
リフレッシュにひろしと歯のメンテナンス!健康なうちに歯医者へ行くワケ
日頃からお仕事を頑張っている方だからこそ、おすすめしたいのが定期的な歯のメンテナンス。人生で後悔することランキングでよく上位に出てくるのが「健康」です。お口の健康も若いうちからのケアが大切なのですが、忙しい人ほど後回しにしがち。そんな方こそ歯を失うリスクが高かったりします¹⁾。
仕事に育児に大忙しな方は、空いた時間ぐらいは何もせずのんびり自分を労りたいと思うこともありますよね。でも実は、歯のメンテナンスはリフレッシュにもなることをご存知でしょうか。
そこで今回は、忙しくて後回しにしてしまう人ほどおすすめしたい「健康な今のうちに歯科医院に行ったほうがいい理由やメリット」をご紹介します。歯を守るためにも重要である“メンテナンス”について、ひろしと一緒に考えてみませんか。

歯みがきで歯垢がしっかり落ちているかチェックする方法を知っていますか?
そんな方法があるんですか?!


簡単な方法があります。みがき残しがあると、歯の表面を舌で触ったときにザラザラしています。また、みがけてないと歯ぐきにもサインが出ます。
どういうこと???


歯ぐきを観察してみてください。健康な歯ぐきはきゅっと引き締まってピンク色をしています。たとえば赤みをおびていたり、腫れていたりする場合は、みがけていない証拠になります。ハブラシを当てたときに出血する場合も普段からみがけてないのかもしれません²⁾。ですので、歯ぐきをよく観察することがみがけているかのヒントになります!
歯ぐきなんてふだん観察することないからなぁ~。


よくみなさん「みがいている」とおっしゃいますが、「みがいている」のと「みがけている」は別物なんです。歯ぐきの赤みや腫れは歯の汚れである歯垢がしばらく停滞していた証拠なんです。
(※喫煙者は炎症が表面化されにくく、腫れや赤みが出にくいこともあります³⁾)
みがけていないとどうなるんですか?


歯周病やむし歯になるリスクが上がります。これらは歯を失う原因の上位にきています⁴⁾。歯を失うほど食べられるものが限られ、好きなように食べられなくなってしまうかもしれません。歯がなかったら食事も満足に楽しめないですよね。
いや~、まだ35歳だし、歯を失うかもなんて実感わかないなぁ…


今当たり前にあるから想像できないかもしれませんが、人は失ってから気がつくことが多いんです。
恋愛と一緒だな。まぁ痛くなったら歯医者行けばいいじゃないですか。


「痛くなってから治療すればいい」それが歯を失うリスクとなり、後々とても後悔することにつながります。
むし歯は痛みが出やすいですが、歯周病は自覚なく、進行する病気です。歯ぐきの炎症からはじまって歯を支える骨がとけていき、放置したままにすると最終的には歯が抜けてしまうことがあります⁵⁾。
そんな!怖いこと言わないでくださいよ!


残念ながらそれが現実です。
じゃあどうすればいいんだ?

歯医者が嫌いだから行きたくない?!健康なうちに歯医者へ行くワケ

歯科医院に行きましょう!問題のないと思っている今だからこそ行ったほうがいいんです。
病院は病気になった人が行くもんだろ?


歯科医院は「健康な人でも通える医療機関」なんです。
えー!考えたこともなかった。


みなさん、美容院や理容院・マッサージ屋さんなどは、髪や身体のメンテナンスのために定期的に行きますよね?歯科医院もそれと同じです。理容院ならヒゲまで剃ってもらってスッキリすると思いますが、歯科医院も健康なうちに行っていれば、同じように気持ちよくてスッキリしますよ。
歯医者はドリルでキーンって痛いイメージあったけど…


それは治療で使う器具で、メンテナンスで行うクリーニングでは使用しません。健康な人ほど痛みはほとんどなく、むしろ途中で寝てしまう方もいるぐらいなんです。
知らなかった…


スーツやワイシャツをクリーニングに出すぐらいの軽い感じで行ってみてください。
でも正直、歯医者に行くお金があったら、うまいもんでも食いたいなぁ。


何言ってるんですか!予防で歯科医院に行っているほうが、生涯かかる医療費を抑えられるというデータもあるんですよ⁶⁾。
重症化した歯や歯ぐきの治療となると何度も通わなければならず、時間もかかって、インプラントなど大きな治療になるほど費用もたくさん必要になります。メンテナンスほど良い自己投資はないですよ。
メンテナンスってどんなことするんですか?事前に心の準備をしておきたくて…


