キッチンの排水口掃除は、この方法でヌメリ・詰まりを撃退!
奥の排水パイプやトラップ部分のお掃除
見えている排水口の部分だけでなく、その奥の排水パイプやトラップ部分も、月に1回くらいを目安にお手入れしましょう。キッチンの排水トラップのタイプ別に掃除方法をご紹介します。
ここでは代表的なものをご紹介しますが、トラップの形状や外し方は、キッチンのタイプによって異なりますので、事前に取扱説明書でご確認ください。
「わんトラップ」(お椀の形のトラップ)の場合
キッチンではよく見かけるタイプで、お椀を伏せたような形をしたトラップがついているのが、「わんトラップ」です。
奥のパイプのお掃除方法
「わんトラップ」は、左に回転させて引き抜いて外します。(外すとトラップとして機能しなくなるので、下水管のニオイが上がってきて、臭いと感じる場合があります。)
奥の排水パイプに液体のパイプクリーナーをかけ、しばらく置いてから水を流してすすぎます。長く置きすぎると、取れた汚れがたまって、かえって詰まりの原因になる場合もあるので、パイプクリーナーの表示に書いてある放置時間を守りましょう。
先端のノズルが曲がっているタイプのパイプクリーナーは、壁面に洗剤液がかけやすくて便利です。
お手入れの際は、排水パイプに物を落とさないように気をつけてください。
また、掃除が終わったら、トラップとして機能するように、「わんトラップ」を速やかに元に戻し、水を流してください。排水トラップ部分に水がたまることで、下水から悪臭や害虫が室内に侵入してくるのを防ぎます。
「ボトルトラップ」の場合
シンクの排水部の穴の部分を回すと、引き抜ける筒状のもの(封水筒)があるタイプの排水トラップが「ボトルトラップ」です。
トラップのお掃除方法
トラップ内部を掃除するには、液体のパイプクリーナーが便利です。
パイプクリーナーを排水口内に流し入れ、表示に書いてある時間を置いてから水を流してすすぎます。
ゴミなどがトラップの中にたまってしまったとき
排水に流してしまったゴミなどがトラップの中にたまっている場合は、シンク下のトラップ本体の下部についているキャップを開けて、中にたまっているゴミや汚れを取り除きます。
キャップを開けると、トラップにたまった水が流れ出てきます。塩素系の漂白剤やパイプクリーナーを使った直後におこなうのは避け、下に受け皿となるバケツや洗面器を用意してからキャップを開けてください。(水を抜くとトラップとして機能しなくなるので、下水管のニオイが上がってきて、臭いと感じる場合があります。)
掃除が終わったら、キャップを元どおりに取り付け、水を流してください。排水トラップ部分に水がたまることで、下水から悪臭や害虫が室内に侵入してくるのを防ぎます。水漏れがないことも合わせて確認しましょう。
「Sトラップ」の場合
シンク排水部に穴があいていて、シンク下のパイプが、文字通り「S」の形をしているのが「Sトラップ」です。
トラップのお掃除方法
排水パイプの内壁を掃除するには、液体のパイプクリーナーが便利です。
パイプクリーナーを排水口内に流し入れ、表示に書いてある時間を置いてから水を流してすすぎます。
ゴミなどがトラップの中にたまってしまったとき
排水に流してしまったゴミや汚れなどが「Sトラップ」にたまっている場合は、Sトラップの下部についているキャップを開け、竹串などの細い棒やブラシなどを使って、中のゴミや汚れを取り除きます。
キャップを開けると、トラップにたまった水が流れ出てきます。塩素系の漂白剤やパイプクリーナーを使った直後におこなうのは避け、下に受け皿となるバケツや洗面器を用意してからキャップを開けてください。(水を抜くとトラップとして機能しなくなるので、下水管のニオイが上がってきて、臭いと感じる場合があります。)
掃除が終わったら、キャップを元どおりに取り付け、水を流してください。排水トラップ部分に水がたまることで、下水から悪臭や害虫が室内に侵入してくるのを防ぎます。水漏れがないことも合わせて確認しましょう。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
キッチンのパイプが詰まるのはどうして?
「油」は流さないで!
キッチンから流された油の一部はパイプの壁面に付着します。付着した油は、徐々に微生物によって分解されて、一部は「脂肪酸」というものに変化。脂肪酸は水に溶けないため、排水管内で蓄積してしまい、それが詰まりにつながっていくのです。
この脂肪酸、実はパイプクリーナーなどの洗剤を使っても洗浄することが困難な、やっかいな物質です。
「オイルボール」という言葉を聞いたことがありますか?
家庭などから流された油は、家の排水パイプだけでなく、街中に張り巡らされている下水道にも塊になって蓄積し、流れが悪くなるなどの不具合を生じます。
大雨が降った後などには、下水道内に蓄積していた塊がはがれ、オイルボールとなって、川や海に流出して水環境を汚すことにつながり、問題となっています。
油が原因となるパイプの詰まりを防ぐためにも、また、環境のためにも、以下のことに気をつけましょう。
揚げ物のあとの廃油は、排水口には流さない
使った油は、排水口には流さずに、新聞などを丸めて詰めた牛乳パックに流し入れて、燃えるゴミとして処分しましょう。
また、市販の「油凝固剤」を使って固め、燃えるゴミとして処分するのもいいでしょう。
自治体によっては、廃油を回収しているところもあるので、お住まいの自治体に問い合わせてみるのもおすすめです。
調理後のフライパンは、油をふき取ってから洗う
炒め物をした後のフライパンにちょっと残っている油も、そのまま水に流さず、キッチンペーパーなどで油をふきとってから洗いましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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