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手軽にポカポカ!温活ドクターが教える効果的な寒さ対策のコツとは?

手軽にポカポカ!温活ドクターが教える効果的な寒さ対策のコツとは?

手足が冷えて仕事に集中できない、寒さからくる体調不良に悩んでいるなど、この時期になると冬の厳しい寒さに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。根本的な体質改善にも取り組んでいるものの、手軽ですぐにからだを温める方法も知りたい!ということで今回、気軽にできる3つの「寒さ対策(辛い食べ物・室内の運動・防寒グッズ)」の効果をLidea編集部が検証してみました。また、これらの方法をより効果的にするコツを、温活ドクターの石原新菜先生に教えてもらいました。

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もっと手軽な寒さ対策を知りたい!

こんにちは!Lidea編集部です。

寒い日が続く今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

ちゃんと寒さ対策できてますか?からだ、しっかり温めてますか?

この時期になると…、

「手足の冷えが気になって、仕事になかなか集中力できない!」というお悩みを抱えている人もいるかと思います。

でも、「まぁ、冬だし仕方ないよね…」、「今は元気だし、大丈夫だよね…」と体の冷えをちょっとした体調不良の1つだと捉えて、あまり気にしていない方も多いかもしれません。

そんな寒さ対策を怠りがちな人に、一言物申したい!

免疫力が落ちたり、体内に老廃物が溜まりやすくなるなど、「冷えは万病のもと」と言われるくらい、さまざまな不調を引き起こす症状なんです。

(我慢という根性論を武器に、厳しい寒さと戦ってはダメ。ゼッタイ。)

もう1度言います!

冬の寒さ対策、ちゃんとできてる?

手足の冷えが気になって、仕事になかなか集中力できない様子

特に寒い日は、ずっとお祈りポーズをとっていませんか?「プロジェクトが成功しますように!」と願っているわけでもないのに…。

からだを芯から温める入浴法だったり、バランスの取れた食生活だったり、日々の運動だったり、厳しい寒さを乗り切るための方法はいろいろあります!そして、根本的なところから生活習慣を見直して、体質改善をすることが重要だということはわかっているのです。

だけど…。

もっと手軽に簡単な方法でできる寒さ対策も知りたい!

と考えている人も、いるのではないでしょうか?

そこで今回Lidea編集部が、仕事の小休憩時などの隙間時間にできる寒さ対策を実践し、その効果を検証してみました。

POINT

手軽!かつ簡単にできる寒さ対策を検証

今回実践したのは、食事・運動・防寒グッズを使った3つの方法です。

検証① 調理要らずの辛いものを食べる
検証② 室内でできるちょっとした運動をする
検証③ とにかく防寒アイテムに頼る

どのように全身が温まっているのか?という検証の感想だけでなく、からだの温度の変化もサーモメーターでも測定してみました!

サーモメーターの写真

ジャジャ〜ン!サーモメーター用意しました。

検証① 調理要らずの辛いものを食べる

手っ取り早く汗をかきたい…。そんな時に食べたいのが「辛い料理」。辛いものを食べると体がポカポカ温まる気がして、冬でも汗をかいちゃいますよね。

ということで、辛いカップスープやハバネロスナックをスーパーで買って検証してみることに!

辛い食べ物を食べている様子

ハバネロスナックはさくっとつまめますが、スープの方は辛さ×熱さのダブルパンチで食べるのに少し時間が…。調理は楽ちんですが、早く温まりたいからといって急いで食べることはできませんね。

数口食べただけで首回りから汗が吹き出し、10分ほど食べ続けると顔が火照ってきました。最初は頭と顔が、次にお腹、背中、腕へと順番に温まりましたが、汗が冷えると少し寒い!

サーモメーターでの計測結果

サーモメーターの測定結果からもわかるように、顔周りを中心に腕まで温まっていますが、下半身にはあまり効果が見られませんでした。

検証② 室内でできるちょっとした運動をする

ランニングや球技などのアクティブな運動をすれば、からだ全身が温まっていくのは周知の事実!ではありますが、室内でできるようなちょっとした運動だとどうなのか?を続いて検証してみることに。

あまり汗をかかない、息も上がらない程度に、スクワットを10回ほどしてみました。

スクワットをしている様子

太もも、ふくらはぎ、お尻周りへの負荷を意識しつつ、呼吸を整えながらのスクワット。

ゆっくりアップダウンを繰り返し、下半身の筋肉に少し張りを感じたところでストップ!

