「ブラトップ」を型くずれさせないお洗濯方法
「ブラトップ」を長持ちさせるには、できるだけやさしくお洗濯するのが重要。手洗いがベストですが、時間がないときは洗濯機の「弱水流コース」を活用して。型くずれ防止には、おしゃれ着用洗剤が効果的。乾燥機は使用せず、形を整えて陰干ししましょう。たたむときはカップを半分に折らないのも、型くずれしないポイント♪
<目次>
◇ブラトップ、どうやって洗濯してる?
◇型くずれを防ぐお洗濯方法
◇たたみ方と収納ワザ
◇ニオイが気になってきたら
ブラトップ、どうやって洗濯してる?
タンクトップやキャミソールの内側に、バストカップが内蔵されている「ブラトップ」や「ブラキャミソール」。各社から高機能な商品もたくさん登場していますね。
締め付け感がなく着心地もラクチン、肩ひもが見えても気にならないだけでなく、上からシャツを羽織ればトップスとして着れたり、ヨガウェアとしてもぴったりなどの理由で、愛用者が急増しているそうです。
ところが頻繁に着用し、洗濯を繰り返しているうちに「カップが型くずれして、シルエットが変わってしまった」「肩ひもや生地がヨレヨレになった」という声も……。洗濯方法によっては、カップの高さが低くなったり、バストが横に広がってしまい、胸のラインがキレイに見えなくなることもあります。
ヨガウエアやトップスとして着用する時は、型くずれは気になりますよね。
- ※洗濯方法による型くずれの比較については、記事最後の「教えてマイスター!」をご覧ください。
そこで今回はブラトップを型くずれさせずにキレイに着るためのお洗濯方法をご紹介します。
型くずれを防ぐ「ブラトップ」のお洗濯方法
型くずれを防ぐためには「できるだけやさしくお洗濯すること」が重要です。お洗濯方法は、「手洗い」がベストですが、忙しくてなかなか手洗いする時間がない時は、洗濯機の弱水流コースを活用しましょう。
弱水流コースは、「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コース」などコース名は各洗濯機によって異なります。手洗いマークの衣類を洗濯機で洗う場合は、洗濯機で洗えるかどうか洗濯機メーカーの情報を確認しましょう。
洗剤は、型くずれ・色あせ防止効果のあるおしゃれ着用洗剤(アクロン)をおすすめします。
また、洗濯機で洗濯する場合は、型くずれを防ぐために洗濯ネットを使用することをおすすめします。最近は「ブラトップ専用」の洗濯ネットも販売されています。
1. ニオイや汗が気になる部分は「前処理」を
真夏は「汗汚れ、ニオイが気になる……」という人も少なくないはず。
汗が気になる脇の下やアンダーバスト部分などに「おしゃれ着用洗剤」(アクロン)の原液を直接塗布し、キャップの底などで軽くたたいてなじませ、前処理をしておきましょう。
2. 洗濯機の「弱水流コース」で洗濯、もしくは手洗い
「前処理」をしたブラトップは、洗濯ネットに入れて洗濯機の「弱水流コース」でお洗濯をするか、または手洗いでふり洗いすることをおすすめします。洗剤は、通常使用する洗剤量から前処理で使用した分を差し引いて投入してください。
3. 形を整えて「陰干し」をする
洗濯が終わったらすぐに取り出し、陰干ししましょう。
カップの形を整えてハンガーにかけ、肩ひも部分がずり落ちて伸びないよう、写真のように洗濯バサミを使うといいでしょう。
ブラトップは伸縮性をよくするポリウレタンが入っているので、乾燥機を使用すると縮んでしまうことがありますので、ご注意ください。
型くずれを防ぐブラトップのたたみ方と収納ワザ
ブラトップをたたむ際には、カップを半分に折りたたまないことがポイントです。カップの形がゆがむなど型くずれの原因になります。たたむ際は以下の方法で行いましょう。
1. 両サイドを折る
ブラトップを裏側にして両サイドを内側に折ります。
2. 裾をカップ下まで折り返す
裾をカップの真下の位置まで折ってたたみます。
