「残り湯洗濯」についてココが知りたい!
お風呂の残り湯は活用できていますか?一般的な家庭用の浴槽に入るお湯の量は約200L。それを毎日再利用せずに捨てていたら、もったいないですね。植木への水やりなどにも使えますが、お洗濯に活用すると、1ケ月に約1800Lの節水になるという試算結果も。水道水より温度が高い場合が多く、汚れ落ちのアップも期待できます。
わからないことだらけの「残り湯洗濯」
皆さんは、お風呂の残り湯をお洗濯に使っていますか? 残り湯をお洗濯に使うことに関して、多くの「質問」や「疑問」が寄せられます。なかでも残り湯の菌やニオイを心配される方が多いようです。
今回は、そんな「残り湯洗濯」への疑問や不安を少しでも解消していただくために、皆さんからよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
Q1 残り湯で洗濯する時は「洗剤の量」を増やした方がいいの?
A1 使用量の目安に従って適切な量を使いましょう
洗剤を必要以上に入れても、洗浄力はそれほど変わりません。いつものお洗濯と同じように、洗濯物や水の量に合わせて、洗剤のパッケージに書いてある使用量の目安に従って使いましょう。
Q2 「入浴剤」を使った残り湯でお洗濯できるの?
A2 入浴剤の表示や洗濯機の説明書を確認しましょう
入浴剤の種類によっては洗濯物に色移りしたり、洗濯槽を傷めたりすることがあります。また、給水ポンプが詰まって風呂水が給水されなくなってしまうことも。残り湯が使えるかどうかは、入浴剤の製品表示や洗濯機の取扱説明書を見て確認しましょう。
Q3 「白いTシャツ」を残り湯で洗うと黄ばむの?
A3 黄ばむのは残り湯が原因ではありません
黄ばみの主な原因は、皮脂汚れなどの酸化です。白さを保つには、皮脂汚れを残さないように洗濯することが大切です。温かい残り湯を使えば、冷たい水道水で洗うよりも汚れは落ちやすくなります。つまり残り湯を活用することは、黄ばみの予防にむしろ効果的といえます。
Q4 「長期収納」する衣類のお洗濯に使えるの?
A4 洗剤と一緒に漂白剤を使えば◎
長期収納する衣類のお洗濯は、黄ばみやニオイの原因となる汚れをきちんと落とすことがポイントです。温かい残り湯を使う方が汚れは落ちやすくなるので、むしろ活用すると良いでしょう。除菌・抗菌効果のある液体酸素系漂白剤を一緒に使い、つけおき洗いなどをしてシミや汚れをきちんと落としておけば、来シーズンも気持ち良く着ることができます。しっかり乾燥してから収納してください。
Q5 「赤ちゃんの衣類」のお洗濯に残り湯を使ってもいいの?
A5 大人の衣類と同様に使えます
残り湯の菌やニオイには、除菌・抗菌効果のある漂白剤を一緒に使って不安を解消しましょう。赤ちゃんの衣類についたシミの除去にも有効です。しっかり乾燥させることも大切です。
Q6 「給水ポンプ」のお手入れのしかたを教えてください!
A6 フィルターのゴミをこまめに取り除きましょう
給水ポンプのフィルター部分や洗濯機の風呂水給水口にゴミがついたままで使用すると、水の出が悪くなります。フィルターを取り外して、使い古した歯ブラシなどを使って水洗いしましょう。給水ホースは洗濯槽クリーナーでつけおき洗浄します。詳細は給水ポンプの取扱説明書を確認しましょう。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
洗剤の量を増やすと「洗浄力」もアップするの?
容器の裏に記載されている「洗濯物の量」「水量の目安」を参考に!
汚れの量や種類などにもよりますが、一般的には洗剤はある一定の濃度になると、それ以上濃くしても洗浄力はほとんど変わらなくなります。むしろ、濃くした分だけすすぎにたくさんの水が必要になるので、環境にも家計にも負担をかけてしまいます。洗剤は、洗剤容器の裏面に記載されている「洗濯物の量」「水量の目安」を参考に、適量をきちんと量って使いましょう。
お洗濯マイスター
片木 徹也
かたぎ てつや
洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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