「隠れ家事」が夫婦のストレスに!?家事のプロと家事を見える化してみた
家族のために家事も頑張りたい新米パパのキムケンが、今までの自分の家事を振り返って気づいたのは、見落としがちな「隠れ家事」の存在！家事の作業項目をプロに教えてもらいリスト化することで、夫婦ともにストレスなく家事を分担するヒントが見つかりました。
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オレって、結構家事できてるよね…？
初めまして。会社員をしながら、料理家や漫画家もしております、キムケンことキムラケンジです。自分より稼ぎの良い妻の健康を守るため、結婚してから5年以上、我が家の料理担当をしています。
今年、私たち夫婦に第1子が誕生したため、新米パパとしても奮闘中！育児はもちろん、妻のために、もっともっと家事を積極的に頑張りたいと思っています。
そんなある日のこと。
私の解釈では「風呂掃除＝浴槽を洗う」こと。そう、排水口掃除や床、鏡を磨くということはまったく気にかけていませんでした。そして、妻が排水口などをこっそり掃除してくれていたことを後から知るというショック…。私には、うっかり見落としてしまう、というよりそもそも発想にすらない「隠れ家事」があるようです。きっと妻は当たり前にこなしているのでしょう。
「それなりに家事ができている」という自信があったけれど、もしかしたら、妻は内心モヤモヤとしていたのかも。
そんな家事をやってるつもりの夫なんて、正直カッコ悪い！
せっかくなら「隠れ家事」をしっかり押さえて、ヌケモレなくしっかり家事をこなしたい！そのためにまずは、各家事でやるべき作業リストの可視化が必要だ！
というわけで、思い切って家事のプロに相談することにしました。
瀬戸島 実千代（せとじま みちよ）／家事代行サービス会社「CaSy」スタッフ
家事歴30年、お客さま評価で最高の星5つを1300件以上保有するCaSyのベテランキャスト。自宅での家事は2人の息子と分担している。もともと掃除下手で悩んでいた経験を生かし、家事に悩むお客さまに寄り添う姿勢を大切にしている。
家事の作業リストで、夫婦のズレを解消!?
よろしくお願い致します！
こちらこそよろしくお願いします
今日は、我が家の日々の家事作業リストを作りたくてお呼びしました！
素晴らしい意識ですね。家事ってやるべき作業をリスト化すると、ヌケモレも認識の違いによる夫婦のストレスも軽減することができるんですよね
ますます知りたくなってきました…！
例えば、代表的な家事の一つ『洗濯』を細分化してみましょう。こんなに工程があります
毎日の洗濯の作業リスト
・素材や色ごとに仕分ける
・汚れがひどいものは下洗いやつけおきする
・洗剤を投入する
・ポケットの中身をチェックする
・洗濯機を回す
・洗濯物を干す
・洗濯物を取り込む
・洗濯物をたたむ
・洗濯物をしまう
・アイロンをかける
・洗濯機のゴミ取り
・洗剤を補充する
洗濯って一言で括られるけど、いろんな工程が含まれているんですね。そういえば、前に『外の洗濯物お願い〜』と妻に言われて取り込んだまま放置していたことがあって、本当はその先の『畳んで、しまう』までやれば完璧だったのか…
男女の家事に対する意識の違いというのは、どうしてもありますね。例えば、男性側は大まかな部分だけをやるけど、女性は出来ていない細かいところが目に付ついて、ちょっとした言い争いになるケースが多いように思えます
あ、まさしく我が家もそれなんです…
せっかくなら、ご夫婦で一緒に家事の内容や分担について考えてみましょうか
ちょっと妻を呼んできます！
急遽、妻にも参加してもらうことに。
よろしくお願いします！
家事の見える化が、お互いの感謝につながる！
先ほど、洗濯の作業リストを教えてもらいましたが、他の家事の作業リストも、ぜひ教えてください！
はい。それではまずは毎日欠かせない『料理』のリストはこんな感じです
毎日の料理の作業リスト
・献立を考える
・買い物に行く
・調理する
・配膳する
・食器を片付ける
・調理器具や食器を洗う
・調理器具や食器を乾燥させる
・調理器具や食器を棚に戻す
・スポンジやふきんを洗う
・生ごみを処理する
料理は私の担当なので、これらはクリアできている気がします。でも、『家にある食材の把握』は忘れがちかも
確かに、食材があるのにまた買ってくる時はあるね（笑)。 でも、いつも料理を作ってくれるのは助かるし、ありがたいなって感じてますね
感謝をちゃんと言葉にして伝えるのはとても大切ですよ！キムケンさんのように、夫が積極的に家事分担について考えられるということは素晴らしいことだと思います
そうですか？いや、これからの時代、女性だけが家事をやるとかナンセンスですよね。フフフ
ちなみに、こうやって褒めることによって家事のやる気を出してもらうことも大事なことなんですよ
なんと！でも褒められて嫌な気はしないですもんね
作業リストを洗い出すことは重要ですが、いつも100点を目指すと疲れてしまいます。大切なのは、各家事でやるべきことを夫婦ともに把握すること。そして、70点ぐらいで妥協できるラインをお互いにすり合わせておくことが大事ですね
意外と体力を使う水回りは、パパ活躍のチャンス！
