話題の「吸水ショーツ」って?その特徴やお洗濯法までを徹底解説!

話題の「吸水ショーツ」って?その特徴やお洗濯法までを徹底解説!

ショーツ自体が経血などを吸収してくれる「吸水ショーツ」。洗って繰り返し使えることからも注目が集まり、商品バラエティも豊富に。話題の吸水ショーツを生理時に使いたい時の賢い選び方や衛生的に使うための適切な洗い方についてたっぷりご紹介します。

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吸水ショーツの認知度は急拡大!

「吸水ショーツ」とは、経血などを吸収してくれる吸水型のサニタリーショーツ。
テクノロジーの力で、女性が抱える健康課題を解決する「フェムテック」製品のひとつです。

  • フェムテック(Femtech)とは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語のことです。一般的には、生理、妊娠、更年期など女性特有の健康問題を解決するための製品やサービスを指します。
フェムテック 給水ショーツ

「フェムテック」が脚光を浴び始めた2020年頃から一気に認知が広まり、さまざまなブランドから商品が登場。デザインや価格のバリエーションも豊富になりつつあります。

吸水ショーツを知っていますか?

吸水ショーツを知っていますか?

  • 1 ライオン調べ、20〜50代女性 200名、2021年

ライオンが行なった調査では、吸水ショーツを実際に使ったことがある人は3%とまだ少ないものの、「使ったことはないが、知っている」という人は55%にも上りました。日本初となる商品が登場してからまだ1年ほどにも関わらず、多くの女性が関心を寄せていることがわかりますね。

そもそも吸水ショーツって何?今までのサニタリーショーツとの違いは?

吸水ショーツとは、ショーツ自体が経血などの液体を吸収してくれるアンダーウエアです。

吸水ショーツとは、ショーツ自体が経血などの液体を吸収してくれるアンダーウエアです。クロッチ部分(股部にある補強目的の生地を複数枚に縫製した部分)は吸水布が複数枚重ねられていて、ショーツ1枚でナプキン数枚分の量を吸収することができます。

吸水できる量の目安は商品ごとに異なるので、選ぶ際はパッケージをしっかり確認しましょう。ナプキンをつけずに着用することを想定して作られていますが、経血量に不安がある時などはもちろんナプキンと併用してもかまいません。

また、防水加工がされていたり、吸水パッドをはさむことでより吸水力を高められるものなど、ブランドごとに機能にも特徴があります。

今までのサニタリーショーツは、クロッチ部分が二重構造になっているものの、ショーツ自体に吸水力はありません。しかし、肌側に防水加工がされているので、経血がショーツに付着した時にも洗いやすく、汚れを落としやすくなっています。

吸水ショーツの選び方は?

デザインも機能も、バラエティ豊富になってきた吸水ショーツ。自分に合う吸水ショーツを選ぶポイントを知っておくと、初めてチャレンジするときも安心です。

POINT

Point1 使用シーンをイメージ!

「経血量が多い時」「生理初日や、終わりかけの少ない時」「睡眠中」「夏で蒸れる時」「薄い生地のボトムスを履いている時」など、どんなシーンで使いたいかをイメージしましょう。
実際に吸水ショーツを使っている人への調査でも、日によってナプキンと吸水ショーツを使い分けている方が多いようです。

Point2 吸水量を確認!

経血量が多い時に使いたいなら吸水量の多いものを、少ない時に使いたいならスリムタイプを、と使うシーンに合った吸水量のショーツを選びましょう。また吸水量とともに、サイズ選びも重要。大きめサイズは伝いモレなどの失敗が起こりやすいので、ぴったりフィットするサイズを選びましょう。

ぴったりフィットするサイズを選びましょう 吸水ショーツ

Point3 素材やデザインをチェック!

肌に直接触れるものなので、肌触りやはき心地も大切なポイント。おなかまでしっかり覆ってくれるもの、ボクサータイプ、吸水量は少なめでも薄手で通気性が良いタイプなど、デザインや素材もさまざまです。お気に入りの素材やデザインが見つかると、より快適に、ご機嫌に過ごせますね。

適切なお洗濯で衛生的に使おう

吸水ショーツですが、お手入れにはちょっとしたコツがあります。
それは、お洗濯前の前処理。あらかじめ経血を洗い流しておけば、ほかの衣類と一緒に洗濯機で洗うこともできます。
くり返し使えることが魅力の吸水ショーツだからこそ、適切なお洗濯で清潔をキープしましょう!

1 経血を水で洗い流す

1 経血を水で洗い流す 吸水ショーツ

洗面台や洗い桶に水を入れ、吸水ショーツを裏返し、汚れが出なくなるまで手で押し出すようにして洗います。2030分ほど水につけておいてから洗い流してもOK。 
強い力でもみ洗いすると、吸水力が低下したり、ごわつきの原因になったりするので注意しましょう。

2 汚れが気になるときは塗布漂白を

2 汚れが気になるときは塗布漂白を 吸水ショーツ

経血量が多かった場合など、特に汚れが気になる時には、液体酸素系漂白剤を塗布してからお洗濯するのがおすすめです。洗濯表示を見て、漂白剤が使用できるかを確認してから行いましょう。漂白剤が使用できない場合は、液体洗剤を塗布しましょう。

3 ネットに入れて洗濯機へ

3 ネットに入れて洗濯機へ 吸水ショーツ

経血を洗い流したら洗濯ネットに入れ、ほかの衣類とともに洗濯機で洗います。もちろん洗濯機でなく手洗いしてもOKです。

  • 商品によっては、「柔軟剤使用不可」のものもあります。お洗濯前に、タグや商品のパッケージを確認してください。

4 裏返しのまま干す

4 裏返しのまま干す 吸水ショーツ

吸水ショーツのクロッチ部分(股部にある補強目的の生地を複数枚に縫製した部分) は複数枚の生地が重なっていて乾きにくいため、裏返しにして干すのがおすすめ。洗濯後はすぐに干し、しっかり乾燥させましょう。

すぐにお洗濯できないときは水で洗い流しておく!

数日分をまとめて洗濯する場合、経血がついたショーツをそのままにしておくのは心配ですよね。そんな時は、水で洗い流しておきましょう。

1 経血を水で洗い流す

洗濯機を回さない日でも、下処理は汚れが落ちやすいその日のうちに済ませておきましょう。水の中で、汚れが出なくなるまで手で押し出すように洗います。

2 出来るだけ早めにお洗濯

洗濯機で洗う場合は、必ず洗濯ネットに入れましょう。

生理ナプキンやパンティライナーの使用量が減らせたり、女性にとって強い味方となりそうな吸水ショーツ。お気に入りの1枚を見つけて、適切なお手入れ法で快適に使っていけるといいですね。

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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