目指せ完璧掃除!マイスターに教わる水回り掃除の意外な落とし穴
掃除が好き!家の中はいつでも清潔で快適に整えたい!日々の掃除がちょっとしたストレス解消になっているというライター・青柳美帆子の水回り掃除をライオンのリビングケアマイスターがチェック。お風呂、トイレ、洗面所を徹底的にキレイにするために、見落としがちなポイントやちょっとしたテクニックを伝授してもらいました。
もっともっとキレイにしたい!でもあと一歩が足りない気がする…
こんにちは、ライターの青柳美帆子です。私は、片付けや掃除のやり方を学ぶことで家をキレイにする喜びを感じるタイプです。手をつけてない場所が一気にキレイになると爽快感があるし、日頃の掃除ルーティーンを改善できるとテンションが上がります。好きが高じて、片付けに関する資格まで取得してしまいました。
そんな私が今いちばん「もっとスキルを上げられるのでは…!?」と思っているのが、水回りの掃除です。水回りの掃除って、キレイになるとほっとした気持ちになるというか、掃除をしている間は「一本集中!」のような状態でいるので、終わったあと、気持ちが切り替わっているのを感じます。
ただし、我が家は築30年以上の賃貸。しかも掃除は自己流です。自分では一生懸命掃除しているつもりなのですが、もう一段階キレイになる気がしてならない…!日頃の掃除ルーティーンも、もっともっと改善の余地があるのでは!?
ということで今回は、ライオンのマイスターさんにあと一歩キレイになる水回り掃除のアドバイスをいただきます!
オンラインで、マイスターさんにご指導いただきました!
今回、私が水回り掃除のアドバイスをいただいたのが、リビングケアマイスターの吉井和美さん。Lidea内でも様々な記事の監修を行っているおうち掃除のスペシャリストです!
水回り掃除その1:お風呂掃除
吉井マイスター、よろしくお願いします!さっそくですが、私の普段の掃除のやり方を聞いてもらえないでしょうか。レベルアップできるポイントを教えてほしいです。
こちらこそ、よろしくお願いします。はい、日頃の掃除についてぜひ聞かせてください。
ありがとうございます!まずお風呂掃除なのですが、シャワーのみで湯船には浸からない平日は、浴槽掃除はノータッチです。3日に1回ペースで排水口の髪の毛を取り除き、床をスポンジで磨いています。
そして、週末には「浴槽のお掃除」「壁のこすり洗い」「イスや蛇口のこすり洗い」を行っています。これだけでも目立った汚れはつかずに、私としては気持ちよく過ごせています。吉井マイスターから見て、私のお風呂掃除はいかがでしょうか…?
とてもしっかりお掃除されていますね!浴槽だけではなく、壁や排水口もしっかりお手入れされていてキレイだと思います。
えっ、うれしい…!掃除の道中って自己満足の世界で、家族にやり方を褒めてもらうことって全然ないので、今すごく元気が出ました(笑)。毎日掃除できているわけではないので、ダメ出しをもらうかな?と思っていました。
毎日できる余力があるならやってもいいと思いますが、現代においては家族の人数や暮らし方も様々ですからね。それぞれの生活スタイルに合わせて、無理のない頻度で掃除するのが良いと思います。
心強い〜!でも、自分としては「もっともっと掃除がうまくなる余地があるんじゃないか!?」と思っているんです。改善できるポイントがあったら改善して、さらにキレイにできるスキルを手に入れたいんです。
では、盲点になっているポイントをお伝えしましょう。まずは「浴室のドア」。ドア周辺に換気のために空気を取り入れる「通気口」があることをご存じですか?
ありますね。いつもこれといったお手入れはしていなかったです。
ここはホコリなどの汚れがたまりがち。お風呂の換気は、ドアの通気口から空気が入ることで、換気扇から空気が出ていく流れができる仕組みです。だから通気口の汚れをとることはすごく大事です。
汚れがたまっている場合は、ミニブラシ、楊枝、竹串などでこそげ落としてあげましょう。シャワーの水圧で洗い流すと、びっくりするほど汚れが落ちてくるかもしれませんよ。
わかりました!実は「ドアについている白い汚れ」はどう対処したらいいのかわからずにいました。入居時から白っぽくて困っていて…。これって落ちるんでしょうか…?
この白い汚れの原因は、おそらく「水」ですね。
えっ、水ですか!?シャンプーやボディソープではなく!?
