッシュ!腰痛対策にもおすすめ

からだへの負担が少ない洗濯物の干し方を教えてくださった松平先生によると、家事によるからだの疲れや痛みを軽減するには「体操」も有効だそうです。お洗濯に対する心の負担を軽くするヒントとともに、松平先生オリジナルの「これだけ体操」を教えていただきました!

医学博士、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター特任教授 松平浩先生

医学博士、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター特任教授
松平浩先生

2016年より東京大学医学部附属病院22世紀医療センターにて、運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座の特任教授。日本運動器疼痛学会理事。腰痛、肩こり、姿勢の研究に取り組み、エビデンスに基づいた体操の開発・指導にも注力。『10秒でつらい痛みが消えた!腰痛これだけ体操』(宝島社)など著書多数。

お洗濯は頻繁に行う家事ですから、からだに余計な負担をかけずスムーズにすませたいですね。しかし一方で、「からだを適度に動かすチャンス」と考えることもできます。
洗濯物を運ぶ、かがんで取り出す、腕を伸ばして干すなど、お洗濯中の行動そのものが「生活での身体活動」につながります。それにより、筋肉を動かすことで、エネルギー消費や血流が促進されるなど、健康によい効果をもたらすのです。

最近はコロナ禍で外出する機会やからだを動かす機会が減り、運動不足の人が増えています。そこで、「からだを動かすチャンスとして、お洗濯を上手に活用しよう!」とポジティブにとらえてみてはいかがでしょう。「お洗濯ってめんどくさい」という気持ちもやわらぐかもしれません。

お洗濯によるからだへの負担を軽減するには、アフターケアのストレッチでリセットする方法も有効です。私が考案した「これだけ体操」をご紹介しますので、洗濯や掃除など家事の後にぜひ試してみてください。
「たったこれだけ?」というストレッチですが、腰まわりの筋肉の血流と筋疲労が改善する効果があり、ぎっくり腰の予防や慢性腰痛の改善に役立ちます。からだの痛みを予防する効果もあるので、お洗濯で腰に痛みを感じた時にもおすすめですよ。

<「これだけ体操」のやり方>

<「これだけ体操」のやり方>

1.足を肩幅よりやや広めに開き、リラックスして立つ。

2.両手をお尻より少し上に当て、息を吐きながら、両手で骨盤を前に押し込むようにして胸を開く。

3.骨盤をしっかり押し込んだまま3秒間キープ。ゆっくり元に戻る。

  • 予防の場合は1日1~2回、腰痛改善など治療目的の場合は1日10回を目安に行ってください。

【注意点】

●からだを反らした時に腰に痛みや違和感があっても、元に戻して10秒以内に痛みが引けば心配ありません。
●からだを元に戻して10秒たっても痛みが残る場合は、骨盤を急激に押し過ぎなので、押す強さやスピードをゆるめてみましょう。
●体操中、痛みやしびれが太ももやふくらはぎに放散する場合は、体操を中止して整形外科に相談してください。

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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