からだが温まったなという感覚はあまりしない…。

サーモメーターでの計測結果

下半身に効果が現れ、あまり負荷を与えていない腕にも少し体温の上昇が見られました。また、運動を終えた後、少し時間が経過するとからだの中から熱を感じることもできました。

検証③ とにかく防寒アイテムに頼る

最後は、文明の利器に頼る!というすごくシンプルな方法です。使い捨てカイロを貼ったり、湯たんぽを使ったり、ブランケットを羽織ったり…、全くからだを動かさずにできる手っ取り早い「寒さ対策」です。

今回検証してみたのは、ブランケットで上半身を温めつつ、足先はウエラブルタイプの湯たんぽ、そして手元は使い捨てカイロで温めるという方法です。

防寒アイテムで寒さ対策をしている様子

辛い食べ物やちょっとした運動と違い、熱を発する防寒アイテムに手足が触れているためダイレクトに温かさが伝わってきました。また10分程度経過すると、からだの内部まで徐々に体温が高くなっていく感覚がありました。

サーモメーターでの計測結果

手・足はすぐに温まりましたが、外部から急激に体温を上昇させるせいか、持続性はあまりないように感じられました。

検証してみたけれど、もっと効果的にできないのかな…?

サーモメーターの計測結果だけでまとめると、③防寒グッズを使う方法が最も「効果的な寒さ対策」となるのですが…。どうも、①辛いものを食べる、②ちょっとした運動をするのような、からだの内部から発熱している感覚や温度の持続性がないように感じました。

ちなみに、主観的な視点ではありますが、今回の検証を手軽さ・即効性・持続性のポイントでまとめると下記のような結果に。

軽さ・即効性・持続性でまとめた表

サーモメーターの計測結果とこちらの図の結果をまとめると

検証③の「とにかく防寒アイテムに頼る」が1番効果的!

なように見えるんだけど、全てが◎とは言えない…。

うーん…。

それぞれの寒さ対策を◎にする方法はないものか…。

それも本格的な対策じゃなくて、とにかく今は手軽にできる方法を知りたい!

そんな、わがままなLidea編集部の希望を叶えてくれる、ベストな方法をあれこれ探していると…。

以前もお話を聞いたことのあるイシハラクリニックの石原新菜先生が、「温活ドクター」としても活動していることを発見!

これは、冷え治療のスペシャリストである石原先生にアドバイスをもらわねば!

ということで、オンライン取材をお願いしました。

なぜ、今回検証した3つの寒さ対策の効果は違うのか?

そして、それぞれの方法をより効果的にするコツについても聞いてきました!

石原新菜先生の写真

石原 新菜(いしはら にいな)
1980年長崎県生まれ。医師・イシハラクリニック副院長を務め、漢方医学や自然療法、食事療法による病気の治療にあたっている。わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄でテレビ出演、講演、執筆活動と幅広く活躍中。著書には『病気にならない 蒸しショウガ健康法』(アスコム健康BOOKS)『やせる、不調が消える読む冷えとり』(主婦の友社)『オトナ女子の不調がみるみる改善する本』(徳間書店)など。

人の皮膚は「暑さ」よりも「寒さ」に敏感!?

――石原先生、本日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします。

石原先生の顔写真

――今日は寒さ対策についてのアドバイスを伺いたいのですが、その前にちょっと気になることがありまして…

はい、なんでしょう?なんでも聞いてくださいね

石原先生の顔写真

――そもそも、人はなぜ寒さを感じるのでしょうか?

人の皮膚には冷たさを感じる「冷点」というセンサーがあるためです。「冷点」の反応に合わせて血管が収縮し、体温を外へ逃がさないようにしています

石原先生の顔写真

――なるほど。からだを守るためにも冷点は必要なんですね!

そうです。だいたい人のからだには冷点が25万個、温点が3万個あると言われています。冷点の方が約10倍多く、暑さよりも寒さの方を敏感に感じるんです

石原先生の顔写真

――10倍も!すごい!

特に冷点の多い場所は、ほっぺたなどの顔周りや指先です。指先には毛細血管も多く表面積が大きいため、熱が奪われやすく冷えも感じやすいんです

石原先生の顔写真

――寒がりな人がいたり、暑がりな人がいるのはなぜですか?