水の中に含まれるミネラル分が固まり、何回も繰り返されるうちに、とてもガンコな汚れになってしまった「水垢汚れ」だと思います。クリームクレンザーでこすってもいいですし、いらなくなったプラスチック製のポイントカードなどでこそげ取ることもできます!これは浴室のイスの石けんカス汚れを「ポイントカード」でこそげ落とした時の写真です。こんなふうに、ポイントカードをヘラのようにして汚れを落とすことができるんです。
ポイントカードがこんなところで活躍するとは…。
はい。水垢はかたい汚れなので、毛先がしなるミニブラシよりも、力が入りやすいポイントカードがおすすめです。
勉強になります!ちなみに、お風呂の鏡にも白い汚れがつくという悩みをよく聞きますが、これも原因は…。
はい。鏡につく白い汚れも主には「水」が原因です。鏡のキレイをキープするポイントは「汚れがつく前にお手入れする」こと。お風呂から出る時に、タオルやスクイージーなどで汚れの原因となる水滴を取り除く習慣をつけるといいですね。ガンコな汚れになってしまった場合、クリームクレンザーで掃除してください。ただクレンザーは「研磨剤」なので、鏡の傷つきの原因にもなります。力加減には十分注意して、毎日はやらないように。
鏡の白い汚れはついてからではなく、つく前に予防することが重要ですね。
それと、カビ予防のためにぜひおすすめしたいのが、「床・壁・イスなどの小物類をお湯のシャワーですすぎ流す」ことです。カビの原因となる汚れを減らせます。浴室から出る際のルーティーンにしてしまうといいですね。すすぎ流しは、冷水を使うと水滴が残りやすくなってカビが生えやすい環境になってしまうので、お湯を使うのがポイントです。
ちなみに、換気扇は24時間回し続けた方がいいですか?
換気のスピードは家庭によってまちまちなので、様子をみて判断していただければ。あと、浴槽にお湯が残っているならフタをしておきましょう。
はい!わかりました!
お風呂掃除のレベルアップまとめ
・ドアの通気口についた汚れを取り除く
・鏡の水滴はタオルなどでふいて、ガンコな水垢にはクリームクレンザーを使う
・ミニブラシ以外にも、竹串やポイントカードが便利掃除アイテムになる
・浴室から出る時は、シャワーのお湯を浴室の壁全体にまんべんなくすすぎ流す
水回り掃除その2:トイレ掃除
次はトイレ掃除について教えてください。普段は、「専用洗剤をかけてこすらずに洗い流す」「便座と床をアルコールシートでふき上げる」という掃除をやっていて、人が来るタイミングでブラシを使った掃除をしています。
トイレの盲点は、ずばり「換気扇」です!普段からチェックしてますか?
換気扇…。あっ。すごい。今見てみたらホコリでいっぱいです!
トイレは衣類を上げ下げするので、服のホコリが発生しやすい場所です。またトイレットペーパーを取るたびに、トイレットペーパーが細かくちぎれて、ホコリとして舞っています。こうしたホコリが換気扇に集まっています。
ひ~ん、これ、どうすればいいんですか?
掃除機の先に細いノズルをつけて吸い取るのがおすすめです。ホコリが取れても黒ズミが目立つようならトイレ用のふき取りクリーナーをつけた布でふきましょう。キッチンの換気扇のように油汚れがついているわけではないので、ここの掃除は頻繁にやらなくて大丈夫!定期的に換気扇の存在を思い出してみてください。
トイレって上を見上げることがなかなかないので本当に盲点でした。勉強になります。便座や床の掃除はどうでしょうか?
定期的にふいているのはとてもいいですね。便座、特に便座裏は尿ハネ汚れがつきやすい場所ですし、換気扇に吸い込まれなかったホコリは床にたまっています。どちらもふき掃除がおすすめです。ところで、青柳さんがお使いのはアルコールシートは、トイレ用に使えるものですか?
確認せずに使っていました…。
便座は実はデリケートなんです。適切な洗剤や除菌剤を使わないと光沢が失われたり、ひび割れの原因になってしまうことも…。トイレ用に使えるか、表示を見て確認してから使ってください。
そうします!
便座や床のふき掃除には、「泡ピタ」や「まめピカ」などの、ふき取り掃除ができるトイレ用洗剤を活用するのがおすすめです。こういった洗剤をトイレットペーパーにかければ、即席の「お掃除シート」として使えますよ。
「泡ピタ」ってこういう使い方もできるんですね!?
そうなんです!ふき終わったあとのトイレットペーパーはそのままトイレに流せばOKです。ドアノブ、ペーパーホルダー、水洗レバーなどのみんなが触る所や、フタの裏側、スリッパの裏、尿ハネ汚れが意外と飛び散っている床や壁などは見逃しがちなので、しっかりふいてほしいです。
(実際にふいてみて…)これ、すごくふき上げやすいですね。勝手なイメージで、トイレットペーパーがヨレヨレになってしまうのでは?と思っていたんですけど、しっかりふけてホコリも取れて、終わったら便器に捨てて流してしまえばいいからすごく楽です。私だけじゃなくて同居する家族もやってくれるといいなあ。別にいいんですけど、自分ばっかり床のふき掃除をしているとちょっと複雑な気持ちになることが…。
そうですよね…。家族みんなでトイレの都度、「ちょこっと掃除」する習慣ができるといいな、と思っています。
取りやすいところに洗剤を置いておこうかなあ。
トイレ掃除のレベルアップまとめ
・換気扇のホコリを掃除機で取り除く
・ふき取り掃除ができるトイレ用洗剤を染み込ませた即席の「お掃除シート」で、便器・床・壁などをふく
水回り掃除その3:洗面所
最後に洗面所掃除のレベルアップポイントも教えてほしいです。いつもは「排水口にたまった髪の毛をかき出す」くらい。あとは洗面ボウルに水垢汚れがつきやすいので、気になった時にブラシでこすっています。
洗面ボウルって、実はいろいろな汚れがつきやすいんです。ハンドソープ、歯みがき剤、ヘアケア剤、化粧品などの汚れに加え、水の飛び散り、ホコリ、抜け毛などいろいろな汚れが混ざっています。浴室用洗剤を使ってこすり洗いをすると、洗面ボウルのくすみが取れて、もっとキレイになると思いますよ。
なるほど、お風呂の洗剤をここでも使えるんですね!