レントゲンの撮影や歯周病の検査などによる疾患の確認や、歯石の除去や歯みがき方法の確認、噛み合わせやその他の不具合がないかチェックします。そのときの状況に応じてやることは変わりますが、日頃から歯みがきなどのケアがバッチリだとチェック程度で痛みはほとんどありません。
メンテナンスのやることリスト
- ・むし歯や歯周病のチェック
- ・レントゲン撮影
- ・治療後の経過確認
- ・噛み合わせチェック
- ・歯垢の染め出し
- ・ハブラシ、歯間ブラシ、フロスなどを使ったセルフケア方法の確認
- ・歯石の除去
- ・フッ化物歯面塗布…など
…オラは行かなくていいよね?


歯が生えてきたら大人と同じように定期的に診てもらったほうがいいね。最近では子ども向けに健診後のごほうびとしてカプセルマシーンやくじ引きができる医院もあります。
子どものほうから進んで行きたがりそうね。


子どもの頃に治療で痛い思いをしてしまうとトラウマとなり、大人になっても引きずってしまいます。すると「歯科医院=痛い、怖い」のイメージになってしまいますよね。しかし、予防だったら楽しく通い続けられるんです。今は予防歯科に取り組む歯科医院が増えているので、無理なく進めていけます。まずはおひざの上から始まって、一人で座る練習からはじめていきます。
オラ、美人の歯科衛生士さんだったらひとりでも座れるかも~♡


ふふふ、頼もしいね!たとえばしんちゃんが成長して、思春期の時期になると、受験や部活などで忙しくなるので、生活習慣が乱れてお口の中の環境が悪くなる傾向にあります。また、女性は思春期・妊娠期・更年期では女性ホルモンの分泌が変化することで、口の中も大きく影響を受けます。年齢によってアプローチの仕方が変わるので、人生に寄り添いながらサポートしてもらえるような、長く通い続けられる歯科医院を探してみてください。歯科医院は、妊娠からはじまって、赤ちゃんの頃からご高齢になるまで、ずっと通い続けていける医療機関なんです。
何世代にもわたって診てもらえたら信頼関係もできていて安心だわ。


ご家族で診ていくと食生活や生活スタイルも把握しやすいので、ご家庭に合わせたアドバイスができますよ。ご家族からこっそり本音が聞けるのも、みんなで通うメリットのひとつですね。
ただ歯医者に行っていればいいというワケでもない!セルフケアの重要性
なるほどな。歯医者に行ってれば安心ってわけだ。


実はそれが落とし穴です。
たしかにメンテナンスで早期にお口の病気に気づけたり、予防につながったりすることはあります。ただ、それだけでは足りないんです。
たとえば1ヶ月に1回クリーニングを受けて徹底的にきれいにしてもらったとしても、残りの29日はご自身でケアしなければなりません。
みがいた後すぐにペリクルと呼ばれる獲得被膜が歯の表面につき、歯垢を形成しはじめます。みがかない日が続くと細菌が増えていき、どんどんお口の中で悪さをしていってしまいます。
プラーク1mgあたりには細菌が1〜10億個いて、うんちと同じぐらいと言われているんです⁷⁾。
えー!それだけ細菌がうじゃうじゃいるって考えると恐ろしいな。


ですので、1ヶ月に1回行っていたとしても毎日のセルフケアも大切なんです。
ご自身で行う歯みがきなどのセルフケアと、歯科医院で行うメンテナンスでのプロケア。この二人三脚が大切で、お口の健康には必要不可欠です⁸⁾。
なるほどねぇ。頭ではわかってるんだけどなぁ。


寝ているときは唾液分泌量が減って細菌が増殖しやすいので、寝る前に一番しっかりみがいてもらうことが理想です。ですが、もし生活に取り入れるのが難しければ、朝やお昼などにしっかりみがく時間をとってもいいんですよ。無理してやることは続けられないですから。今の生活のなかでご自身が取り入れられることは何かを考え、健康に少しずつ近づいていくのが大切です。
ひろしさん、湯船につかるのはお好きですか?たとえばテレビ観ているときなどもそうですが、ゆっくりしているときこそ丁寧にみがくチャンスだったりします。
何かをやるときにみがくって決めておくと、習慣になりそうですね。


ちなみに、最近では「全身疾患は歯周病と関連性がある」とも言われていて、リスク因子として、メタボや糖尿病、高血圧などがあります⁹⁾。今のうちから身体とお口のメンテナンスは大事にされていったほうがいいかもしれませんね。
30代になると身体の衰えを感じはじめると言うからな…


予防するために毎日のセルフケアを頑張ることが大切です。
なるほど。頑張った分だけ結果もついてくるのはやる気になるぜ!

