「塩素系カビ取り剤」を使ってお風呂のカビを除去!安全な使い方をご紹介
浴室の頑固なカビには「塩素系カビ取り剤」が効果的。カビ取り剤は使い方や注意事項を守って安全に使用することが大切です。換気をして掃除用手袋・メガネ・マスクを着用するなど、カビ取り剤を安全に使うためのポイントや注意点を紹介します。
生えてしまった浴室のカビは「塩素系カビ取り剤」で掃除
しつこい浴室の「カビ」が、なかなか取れなくて困ったことはありませんか?
浴室のカビを落とすには、塩素系の「カビ取り剤」を使いましょう。カビ取り剤は、使い方や注意事項をしっかり守って、安全に使用することが大切です。
塩素系カビ取り剤の「使い方」の基本
塩素系のカビ取り剤は、非常に効果は高いのですが、皮膚や目などを傷めやすく、またほかの剤と混ぜると危険なガスが発生するなど、誤った使い方をすると危険です。以下の正しい「使い方」を守りましょう。
1.換気の良い状態にする
お掃除を始める前に、窓や戸を開けます。この時、2か所以上開けると換気効果が高くなります。さらに換気扇をまわすなどして、必ず換気をしましょう。
2.からだを保護するアイテムを着用
必ず、掃除用手袋、マスク、メガネ(目の保護用)を着用しましょう。
3.カビ取り剤の安全ロックを解除
スプレーに付いている安全ロックのつまみをまわし、ノズル先端部の「出」印を、▲部分にきちんと合わせます。
4.カビ汚れにスプレーする
10~15cm離して、カビ汚れに直接スプレーします。弱い力でスプレーすると、液がたれやすく、密着しにくいことがあるので、トリガーをしっかり引いてスプレーするようにしましょう。
5.水ですすぐ
カビ取り剤をかけて数分おいたら、十分に流水ですすぎ落とします。
6.使用後は、安全ロックをする
使用後は、カビ取り剤の安全ロックをまわし、ノズルの先端部の「止」を、▲部分にきちんと合わせてください。
7.手、顔、目を洗う
作業後は必ず手を洗い、そのあと顔と目を洗いましょう。
8.容器についたカビ取り剤はすすぐ
容器に液がついたままにしておくと、容器を置いた部分が脱色、あるいは変色してしまうので、水でよくすすいでおきましょう。
必ず単独で使用
カビ取り剤を使う時は、ほかの洗剤を一緒に使ったり、混ざったりしないよう、単独で使いましょう。
カビ取り剤を使う時の「注意点」
カビ取り剤を使う際は、以下の「使用上の注意」を守ってください。
1. 液が目に入ると失明のおそれがあるため、目の保護にメガネ、水中メガネ、ゴーグルなどを着用する
2. 目より高いところには絶対スプレーしない
3. 目より高いところに使う場合は、布にスプレーしてからふく
4. 体調のすぐれない方や、心臓病・呼吸器疾患の方は使わない
5. 必ず単独で使用する
6. 酸性タイプの製品や食酢・アルコールなどと混ざると、有害なガスが発生して危険なため、一緒に、あるいは、前後して使わない
7. 一度に大量に使ったり、続けて長時間使ったりしない
8. ゴムパッキンやコーキング剤(つなぎ目の接着剤)は、カビが内部に入り込むと落としにくくなることがあるため、こまめにお手入れする
9. 商品の表示に従って使う
塩素系カビ取り剤が「使えないもの」
以下のものには、塩素系のカビ取り剤は「使えない」ので、注意しましょう。
・水洗いできない製品や場所
・獣毛のハケ・ブラシ(有害なガスが発生することがある)
・木製品(変色や脱色することがある)
・ホーロー・アルミニウム・真ちゅうなどの金属製品(サビの原因になる)
・しっくい壁・繊維壁・砂壁・クロス壁(変色や脱色したり、壁がはがれたりしてしまうことがある)
・浴槽の黒色ゴム栓(劣化するおそれがある)
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
カビの分解・漂白になぜ「空気」が必要なの?
空気中の「炭酸ガス」と反応してカビを漂白するから
「塩素系」のカビ取り剤は、「次亜塩素酸ナトリウム」という化合物が主成分です。この成分が空気中の「炭酸ガス」と反応して、次亜塩素酸に変わることでカビの組織を分解し、菌糸に含まれる「メラニン」などの色素を漂白してくれるのです。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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