気になるおうちの「ニオイ」の実態と防止策
おうちのイヤな「ニオイ」の原因は、菌と汚れにあります。菌は汚れを栄養にして増殖しますが、この時に悪臭成分を発生させます。ニオイが発生しやすい主な場所は、生ゴミのある「キッチン」、尿が飛び散る「トイレ」、寝具に皮脂がしみ込んでいる「寝室」。場所ごとのニオイの性質や、発生のメカニズムについて解説します。
まずはニオイの「実態」を知る
おうちの中のニオイが気になることはありませんか?普段からキレイにお掃除しているつもりでも、実は目に見えないニオイの元から悪臭を発生させているかもしれません。ニオイを防ぐには、その原因や発生のメカニズムなど、ニオイの「実態」を知り、ポイントをおさえた適切な対策を取ることが大切です。
今回は、おうちのイヤなニオイについて様々な面から解明していきましょう。
ニオイの原因は「菌」
ニオイを発生させる主な原因となるのは「菌」です。微生物は家の中のゴミや汚れを栄養にして増殖しますが、この時に発生させるアンモニアやアセトアルデヒドなどの様々な「ニオイ物質」が、悪臭の元となるのです。ニオイ物質には、次のような種類があります。
ニオイの発生しやすい「場所」
住まいの中で菌によるニオイが発生しやすい「場所」は、主にキッチン・トイレ・寝室の3か所です。場所ごとのニオイの性質や、発生のメカニズムについては次のとおりです。
キッチン
菌が食品を分解する時に、様々なニオイ物質が生じます。多くの場合、その発生源は生ゴミです。生ゴミの悪臭は1つのニオイ物質ではなく、いくつかの物質が混ざったものです。
トイレ
便器のフチ裏や壁、床に飛び散った尿を、菌が栄養にして増殖する際に、アンモニア臭を発生させます。これが、トイレのニオイの原因です。
寝室
枕カバーやシーツなどの寝具についた皮脂を、菌が栄養にして増殖する時に、悪臭成分を出します。しみ込んだ汗なども、ニオイの原因になります。
「寝具」のニオイ発生メカニズム
「寝具」には汚れとして「皮脂」、菌としては「表皮ブドウ球菌」が付着しています。
この表皮ブドウ球菌は、皮脂を栄養にして増殖する際、皮脂を分解して悪臭成分である「アルデヒド類(炭素鎖長が8や9のアルデヒド)」を発生させます。このアルデヒド類のニオイは、いわゆる「お父さんの枕のニオイ」に似ています。
ニオイの「防止策」
ニオイの「防止策」でもっとも重要なのは、菌の増殖を防ぐことです。そのために、次の4つの点に気を配りましょう。
栄養源をつくらない
キッチンでは、食品の汚れなどを残さないようにこまめにお掃除しましょう。生ゴミもすぐに処理して、菌の栄養源をつくらないように心がけましょう。
ニオイの元を絶つ
トイレでは、便器のフチ裏についた尿や、床や壁に飛び散った尿がニオイの発生源になります。そのような場所を重点的にお掃除して、ニオイの元を絶つようにしましょう。
寝具はこまめに洗濯
菌の栄養となる皮脂汚れを落とすため、枕カバーやシーツなど、洗える寝具類は1週間に1回はお洗濯をして、清潔なものに取り替えましょう。
定期的な除菌
ニオイの元となるものに対しては、アルコール除菌剤などを使って定期的な除菌を行いましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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