はい。蛇口部分も同じ方法で掃除してください。金属素材の蛇口はここがピカピカになると、洗面台全体が明るくキレイな印象になると思いますよ。でも、私がお伝えしたい洗面所の盲点は、ずばり「壁」ですね。
壁…!
洗面所もトイレと同じく、衣類を脱ぎ着するのでホコリが発生しやすい場所。壁にもホコリが付着しているんです。床のホコリには気を配っても壁のホコリは忘れていませんでしたか。
正直、意識していなかったです…。
このホコリは掃除機で吸い取るのがおすすめです。
トイレの壁はふき上げ推奨でしたが、洗面所の壁は掃除機なんですね…?
トイレの壁は尿ハネが飛び散っている可能性があるので、床とあわせてふき掃除をおすすめしています。一方、洗面所は湿気が多い場所なので、ホコリが壁にこびりつきやすいんです。まずは、掃除機でホコリを吸い取るのがいいと思います。
なるほど~。
洗面所に限らずリビングの壁もふき掃除をする時は、キレイにした部分だけが強調されてマダラな仕上がりになってしまう可能性があるんです。気合をいれすぎないように注意してくださいね。
マダラになってしまったら、目立たなくするための時間がめちゃくちゃかかりそう…。
そうですね(笑)。そうそう、洗面所の手ふき用のタオルはこまめに取り替えてください。見た目では汚れていなくても、細菌が増殖していることがありますので。
ご時世柄、手を洗う回数も増えていますものね…。タオルを替え忘れないようにしよう。
あとは、洗面所やお風呂の排水口は定期的にパイプクリーナーでお手入れしてほしいですね。ニオイの対策やヌメリの除去に効果的ですよ。
洗面所掃除のレベルアップまとめ
・洗面ボウルや蛇口は、浴室用洗剤を使い、柔らかいスポンジやブラシでこすり洗いする
・洗面所の壁についたホコリは、掃除機で吸い取る
・排水口は定期的にパイプクリーナーでお手入れする
掃除に正解はありませんが、見落としがちな盲点やちょっとした掃除のコツを知っておくだけでも、掃除の達成感が違うのではないでしょうか。これまで以上に、掃除をすることで気分がスッキリしたり、掃除を楽しいと思うようになっていただけるとうれしいです。
吉井さん、今日はありがとうございました!!さっそく家で実践してみたいと思います。
空間も気持ちも、よりスッキリしました!
マイスターに「あと一歩」のポイントを教わったことで、今まで見落としていたところや、これ以上はキレイにならないと諦めていたところの掃除に踏み出せました。
マイスターの指導を経て、いちばん「自分がレベルアップできたな…!」と思えたのがトイレ掃除。これまでは「泡ピタをフチ裏にかける」「アルコールシートでふく」と、2つのアイテムを使っていました。でも、泡ピタはふき掃除にも使えると教えてもらったので、掃除の順番が変わりました。
まずは、泡ピタ×トイレットペーパーを使って、便器の外側→便座裏→フチ付近の順番でふき上げ。さらに床もふいて、いったんペーパーをトイレの水とともに流します。そのあと、水が止まったタイミングで、フチ裏に泡ピタを吹きかけて60秒おいてから、水を流して終了!「泡ピタ」の1アイテムでささっとキレイにできるルーティーンに変わりました。我が家の泡ピタはクールシトラスの香りですが、掃除している間いい匂いを感じるのもかなりうれしいポイントです。
そして感動したのは、お風呂のドアの「白い汚れ」。ポイントカードでガリガリっと削り出して驚愕。うわー、本当に削れる…!パズルを解いているような気分で超集中する掃除タイムでした。終了後、気分はスッキリ。今は「ポイントカードさま」と呼びたい。
RPGでレベルが上がったり、新しい技を習得するとうれしい。マイスターにアドバイスをもらうことで、それと同じうれしさを掃除でも味わうことができました。皆さんもさらに掃除の高みに向かうべく、何かひとつ「プラスワン」してみてはいかがでしょうか。
今後のLideaの記事作りの参考に、「ここは盲点だった!」「ここの掃除方法をもっと知りたい!」といった皆さまからのご意見をお待ちしております。ぜひコメント欄にお寄せくださいね。(Lidea編集部)
・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、すべてがライオン株式会社の見解を示すものではありません。
編集:ノオト
この記事を書いた人
青柳美帆子
1990年生まれ。ライター。女性向けカルチャーを得意領域とし、書籍、雑誌、Webなどで幅広く執筆活動を行う。整理収納アドバイザー準1級。X(旧Twitter):@ao8l22
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よろしいですか?
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