服についた「血液汚れ」の上手な落とし方〜お洗濯とシミ抜きのコツ〜
「血液汚れ」はそのままにしたり、対処法を誤ると落ちにくくなることも。できるだけ早く水か40℃以下のぬるま湯で洗い、液体酸素系漂白剤かシミ用部分洗い剤を直接塗布します。この手順を間違うと落ちにくくなるので気をつけて。その後、洗剤を溶かした洗剤液に入れてつけおきし、ほかの衣類と一緒に洗濯すればOK!
落ちにくくなる衣類の「血液汚れ」
突然の鼻血や、擦りむいた傷口から血液が服についてあわてたことはありませんか?
「血液汚れ」のついた衣類を洗わないでそのままにしておいたり、対処法を誤ったりすると落ちにくくなることもあります。そこで今回は、血液汚れの正しい洗濯方法をご紹介します。
血液汚れがついたらすぐに水洗いを!「手順」と「注意点」
血液が衣類についたら、乾く前にできるだけ早く洗いましょう。血液が乾いてしまうと血液中のたんぱく質が固まって落ちにくくなり、シミになってしまう場合があります。
1.血液のついた部分を水道水でよく洗い流す
お湯ではなく、水か40℃以下のぬるま湯を使うようにしましょう。水の温度が高いと血液中のたんぱく質が固まって落ちにくくなります。
2.液体酸素系漂白剤かシミ用部分洗い剤を血液汚れに直接つける
液体酸素系漂白剤を使用する時は、ゴム手袋をはめましょう。漂白剤が皮膚についたら、すぐに水で洗い流しましょう。皮膚につくと白くなることがありますが、しばらくすると元に戻ります。
要注意!
血液汚れに直接漂白剤を塗布すると、血液ジミが変質して落ちにくくなります。必ず水でよくすすいでから漂白剤を塗布しましょう。
3.洗剤を溶かした洗剤液に入れ、30分から2時間つけおく
普段、洗濯機で洗濯する時に投入している量の洗剤を、3~5ℓ程度の水に溶かした洗剤液をつくり、その中に衣類をつけおきします。濃い色の衣類は色落ちすることもあるので、目立たない場所で確認してから行ってください。
要注意!
ウールや絹などのデリケートな素材は、縮んだり、生地が傷んだりすることがあるので、つけおきはおすすめできません。
4.ほかの衣類と一緒に洗濯する
つけおきした衣類と洗剤液を洗濯機に入れ、ほかの衣類と一緒に洗濯します。
血液汚れの洗濯方法を「動画」で確認
以下の「動画」で、血液汚れの洗濯方法を確認してみましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
大貫 和泉
おおぬき いずみ
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
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