「静電気」を防いでキレイな衣類を着よう!
PM2.5とは、大気中に浮遊している2.5μm以下の肉眼では見えない微細な粒子のこと。「静電気」によって、花粉や塵、ハウスダストだけでなく、PM2.5も衣類に付着してしまいます。特に空気が乾燥する冬場は、静電気が発生しやすく、衣類に付着しやすくなる季節。外出前や静電気が気になった時には、「静電気防止スプレー」を使用しましょう。
「PM2.5」など衣類に付着する汚れ
ここ数年、「PM2.5」という言葉が多くのメディアで話題に上り、関心のある方も多いことと思います。
このPM2.5とは、大気中に浮遊している、肉眼では見えない微細な粒子のことです。
今回は、この汚れの粒子が衣類に付着するのをおさえるための方法をご紹介します。
「乾燥する冬場」は衣類に汚れがつきやすい
調査結果(上図)によると、「PM2.5対策として普段行っていること」の中で、お洗濯については「洗濯物は部屋干しで乾燥させる」などが多いことがわかりました。
実は、ホコリなどの汚れは、粒子が小さくなるほど付着力が高まることがわかっています。
付着力の原因としては分子間の力や静電気などが考えられています。空気が「乾燥する冬場」は、静電気が発生しやすくなり、PM2.5のような微細粒子はより衣服に付着しやすくなるのです。
では、花粉やチリ、ハウスダストなどの小さなホコリが、静電気によって衣類に付着することが気になる方に、おすすめの対処法をご紹介します。
外出前に「静電気防止スプレー」を使う!
乾燥しやすい冬場や乾燥した場所では、衣類がこすれ合うことで静電気が発生し、ホコリなどの微細粒子が付着しやすくなります。外出前に、または静電気が気になった時には、衣類に「静電気防止スプレー」を使用しましょう。
上の写真の通り、「静電気防止スプレー」を使用した布は、使用していない布と比べ、ホコリなどが付着しにくくなります。
- 実験条件
- ホコリ:一般家庭から採取
- 評価布:ポリエステル布
- 使用した静電気防止スプレー:エレガード(ライオン)
- 評価方法:摩擦して静電気を帯びたポリエステル布をホコリが入った箱に入れ、箱の中のホコリを舞い上げたあと、布を軽く払い、布表面をマイクロスコープで観察
PM2.5などの「都市大気粉塵」の付着も減少
上の2つの写真は、ホコリ付着防止効果のある「静電気防止スプレー」を用いて、PM2.5を40~60%含むモデル粒子の付着防止効果を評価した結果です。モデル粒子として「都市大気粉塵(写真中の小さな黒い粒々)」を用い、帯電させたナイロン布に対する付着量を観察しました。
その結果、静電気防止スプレーを使用したナイロン布(写真上)は、使用していない布(写真下)と比べ、都市大気粉塵の付着が少ないことが確認できます。
- 実験条件
- PM2.5のモデル物質:国立環境研究所環境標準試料NIES CRM NO.28 都市大気粉塵 (PM2.5を40~60%含有)
- 評価布:ナイロン布
- 使用した静電気防止スプレー:エレガード(ライオン)
- 評価方法:摩擦して静電気を帯びたナイロン布を都市大気粉塵が入った箱に入れ、箱の中の都市大気粉塵を舞い上げたあと、布を軽く払い、布表面をマイクロスコープで観察
「裏・表に10秒程度ずつ」スプレーするのがコツ
ジャケットやスカートなどに静電気防止スプレーを使用する時は、使用量の目安に従って、「裏・表に10秒程度ずつ」スプレーするのがコツです。また、柔軟剤にも静電気防止効果があるので、洗える衣類には効果的です。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
片木 徹也
かたぎ てつや
洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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