代謝が良かったり、筋肉量に個人差があるためです。一般的には、男性のからだの45%が筋肉で、女性のからだの35%が筋肉でできています。女性の方が熱を作る筋肉量が少ないため、冷え性の方が多いと考えられます

石原先生の顔写真

――冬の厳しい寒さに勝つカギは、筋肉が握っているんですね

筋肉も大切ですが…、脂肪も大切なんです!筋肉が作った熱を保温する役割が、脂肪にはあります。実は、脂肪の少ないボディビルダーの方の中には、寒がりな人が多かったりするんですよ

石原先生の顔写真
石原新菜先生とのオンライン取材中の様子

筋肉だけでなく、脂肪にも大切な役割があったとは!

――寒さに強い人と弱い人の差は、ほかにもありますか?

汗腺の量も影響していますね。寒い地域に住んでいる人は汗腺が少なく、逆に暑い地域に住んでいる人は汗腺が多い。汗腺が多い人は、体内の熱を放散しやすく寒さも感じやすい体質なんです。

石原先生の顔写真

検証した3つの寒さ対策へのアドバイスをお願いします!

――続けて本題なのですが、この取材前に3つの寒さ対策を検証してきました。それぞれの効果をより高めるためのコツをお伺いできればと思います!

はい。それでは、1つ目からいきましょうか!

石原先生の顔写真

① 調理要らずの辛いものを食べる

辛い食べ物を食べている様子

――まずは、辛いスープやお菓子を食べて検証してみたのですが、そもそも寒さ対策として「辛い食べ物」は効果があるのでしょうか?

辛いスープはいいですね。唐辛子に含まれている「カプサイシン」の作用で、血流も良くなりからだも温まります。それだけでなく、胃腸の働きも良くしてくれるため、消化も助けてくれるんです。ただ…

石原先生の顔写真

――ただ…、なんでしょう…?

発汗作用があるため、汗をかかない程度に食べるのがポイントです!

石原先生の顔写真

――あ…、全身から汗が吹き出るくらい食べてしまいました(笑)

汗をかくことでからだの熱も逃げてしまうので、寒さ対策として食べるのであればちょっと注意した方が良いかもしれないですね。南国の人たちが唐辛子を使った料理を食べているのは、からだにこもった熱を発散するためなんです

石原先生の顔写真

――そういえば辛い食べ物って、暑い地域の食べ物というイメージの方が強いですもんね。

辛いスープの他にも、味噌汁やけんちん汁、豚汁などもおすすめです!

石原先生の顔写真

――おすすめの飲み物はありますか?

発酵させている飲み物がいいですね。手足が1番温まる飲み物はココアという実験結果もあるため、ココアはおすすめです!それに、ココアのようなとろみのある飲み物は、お腹の中も温まりやすいため良いですよ

石原先生の顔写真
ココアの写真

ココア最強説!

――ほかにもありますか?

紅茶、ルイボスティー、ほうじ茶や黒豆茶もおすすめです。一方、コーヒーはからだが冷えてしまうので、寒い日はシナモンや生姜を入れて飲んだ方が良いですね

石原先生の顔写真

――コーヒーのように、逆にからだを冷やしてしまうホットドリンクは、ほかにもありますか?

白湯です!

石原先生の顔写真

――え!?意外ですね…。

白湯は温かいので、一瞬内臓が温まっていいのですが、その後はただの水になってしまいます。ただ白湯を飲むだけだと熱の伝導率が高い水が体内にあるため、からだは冷えてしまいます。

石原先生の顔写真

――モデルの方もよく飲まれているので、てっきりからだを温める効果もあるんだと…。

モデルさんたちがよく白湯を飲んでいるのは、運動をしてその白湯の水分を体に行き渡すことで代謝アップを狙っているためなんですよ。からだを温めるのを目的にするなら、生姜を絞ったり、シナモンや蜂蜜をかけたりする「ちょいたし白湯」にした方が絶対に良いですよ!

石原先生の顔写真
POINT

・汗が出ない程度に食べる
・発酵させているものが良い
・白湯は「ちょいたし白湯」がおすすめ

②室内でできるちょっとした運動をする

ちょっとした運動をしている様子

――スクワット10回程度の運動なのですが、からだの中から温まってくるような感覚がありました。これは先ほど伺いました筋肉が熱を作っているためでしょうか?

そうですね。運動で効果的に発熱させるためには、大きい筋肉を動かすことがポイントです。そのため、全身の筋肉の約70%を占めている下半身(お尻、太もも、ふくらはぎなど)を刺激するスクワットは最適です!