ちなみに…、男の人が向いている家事はありますか？せっかくなら、妻が喜ぶようなところを担当したいんですが…
体力がいる場所を担当してくれたら、うれしいんじゃないですか？
お風呂場とトイレをやってほしい！！！
確かに、体力を使うもんね。よし、これからは水回り清掃担当大臣として頑張ります！
じゃあ、せっかくなので、一緒に作業リストを確認しながらトイレとお風呂掃除を実践しましょうか
トイレ掃除の作業リスト
まずは、トイレからお願いします！
はい。トイレの掃除でやるべきことはこんな感じです！
トイレ掃除の作業リスト
・床を拭く
・壁を拭く
・便座の表・裏を拭く
・便器を磨く
・給水・脱水フィルター汚れを取り除く
・温水洗浄便座のノズルを拭く
・便器の外側を拭く
・棚上部などのホコリを取る
・手洗い場を磨く
・タオルを替える
・ゴミを捨てる
可視化するとこんなに掃除するところがあるんですね！
慣れてしまえば15分もかからず終わりますよ！
テキパキ、ヌケなくトイレ掃除を進める瀬戸島さんの姿に感動！
さすが手際がいい…！
トイレの奥はホコリもたまりやすいですし、時々掃除してあげるといいですね
なんとなくわかってはいるけど面倒で手が伸びないんですよね…
あとは便器の見えない部分の尿石は見落としがちな部分ですね。ここ見てみてください
えっ…ああああ！
ははは、大丈夫ですよ。一度しっかり綺麗にしてしまえば、そこからは定期的な掃除をすれば問題ありません
これからはちゃんと見えない部分もしっかりやります！
トイレで見落としがちな「隠れ家事」
『隠れ家事』のほとんどはちょっと面倒くさい部分でもあるので、週に１回とか、そういうポイントポイントでやれればいいと思います。そうしておけば正直、年末の大掃除とか必要ないですからね。なにもあんな忙しい時にやる必要ないですよ（笑）
たしかに！
お風呂掃除の作業リスト
次はお風呂場の指導をお願いします！
やる気がみなぎって、いいですね。実は男性の方のほうが、凝り性で家事にハマるというパターンもあるんですよ
私はまさにそのタイプな気がします…！
お風呂掃除の作業リスト
・床を磨く
・浴槽を磨く
・水栓を洗う
・鏡を磨く
・お風呂イスと洗面器を洗う
・石鹸置き場を洗う
・お風呂のフタを洗う
・壁を磨く
ヌケがちな排水口の奥まで、しっかりカバー。
おっと。一見、排水口はちゃんとやってるように見えますが、この奥の方は少し汚れてますね
あ、そこは横着していました！
正直ですね（笑）。ここも時々やってあげるといいですね
ちなみに、鏡の水垢はどうすればいいですか？
鏡の悩みは本当に多いですね。結局は水滴が残ることによって水垢になるので、毎日お風呂上りにはしっかりと鏡を乾拭きしてあげることが大切です
なるほど！
お風呂場で見落としがちな「隠れ家事」
確かにこう見てみると、『隠れ家事』がポロポロ見つかりました
そうなんですよ。なので、あまり毎日気を使うというより、「本当に時々やる程度でいいよね」と夫婦でしっかり共有していた方が、気持ち的にも負担は少ないと思います
そうですね。今日はたくさん学びがありました！
家事でぎくしゃくするのはバカらしいですから、お互い思うことがあったらこれからもしっかりと話し合ってくださいね！
はい！ありがとうございました
家事分担は、それぞれのペースを大切に！
今まで妻のストレスになっていたであろう「隠れ家事」。よく考えれば、家事について夫婦ではしっかり話すことがなかったので、意識の差が生まれてしまうのは、当然といえば当然だったのかもしれません。今回、瀬戸島さんに教えてもらった各家事の作業リストをお互いに認識して、それぞれのペースで家事を分担すれば、すれ違いによるストレスはかなり回避できるのでは？と思いました。それに、今まで以上に妻と一緒に家事に取り組めている感覚があるので、モチベーションアップにも繋がっています！
ちなみに、家事のプロと相談しながら決めた木村家の家事作業リストはこちら。
とはいえ、家事は毎日のことだから、頑張りすぎて息切れしてしまうのは本末転倒。70点レベルのやることリストを、これから毎日コツコツと続けていきたいと思います！
それに、プロから教えてもらった通り、定期的に「隠れ家事」をクリアしていくことで、年末の大掃除も必要なくなるので、これはとても大きな収穫でした。毎日ちょこちょこできることは自分たちで、時にはプロの手を借りるというのもかしこい選択です。
育児でバタバタしているのに、家中の整理整頓や細かい掃除をしっかりこなしてくれる妻に感謝しつつ、私もこれまで任せっきりにしていた水回りの掃除を頑張ります！
・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、ライオン株式会社の見解を示すものではありません。
編集：ノオト
この記事を書いた人
キムラケンジ
東京で働く35歳の会社員。我が家の料理担当をしていたり、日常の漫画を描いたりしていたら、レシピ漫画本を出すことになって料理家と漫画家も兼業することに。現在は、妻と生まれたばかりの息子と3人暮らし。息子に振り回される日常漫画をInstagramやブログで公開中。
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