休日ぐらいゴロゴロしたい方必見!歯医者へ行く楽しみの見つけ方
休日は家でゴロゴロしてないで、たまには歯医者にも行かなくちゃダメってことね。

かーちゃんの買い物にも付き合わなきゃいけないし、オラも遊園地とか行きたいし、とーちゃんは休むひまがありませんな~。

休日ぐらいゆっくりさせてくれ~~


ではそれを一緒にしてみたらいかがでしょうか!?
え??


ご家族みんなで同じ歯科医院に行くのはおすすめです!みんなで同じ日に予約して、帰りにはごほうびに外食する、ちょっと遠出してみる、などイベントごとにしてみるのはいかがですか。
相談しやすい歯科衛生士さんを見つけるのもいいことだと思います。担当制でみていくと経過を追いやすくなったり、生活習慣などもよく把握できたりするので、ご自身に合うアドバイスをしてもらえます。なので、ご家族みんなで同じ歯科医院に行かれることはいいことなんですよ。
へー。「子どもは小児歯科」と思ってたけど、別々に行かなくてもいいんだ。


いろんな方針の歯科医院があるので、ご家族で無理なく通い続けられる“かかりつけ歯科医院”を見つけてみることがおすすめです。
予防で行うクリーニングはほんと気持ちいいですよ。お風呂や掃除とかもそうですが、気持ちもスッキリするじゃないですか。お口の中も同じです。それにステインなどの着色を落としたら歯が白くなって、清潔感も増します。
モテますか?


身だしなみを整えている方は魅力的ですよ。
歯医者行ってきます!!!

こら!!あんたたち!!!!


ワイシャツをクリーニングに出す、マッサージしてもらう、親戚のところへおしゃべりしにいく…ぐらいの軽い気持ちで、ぜひ歯科医院へメンテナンスに行ってみてください。みなさんも歯科医院をきっかけに、ご家族との時間を作ってみてはいかがでしょうか。
あとがき
健康のためにやったほうがよいことは、きっとみなさんすでにご存知で、頭の中ではわかっていることも多いのではないでしょうか。ですが、いざ実行に移そうと思うと足が重くなりがち…。
そういうときは、ご家族で声をかけ合いながら取り組んでみてください。「目標は声に出したほうが実現する」のと同じで、モチベーションになる、発言に責任が出てやらざるを得なくなる、お子さんが頑張っていたら親御さんも影響を受ける、などのメリットがあります。メンテナンスに行ったら、数ヶ月先で予定がわからなくても次の予約をとってしまうのもおすすめです。行かないといけなくなるような環境をご自身で作ってみると習慣化できるかもしれません。
ご夫婦からはじまり、お子さん、おじいちゃん・おばあちゃん、親戚の方など、どんどん巻き込んでいって、ご家族で健康を守ってみんなハッピーに。当たり前にある”今の健康”を大切にしてくださいね。
1) 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム 健康づくりサポートネット メインテナンス
3) 特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会 歯周病と煙草の関係
4) 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム 健康づくりサポートネット 歯の喪失の原因
6) 平成25年度 香川県歯の健康と医療費に関する実態調査
7) 天野敦雄.歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジーダイジェスト.クインテッセンス出版,2020.
8) 公益社団法人 東京都歯科医師会 歯と口の健康を生涯にわたり保つ3つの「ケア」
9) 特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会 歯周病が全身に及ぼす影響
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この他にもコンテンツがあるらしーので、まずはサイトをチェックだゾ!

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
この記事を書いた人

本吉ひとみ
愛称は「歯科衛生士ぽんきち」。歯科衛生士として勤務しながら、ライターやYouTuberとして発信活動もしている。みんなの「おくち」「からだ」「こころ」の健康を守りたい!
https://www.youtube.com/channel/UCfdXvW8tVl1KITmHAx6lA5g
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よろしいですか?
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