「塩素系洗浄剤」の安全な使い方
カビやヌメリなどに高い効果を発揮する「塩素系洗浄剤」。皆さんは正しく使えていますか?からだを保護するために、使用時は、必ず換気をして「掃除用手袋」「マスク」「メガネ」を着用します。有毒な塩素ガスが発生して危険なので、酸性タイプの洗浄剤と混ぜないように注意しましょう。表示をよく読んで使ってください。
「塩素系洗浄剤」の使用上の注意点
皆さんは、「塩素系洗浄剤」を正しく使えていますか?「塩素系洗浄剤」は、次亜塩素酸塩を主成分とした洗浄剤で、主に「塩素系漂白剤」「カビ取り剤」「排水パイプ用洗浄剤」「トイレ用洗浄剤」などがあります。使う際には以下のような使用上の注意点を守って、安全に使いましょう。
混ぜずに単独で使用
塩素系洗浄剤は、酸性タイプの製品(一部のトイレ用洗浄剤など)や食酢、アルコールなどと混ぜると有害な塩素ガスが出て危険です。塩素系と酸性タイプの洗浄剤の容器には「まぜるな危険」の表示がされています。混ぜたり、一緒に使ったりしないでください。
必ず換気をする
窓や扉をあけ、換気扇をまわすなど、必ず換気をしましょう。2か所以上開放し、換気の効果を上げてから使用しましょう。
からだを保護するために、「掃除用手袋」「マスク」「メガネ」を着用
洗浄剤が直接皮膚に触れないよう、「掃除用手袋」で保護しましょう。また、塩素系洗浄剤はニオイもきついので、「マスク」をつけましょう。
もう1つ忘れてはならないのが、目を保護するための「メガネ」です。普段メガネを使っていない方は、花粉用のゴーグルや水中メガネ、サングラスなど目を覆うものを代わりに使用しましょう。
目に入らないように注意
塩素系洗浄剤が目に入ってしまうと、目を損傷してしまいます。特にスプレータイプの商品は、洗浄剤が目に入りやすいので注意が必要です。
前述のように目を保護するためにメガネを着用するだけではなく、使い方にも注意が必要です。
目線より上には直接スプレーしないこと。天井などの高い場所にカビ取り剤を使う場合は、布や柄付きのスポンジなどの方にカビ取り剤を吹きつけて使いましょう。
子どもがいたずらしないよう注意
乳幼児の手が届かないところに置き、絶対に触らせないようにしましょう。
専用の容器・スプレーを使用
製品によって中身だけではなく、容器やスプレーの構造が異なります。スプレーした時の出方が変わって、飛び散りやすくなったり、たれやすくなってしまったりするおそれがあるので、内容液を移し替えたり、違う容器のスプレーを付け替えたりしてはいけません。
用途外に使用しない
必ず指定された用途で使うようにしましょう。
使用後は洗浄剤をよく洗い流す
作業後は必ず手を洗い、そのあと、顔と目も洗いましょう。塩素系洗浄剤がついた手で、そのまま目や皮膚を触らないように注意してください。
事前に容器の「注意表示」を確認
使用する際には、必ず容器に記載されている「注意表示」を確認し、使用上の注意を理解してから使用しましょう。下記のような注意の「絵表示」も参考になります。主なものの意味も覚えておきましょう。
誤って使用した時の「応急処置」
次のような方法で「応急処置」をし、医師の診察を受けましょう。
目に入った時
そのまま放置すると失明のおそれがあります。こすらず、すぐに流水で15分以上洗い流しましょう。そのあと、商品を持参し、眼科で受診してください。
飲み込んだ時
吐かせずに、すぐに口をすすぎ、コップ1~2杯の牛乳か水を飲みます。そのあと、商品を持参し、医師に相談してください。
皮膚についた時
すぐに水でしっかりと洗い流します。異常がある時は、商品を持参し、皮膚科に相談してください。
目にしみたり、せき込んだり、気分が悪くなったりした時
すぐに使用をやめて、その場から離れてください。手洗い、うがい、洗眼などをしてください。異常がある時は、商品を持参し、医師に相談してください。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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