窓の「結露」を軽減させる!結露が起こる原因と、手軽にできる対策
窓ガラスに発生する結露。床が濡れて変質したり、カビが生えたりするので、できるだけ抑えたいですよね。結露を軽減させるには、室内の湿度を上げすぎないようにし、できるだけ厚手のカーテンを閉めて室内の暖かい空気と窓を遮断するといいでしょう。結露してしまったら、こまめに水滴をふき取ること。スクイージを使うと手軽ですよ。
窓の「結露」をほうっておくのはNG!
冬場の窓ガラスに起こる「結露」。そのままにしておくと、濡れて不快なだけでなく、窓周辺の床やアルミサッシ、木枠などが傷んだり、カビが発生したりする原因になります。窓の「結露」は、ほうっておかず、きちんと対策をしましょう。
ここでちょっとお勉強。「結露」が起こる仕組み
「結露」の発生には、「水蒸気」が関係しています。
空気中に含むことができる水蒸気は量に限度があり、温度が高いほどたくさん水蒸気を含むことができ、温度が低くなるとその量は減ります。暖かい空気が冷えるなどして、空気中に限度以上の水蒸気が含まれるようになると、水蒸気のままでいられずに「水」となります。
冬場の窓ガラスに発生する「結露」も同じ原理です。
暖かい部屋の空気は、冷えた窓ガラスに触れることで冷やされ、含みきれなくなった水蒸気が、ガラスに水滴としてつくのです。
窓ガラスの「結露」をおさえる3つの対策
「結露」は水蒸気を多く含んだ暖かい空気が冷えることで発生するので、室内の湿度を上げすぎないこと、暖かい空気が冷えないようにすることが大事。「結露」をできるだけおさえるための具体的な対策をご紹介します。
「結露」を軽減させる3つのコツ
1 室内の湿度を上げすぎない
室内の湿度が高いと「結露」しやすくなるので、料理中は換気扇をつけたり、浴槽のふたを開けっ放しにしないなどして、余計な湿気は発生させないようにしましょう。ただし、湿度を下げすぎると喉や肌が乾燥しやすくなるので、適度に調節することが大切です。
また、冬場は乾燥を防ぐために加湿器を使うかたも多いですが、加湿のしすぎは「結露」の原因になるだけでなく、カビやダニの増殖を招くことにもなりますので、注意しましょう。
室内は、温度17~28℃、湿度40~70%RH※を目安に温湿度のコントロールを心がけましょう。
お部屋に温湿度計を置いておくと、コントロールの目安になっていいですね。
2 カーテンをする
室内の空気が窓付近で冷えることによって「結露」が発生するので、カーテンを閉めて窓付近と部屋の中の暖かい空気を遮断しましょう。できれば厚手のものや断熱タイプを選ぶといいでしょう。これは手軽にできておすすめの対策方法です。
カーテンは汚れやほこりがたまりがちになってしまうので、定期的に洗濯をしましょう。
洗濯の仕方はこちらを参考にしてくださいね。
お部屋の印象がグッと明るく!カーテンのお洗濯方法
3 断熱性の高いサッシやガラスに変える
断熱性の高いサッシやガラスは屋外と室内の温度差を少なくするのに効果的です。最近では、今ある窓に後付けできる内窓タイプもあるので、結露が気になる場合は思い切って建材メーカーに相談してみるのもいいかもしれません。
「結露」がでたら、こまめにふき取る
窓ガラスの「結露」を完全に防ぐことは難しいもの。「結露」が発生してしまったら、そのままにせず、こまめに水滴をふき取りましょう。雑巾でもかまいませんが、すぐビショビショになってしまい、そのたびに絞るのも面倒。
おすすめは、柄の部分に水がたまるタイプのスクイージです。手を汚さず、簡単にできるので、お子さまにお手伝いをお願いすれば、楽しみながらやってくれるかもしれませんよ。
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「結露」の発生に湿度はどう関係するの?
湿度が「100%RH」を超えると「結露」が発生します
ここで「結露」ができる仕組みをもう少し詳しくご説明しましょう。
空気が含むことができる最大限の水蒸気量(飽和水蒸気量)は温度によって決まっています。ある温度のとき、その飽和水蒸気量に対して、実際に含まれている水蒸気量の割合を「相対湿度」とよび、「%RH」で表します。
空気中に含んでいる水蒸気量が、その温度の「飽和水蒸気量」と同じなら100%RH、飽和水蒸気量の半分の量であれば、50%RHとなります。
湿度が100%RHを超えると、超えた分の水蒸気が水滴になって出てくるのが「結露」発生のメカニズムです。
冬の室内であれば、例えば室温20℃湿度50%RHの場合、約9℃で湿度が100%RHになり「結露」が発生し始め、さらに温度が下がると結露の量が多くなっていきます。(下の図は5℃に冷えたときの例)
少しむずかしい話かもしれませんが、理由を知っておくと、結露対策に役立つのではないでしょうか。
この記事を作成・監修した
マイスター
リビングケアマイスター
吉井 和美
よしい かずみ
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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