「傷み・しわ防止」のためのワイシャツのお洗濯方法
ニット素材のワイシャツは伸びやすいため、洗濯で傷むことも。伸びや歪みを防ぐため、洗濯ネットに入れて洗いましょう。ワイシャツの色あせ予防にはおしゃれ着用洗剤を使用し、陰干しや部屋干しがおすすめ。ポリエステル素材の場合、アイロンじわがつくと取れにくいので、脱水後すぐ取り出し、軽く振りさばいてから干しましょう。
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ワイシャツのお洗濯時によくある「トラブル」
「色が変わってしまった」「アイロンじわが取れない」などの「トラブル」が、ワイシャツの洗濯の時に起こったことはありませんか？そんなトラブルへの解決策を知って、ワンランク上のワイシャツのお手入れ方法を実践していきましょう。
「洗濯ネット」で伸びや歪みを防ぐ
袖口が強く引っ張られ、 表地（ニット）と芯地の 伸縮性の相違で、しわが できてしまった例
ストレッチ性の高いニット素材は伸びやすいので、洗濯中にほかの衣類とからまって伸びて傷んだり、形が歪んだりしてしまうこともあります。
それらを防ぐためにニット素材のワイシャツは、「洗濯ネット」に入れて洗いましょう。また強く引っ張ってアイロンがけすると、伸びたまま元に戻りにくくなって変形の原因となるので注意しましょう。アイロンをかける時は、「あて布」を使うのも良いでしょう。
「おしゃれ着用洗剤（アクロン）」で色あせ予防
ワイシャツの「色」や柄を大切にしたい場合は、「おしゃれ着用洗剤」を使いましょう。
おしゃれ着用洗剤は、色あせをおさえるよう工夫されています。また、太陽光に当てて干すと色あせすることがあるので、「陰干し」や「部屋干し」がおすすめです。
濡れている時にできるだけ「しわを取り除く」
形態安定加工のシャツによく使われているポリエステル素材はしわがつきにくいのですが、いったんしわがつくとなかなか取れません。つまり、「アイロンじわ」がつくと本当に取れにくいのです。
アイロンに頼らずキレイに仕上げるポイントは、濡れている時にいかに「しわを取り除く」かにかかっています。脱水は短く、そして脱水が終了したらそのまま放置せず、すぐ取り出して両肩部分を持って軽く振りさばいてから干しましょう。
「陰干しマーク」の綿素材の乾燥は脱水と干し方の工夫が大切
色柄が特徴的なシャツや着心地の良い高機能シャツの「洗濯表示」には、「陰干しマーク」 がついていることがよくあります。
その場合、部屋干しをする方が多いと思いますが、中でも綿のシャツはよく水を吸うので乾きにくいものです。そんな時は、以下のポイントに注意して干してみてください。
1. 脱水は十分に行う
脱水は十分に行いましょう。
2. 内側に空気を通すようにして干す
エリは立て、前身頃のボタンを外して内側に空気を通すようにして干しましょう。
濡れたままアイロンをかけると表面だけが乾燥して、芯など布が重なった部位に湿気が残り、しわになってしまいます。また、アイロンの熱で中まで乾燥させようとすると表面が傷んでしまうのでやめましょう。
この記事を作成・監修した
マイスター
お洗濯マイスター
片木 徹也
かたぎ てつや
洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。
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