石原先生の顔写真

――だけど、10回だと少ないですかね…?目安となる回数などあれば教えてください

10回ずつでもいいので、椅子を使ったスクワットを1日に3セットすることをおすすめしています。また、筋肉量を増やすには毎日の積み重ねが大切なため、継続して続けることも大切ですよ

石原先生の顔写真
正しいスクワットをしている様子

石原先生がおすすめするのは、背筋を伸ばし、いすに座るくらいまで膝を曲げるスクワット。

――どのタイミングでするのが、ベターなのでしょうか?

1番効果的なタイミングは、お風呂の前ですね。筋肉を動かすことで、お風呂によるからだを温める効果が早く出やすいんです。お風呂を出たら、開脚などのストレッチで骨盤や股関節を動かしてほぐしてくださいね

石原先生の顔写真

――……。(大変だなぁ)

ほんの数分で終わるので頑張りましょう!(笑)

石原先生の顔写真

――はい!!

ほかにも、褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)という、普通の脂肪からエネルギーを摂って、熱に変えてくれる細胞を刺激するのも寒さ対策に効果的です。首や肩甲骨の周り、脇の下にある細胞なので、両手を上げるバンザイの運動や肩をグルグル回したりすると刺激できます

石原先生の顔写真
POINT

・大きい筋肉のある下半身を動かす
・ちょっとした運動は、お風呂の前にすると良い
・褐色脂肪細胞を刺激するバンザイの運動もおすすめ

③とにかく防寒アイテムに頼る

防寒アイテムで寒さ対策をしている様子

――最後はブランケットで上半身を温めつつ、ウエラブルタイプの湯たんぽ、使い捨てカイロを使った寒さ対策です。3つの検証結果の中では1番即効性がありました!

中でも、足を温める湯たんぽが良いですね。即効性がとても高い、お風呂に入って温まる効果に近い反応が出たのかもしれませんね

石原先生の顔写真

――足がよく冷えるので、足先まで温められる防寒グッズを使用しました!

バッチリです!足元が冷えないような寒さ対策を、絶対に意識した方が良いですよ。足先までしっかり温めて、下半身に血液を巡らせることが大切なんです。さらに、レッグウォーマーをプラスしても良いかもしれません

石原先生の顔写真

――ほかにも温めた方が良い部位はありますか?

「風門(ふうもん)」と呼ばれる肩甲骨の間にあるツボに、大きめの使い捨てカイロを貼ると良いです。あと、お腹と腰にも貼ることで、内臓が活発になる骨盤内臓神経を温めることができます

石原先生の顔写真

服の重ね着の場合もそうなんですが、からだが冷え切る前に防寒アイテムを使って、事前に寒さ対策をしておくことも大切ですよ

石原先生の顔写真

――そうなんですね。石原先生、お忙しいところありがとうございました!

ちょっと待ってください!!!

石原先生の顔写真

――はい!?なんでしょうか?

サーモメーターの計測結果を見た感じだと、頭の方に血液が集まっているので、この状態にも気をつけてくださいね。漢方で昇症(しょうしょう)と呼ばれている症状かもしれないので…

石原先生の顔写真
 検証前のサーモメーターの測定結果

検証前の温度を確認したところ、確かに頭の方がかなり熱くなっている。

――しょうしょう…、とは何でしょうか…?

頭ばかりに血液が集まっている状態のことです。昇症が原因で、イライラしやすくなったり、不眠症になったりすることがあります。先ほどもお伝えしましたが、下半身まで血液をめぐらせて「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」の状態を保つよう意識してみてください!以前、Lideaさんで「頭寒足熱」についてお話させていただいたので、読んでみてくださいね

石原先生の顔写真

リンク画像

――改めてチェックします!本日はありがとうございました。

POINT

・下半身まで血液が巡るように足元を温める
・風門、腰、お腹を使い捨てカイロで温める
・からだが冷え切る前に防寒対策をしておく

からだが冷え切る前に、効果的な寒さ対策を!

今回検証した3つの寒さ対策は、それぞれからだを温めるアプローチこそ違いましたが、どれも効果があることがわかりました。熱を作るために筋肉が必要であり、内臓から温まるために食べ物や飲み物に気を付ける。さらに、足元まで血流を巡らせるためにも防寒アイテムを使ってしっかり寒さ対策をしておくことも重要です!

また、からだが冷え切ってから対処するのでなく、事前に寒さ対策をしておくことも大切だとわかりました。

温活ドクターから授かったアドバイスを参考に、根本的な対策に加えて、みなさんもより自分のからだと向き合いながら今回のような手軽な寒さ対策に取り組んでみてはいかがでしょうか?

(文/Lidea編集部)

・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、ライオン株式会社の見解を示すものではありません。

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