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動画でマスター!3~5歳(幼児期)の効果的な「仕上げみがき」の仕方

動画でマスター!3~5歳(幼児期)の効果的な「仕上げみがき」の仕方

3~5歳のころは自分ひとりで上手にみがくことが難しいので、ママやパパの仕上げみがきが必要です。子どもがぐずるときは「上の前歯」や「奥歯の噛み合わせ」、「歯と歯の間」など、むし歯になりやすいところを優先的にみがきましょう。ハブラシの当て方や動かし方、みがく時のコツを、動画でチェックしてください。

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5歳までの子どものむし歯経験者はどのくらい?

「仕上げみがきはしているけど、みがけているかどうか心配」など、子育て中のパパやママにとって、子どもの歯みがきについての悩みは多いですよね。乳歯が生えそろい、いろいろな食べ物を食べ始める3~5歳の子どもは、25〜50%がむし歯になっています。

<1〜5歳児のむし歯経験者率>

仕上げみがきのポイントはここ!

むし歯になりやすい場所を優先的にみがこう

下記は、3歳の子どもがむし歯になりやすいところを歯面別に示したものです。

<3歳児の歯面別むし歯経験率>

「上の前歯」、「奥歯の噛み合わせ」、「歯と歯の間」は、むし歯になりやすいということが分かります。3~5歳のころは、子どもだけで上手にみがくことが難しいため、子どもがみがいた後に全体的な仕上げみがきが必要です。特にむし歯になりやすい上記の部分を優先的にみがくようにしましょう。

動画でバッチリ!仕上げみがきのテクニック

仕上げみがきを効果的に行うためには、ポイントをしっかりおさえることが大切です。最初は「仕上げみがきの姿勢」や「痛みを与えていないか」を意識することから始めてみましょう。

動画では、ハブラシの当て方や動かし方、みがく時のコツなどを詳しくチェックすることができます。毎日の仕上げみがきが適切にできているか、確認する機会にしてみてくださいね。

<3〜5歳 仕上げみがきのポイント>

基本的な姿勢

子どもの頭がふらつかないよう、優しく支えてあげましょう。

(左)寝かせみがき (右)立たせみがき

ハブラシの持ち方

ハブラシは、軽い力で磨ける「ペングリップ」(鉛筆の持ち方)で持ちましょう。

奥歯のかみ合わせのみがき方

奥から前にハブラシを動かしてみがきます。奥歯のかみ合わせの溝には歯垢が入り込んでいます。1カ所につき20回以上みがきましょう。

上の前歯のみがき方

上の前歯をみがくときには、気をつけるべきポイントがあります。子どもの「上唇小帯」は厚みがあり、歯をみがくときにハブラシが当たってしまう場合があります。指を添えて、丁寧にみがいてあげましょう。

<歯の基本のみがき方>

歯をみがくときの基本のポイントについて、イラストでまとめました。大切な歯を守るためにチェックし、普段から意識しておきたいですね。

奥歯の外側・内側のみがき方

(左・外側のみがき方/右・内側のみがき方)

奥歯の外側や内側も「基本のみがき方」でみがきます。写真のように、外側と内側にハブラシを当てましょう。

前歯の裏側

前歯の裏側はハブラシを縦に当ててみがきます。

デンタルフロスで歯と歯の間を清掃

人指し指で頬をよけ、清掃する部分をよく見えるようにします。特にむし歯になりやすい、奥歯の2本の間、上の前歯2本の間は優先的に行いましょう。

お口の状態もチェック

定期的な歯科健診を受診するとともに、毎日の仕上げみがきの時に、何か異常がないか確認しましょう。例えば、下の写真のように、歯が黒くなっているところや白く濁ったところは無いか、また歯ぐきがブヨブヨして赤みがあるところは無いかなど確認し、気になるところがあれば歯科医院で診てもらうとよいでしょう。

「第一大臼歯」(6歳臼歯)は、乳歯の奥歯のさらに奥側に生えてくることや、背が低い状態が1年~1年半続くので、意識をしていないと生えてきていることに気付きにくいのです。

生えてくる時期には個人差があるため、5歳を過ぎたころからチェックし、生えてきている場合はブラッシングを丁寧に行いましょう。

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〜乳歯期の「歯みがきアイテム」を選ぶポイントは?〜

子どもの歯みがきに使用するアイテムを適切に選ぶことは、効果的、かつ効率的な仕上げみがきにもつながります。「基本アイテム」の選び方をご紹介します。

ハブラシ

子ども用のハブラシは様々な種類があります。選ぶときのポイントは、ハブラシが口の大きさや使う人の手に合ったものであることが大切です。また、安全に配慮されたハブラシを選ぶことも重要なポイントです。5歳までの子どもが自分でみがく時は、「乳歯期用」のハブラシを、保護者が仕上げみがきをする時は、「仕上げみがき用」のハブラシをそれぞれ用意することをおすすめします。

パッケージに記載してある年齢等の表示を確認して選びましょう。

子どもが自分のハブラシを噛んでしまうことはよくありますよね。多少噛むことがあっても、この時期は歯みがきに慣れることを目標してみましょう。仕上げみがきでは、仕上げみがき用のハブラシを使って歯垢を除去してあげましょう。

フッ素配合ハミガキ

むし歯予防のためには、フッ素配合ハミガキの使用が重要です。フッ素には、むし歯の発生と進行を防ぐ働きがあります。ハミガキ選びのポイントは、商品のパッケージに「フッ素」フッ化ナトリウムなど)と記載されているものを選ぶようにしましょう。

下記は、3~5歳の子どもの、ハミガキの「使用量」や「すすぎ時の水の量」の目安です。ハミガキに含まれるフッ素は、歯みがき後、口の中(歯、粘膜表面など)にとどまり、効果を発揮します。フッ素を口の中に残すため、すすぎは少量の水で1回行うようにしましょう。

※フッ化物応用研究会(編) 「う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤応用マニュアル」2006を一部改編

他にも、子ども用のハミガキは子どもが親しみやすい香味やキャラクターのパッケージなど、色々な種類があります。子どもと楽しく選びましょう。

デンタルフロス

保護者が子どもにデンタルフロスを行う際、片手で頬をよけ、もう一方の手でデンタルフロスを操作すると、清掃する部分をよく見ながら行うことができます。片手でデンタルフロス持つことができて、奥歯にもラクに届く「Y字タイプ」のデンタルフロスがおすすめです。

この記事を作成・監修した
マイスター

平野 正徳

オーラルケアマイスター

平野 正徳

ひらの まさのり

オーラルケア関連の基礎研究ならびに開発研究に20年以上携わってきました。 これまで得た知識と経験を活かして、歯とお口の健康に関する情報をお伝えします。

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