プロのスタイリストが指南!古着リメイクで手作りハロウィン衣装
子どもたちのハロウィンの仮装、どうしよう?と悩むパパママのみなさん。今年は手作り衣装にチャレンジしてみませんか?自宅にある洋服や小物を再利用した衣装の作り方を、プロのスタイリストが伝授!男の子、女の子ともに楽しめるアレンジを紹介します。今回は、ライター5歳さんが、息子のためにドラキュラ伯爵の衣装づくりに挑戦しました。
息子のために古着でハロウィン衣装を作りたい!
ハロウィンの季節がやってまいりました!ハロウィン大好きライターの「5歳」です!
僕の家では、毎年買ってきたコスチュームで仮装パーティーをやっているのですが、今年は息子にもっと喜んでもらうため、手作りの衣装に挑戦してみたい…!!できれば用意する材料少なめで…!ということで、衣装のプロであるスタイリストの方をお迎えして、ハロウィン衣装を作るための古着リメイク法を伝授してもらいます。僕が作るのは息子用ですが、女の子もかわいく着ることのできるアレンジ方法も聞きたいと思います!
Let’s裁縫Time!!
川上 麻瑠梨(かわかみ まるり)
2008年スタイリスト色部聖乎に師事。 2011年に独立。フリーランスのスタイリストとして活動開始。雑誌、ミュージックビデオ、広告・CMなど多方面で活躍。ライブ衣装の制作にも携わっている。
川上さんに相談したところ、僕が書いたイメージイラストをもとにリメイク方法を教えてくれるとのこと。さっそく息子に今年はどんなコスチュームをしたいか聞き取り調査をしたところ…
僕「去年はコウモリ男だったけど今年は何がいい?」
次男「…ドラキュラ」
僕「よっしゃ!パパに任せろ!」
とのことなので、完成イメージをイラストにしてみました。
息子(5歳)はハロウィン大好き人間なので春夏秋冬いつでも関係なく、気が向くとコスチュームをクローゼットから引っ張り出してきて勝手にハロウィンパーティーをやっています。きっと手作りのコスチュームを喜んでくれるはず。
使用する材料はこちら。
【材料】
サテン生地 黒、赤 (122センチ幅×100センチ)
白いハンカチ
ネクタイ
リボン
ボタン
ブローチパーツ
モール(腕輪の飾りとして用意しました)
サテン生地とリボンを用意すれば、あとは自宅で使わなくなった小物類でOKだそうです。
そして、子ども用の礼服セットです。
子どもの礼服って入園式とか卒園式で着るぐらいで、すぐに着なくなっちゃいますよね。それってとってももったいない…ということで、ハロウィンの衣装に利用して、元を取りましょう!
大まかな工程は以下のとおり。
・マントを作る
・シャツにフリルをつける
・マントを縫い合わせる
まずはドラキュラのマント作りから取りかかります。
マントを作ってみよう
材料は、黒と赤のサテン生地です。まずは、黒と赤のサテン生地を重ね合わせ、三辺をミシンで縫います。サテン生地を重ねると滑りやすいのでマチ針で止めておくといいです。
ちなみに、息子は身長120センチなので、布の高さは100センチにしました。
昔から裁縫が好きなのでミシンはよく使っていますが、「裁縫が苦手!」と思っている人こそ、ミシンがあると便利です。保育園で使う巾着袋も簡単に作れちゃうので、不器用な人にこそおすすめですよ。
ちなみにこのミシンも最近買ったコンピューターミシン。マイミシン持参で、衣装作りにチャレンジしました。
「5歳さん、ミシン使うの上手いですね~」と川上先生に褒められながら気持ちよく作業を進めます。息子たちのバッグを作りまくっているので、それなりには上手になっていると思います。
ちなみにメジャーを首に巻きながらやっているのは「なんとなくプロっぽく見えるから」という理由なので特に意味はありません。
無心になってミシンをかけます。ミシンのいい所は頭を空っぽにできるところなんですよね。普段生活をしていると考えることが多すぎて“無”になる瞬間ってあまりない。この時間は、ただ生地と向き合ってひたすら縫い続けます。
こうやって重ねた布を三辺縫っていきます。直線をダーッと縫うだけなので簡単です。ミシンがあれば誰でもできます。あっという間に出来上がり!
マントを持って闘牛士のスタイルで調子に乗る僕です。
さて、マント作りに戻ります。
そんなこんなで三辺が縫えたらマントを裏返します。
裏返した時の布の端をキレイに整えるためにアイロンをかけます。特に角部分は布が重なるので、しっかりと圧を掛けながらアイロンがけしてください。あて布を準備するのを忘れないようにしましょう!