3. 三つ折りにする
カップ側を折り返して完成です。
この後カップを半分に折らないようにしましょう。
4. そのまま立てて収納
収納する時は写真のように、3の状態のまま重ねて立てて収納しましょう。
ニオイが気になり始めたら
毎回きちんとお洗濯をしていても、繰り返し着用していると、汗などがしみこんでニオイが気になることもあります。そんな時は液体酸素系漂白剤と洗剤を溶かした液で手洗いをしてから洗濯するのががおすすめです。
1. 濃い目の洗剤液をつくる
洗面器などにぬるま湯(40℃)をブラトップが浸る程度入れ、洗濯機で洗濯する時の1回分のおしゃれ着用洗剤(アクロン)と液体酸素系漂白剤を入れます。
ブラトップについている洗濯表示で酸素系漂白剤が使用できるかどうかを確認してから行いましょう。
2. 手洗いする
洗濯液中にブラトップを入れ、20回程度ふり洗いをするか、洗濯ネットに入れて押し洗いします。
3. 洗濯機で洗う
ふり洗いをした後は、ブラトップを軽く押し絞ってから洗濯ネットに入れます。洗剤液を洗濯機に入れ、「弱水流コース」でお洗濯します。洗濯ネットごと押し洗いした場合は、洗濯液ごと洗濯機に入れ、お洗濯しましょう。
「ブラトッブ」の適切な洗い方、干し方、たたみ方をご紹介しましたが、今までの方法と比べていかがでしたか?
ちょっとしたコツと方法を覚えるだけで型くずれを防げるのはもちろんのこと、快適な着心地とバストラインを美しく見せることが叶うので、ぜひ試してみてくださいね。
TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!
「ブラトップ」を標準コースで洗濯を繰り返すとどうなるの?
カップが低くなったり、横に広がったりすることも
下記は「ブラトップ」のタンクトップタイプとキャミソールタイプをそれぞれ、「洗濯ネットを使用せず洗濯機の標準コースでお洗濯した場合」と「ブラトップ用洗濯ネットを使用して弱水流コース」で10回お洗濯した時のカップの高さ、広がりを調べてみました。
ブラトップ(タンクトップタイプ)を標準コースでお洗濯した時との比較
ブラトップ:ポリエステル59%、キュプラ31%、ポリウレタン10%
洗濯ネットを使用せずに標準コースでお洗濯をすると、洗濯を重ねるごとにカップがつぶれ、高さが低くなってしまいました。これでは着用した際にバストトップが低く見えてしまいます。弱水流コースで洗濯した場合と比較すると、ブラジャー用パッド1ケ分バストトップが低くなっていました。ブラトップ用ではない洗濯ネットを使用し、弱水流コースでお洗濯した場合は、ブラジャー用パッド約0.5ケ分バストトップが低くなっていました。また生地自体の色あせが見られるものもありました。
ブラトップ(キャミソールタイプ)を標準コースでお洗濯した時との比較
キャミソール:表地:ナイロン90%ポリウレタン10%、裏地ナイロン79%、ポリウレタン21%
こちらも標準コースと弱水流コースでお洗濯したものと比較すると、バストが約1.5cm横に広がってしまいました。標準コースでお洗濯をすると、カップが横に広がり、着用するとバストが脇に流れて垂れたように見えてしまいます。またしわも多く、ストラップが伸びてヨレヨレになってしまいました。
また、上記以外のブラトップやブラキャミソールで行った時も同様の結果が得られました。
ブラトップの型くずれを防ぎ、長持ちさせるために、洗濯機でお洗濯する場合は、「洗濯ネット」を使用し、「弱水流コース」で洗濯しましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
大貫 和泉
おおぬき いずみ
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。
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