最後の一辺を二つ折りにしてミシンで縫い合わせます。こちらも滑りやすいのでマチ針で布を固定します。 サテン布はとっても滑りやすい。
これで最後の四辺が縫い終わりました。
最後に縫った二つ折りの辺が首元にくるようにして立て襟を作るために、位置を確認します。
襟の高さは大体7センチくらいが丁度いいです。襟がある方が赤色の裏地のかっこいいドラキュラになれること間違いなしです。
息子が喜ぶ顔を思い浮かべながら次の工程にいきます。
川上さん流:リメイクのコツ①
マントの長さは、お子さんの身長と襟の長さをどれぐらいにするかに合わせて用意してください。今回は、ドラキュラ伯爵のリアル感を出すために、足元までかかる長めの丈で作っています。また、襟が立ちにくい場合は、襟の中に厚紙を入れると、形が整いやすいですよ。
フリルを作ってみよう
次は首元のフリルをハンカチで作っていきます。 材料は、白いハンカチ、ネクタイ、ブローチパーツです。
ハンカチを三角になるように半分に折り、そこから更に両端を折り上げます。
つまむとこんな感じです。
このアイテムでワングレードアップした高貴なドラキュラを演出できます。 (ミシンの扱い方とかすべてにおいて先生に褒められまくっていたので、段々とドヤ顔になっている。我ながらこの顔めっちゃ腹立つ…)
ここからは手縫いで作業していきます。
ハンカチの上のあたりを適当に縫います。隠れる場所なので適当で大丈夫です。
次にネクタイのアレンジです。ネクタイをくるっと輪っかにし、適度な長さで裁断して中の芯地を取ります。芯地を抜き取っておくと、手縫いの処理がしやすくなるそうです。
切った端の処理(かがり縫い)をします。
ネクタイのトンネルになった部分にハンカチをくぐらせ、縫い合わせます。ここもあとで隠れる部分なので適当に縫って大丈夫。ネクタイとリボンを合体させたらワイシャツに直接縫いつけます。
縫い付けの糸の部分も後で隠れちゃうんで適当でオッケーです。
〜5歳流ハロウィン衣装作りの楽しみ方 その1〜
【見えない所は適当に】
僕の作り方説明書は“適当”が多いんですけど、別に売るものではないですから、見えるところだけきれいに仕上がるように頑張りましょう。だから見えない所は適当に作ればオッケー!
縫い目が隠れるように、ブローチパーツを布用のボンドでとめます。
ブローチパーツをつけたらこれでワイシャツの首元は完成です。高貴な感じに仕上がりました。 着々と出来上がりつつあります。
川上さん流:リメイクのコツ②
ハンカチ、ネクタイ、ブローチパーツともに、自宅で不要になったもので簡単にフリルを作ることができます。白いハンカチは、レースがたくさんついているものは女の子と相性がよく、シルクやサテンのシンプルなタイプのものは、クールな印象に仕上がります。
マントを縫い合わせよう
ここから先程作ったマントをジャケットに直接縫いつけてきます。首紐用のリボンを使おうかと思ったのですが、マントが引っかかって子どもの首が締まっちゃうことも考えられるので、安全性を考慮して、今回はマントをジャケットに直接縫いつけることにしました。
用意したリボンは首紐用ではなく、マントに縫い付けて、ひらひら揺れるような飾りとして使います。
完成が近づいてきてニヤニヤしながら糸を通します。
襟は内側が見えるように外に開いて見せます。こうするとドラキュラ感マシマシになります。
ハンガーに掛けるとこんな感じです。 前身ごろでマントとジャケットを縫い付けた個所はこの4ヵ所。
後ろはこの3ヵ所です。
立て襟にするため、こちらも7センチほど布の端を残して縫い合わせます。
川上さん流:リメイクのコツ③
リボンの装飾はお好みで、長さや色をアレンジするとよりオリジナル感が出ます。今回は直接ジャケットにマントを縫い合わせましたが、マントを取り外せるようにしたい場合は、首回り部分の辺を折って紐(リボン)を通せるように縫い合わせ、紐を通せばOKです。
ボタンを付け替えよう
最後にベストのボタンを金ボタンに変えます。完全にイメージなんですがドラキュラは多分金ボタンです。
川上先生に手伝ってもらいながらボタンをつけていきます。
ほら、やっぱりドラキュラ感がすごく出てる。
川上さん直伝:リメイクのコツ③
いらなくなったジャケットや、カーディガンのボタンを再利用してみましょう。キラキラしたジュエリーボタンに変えるだけで、フォーマルスーツの印象がぐっと変わります。女の子には宝石のようなボタンにするとかわいいですし、ジャケットについているメタルボタンも男の子にはおすすめです。
ドラキュラ伯爵のコスチューム完成!
ジャジャーン!ついに出来上がりました!!
え!?ちょっとまって?できたって思ったんだけど …
「クオリティーめっちゃ高くない!?」
すっげードラキュラじゃないですか?商店街のこどもハロウィン仮装コンテストにでたら入選して商品券もらえるレベルじゃない!?すごくないですか!?いや、僕が作ったんですけど!!
絶対に息子は喜ぶだろうなと確信し、後日写真スタジオに行って記念撮影をしました。
ほんと手前味噌で申し訳ないのですが…
「ドラキュラの息子…最高じゃないですか!?」
最高すぎてスタジオでテンション上がりまくりました。キラキラのモールも手首につけて記念撮影。ちなみに息子もノリノリでした。
〜5歳流ハロウィン衣装作りの楽しみ方 その2〜
【いい衣装が出来たら、写真はスタジオで撮ろう】
うちの家族もスタジオで撮影することはあまりないのですが、やっぱりスタジオ撮影はいいですね。スタッフさんたちもめちゃくちゃ子どもを良い気分にさせながら撮ってくれるプロなので、息子もニコニコで楽しく撮影ができました。
たまにはこうやってちゃんとした場所で記念撮影するのもいいですね。
こうやって子どもがコスチュームをきてハロウィンを一緒に楽しんでくれるのもあと数年…。
だからこそ、息子のためにコスチュームを作ってみて本当に楽しかった!今年は良いハロウィンが迎えられそうです。
マントの作り方
フリルの作り方 その1
フリルの作り方 その2
マントの縫い合わせ方
・当記事に掲載の情報は、執筆者・監修者の個人的見解で、ライオン株式会社の見解を示すものではありません。
この記事を書いた人
5歳
36歳。嫁、息子2人の四人家族。結婚生活9年目。X(旧Twitter)で嫁の観察日記を呟いていたら話題になり漫画化される。
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