リビングケアマイスターが「ダイワハウス」を訪問!話題の「家事シェアハウス」の住まいやすさ・快適さをレポート!

リビングケアマイスターが「ダイワハウス」を訪問!「名もなき家事」を減らすのは、リビングまでの動線がカギでした

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LION リビングケアマイスター

吉井 和美(よしい かずみ)

「名もなき家事」を減らすのは、リビングまでの動線がカギでした

こんにちは。リビングケアマイスターの吉井和美です。ダイワハウスさんが家族で家事をシェアできる「家事シェアハウス」を発表したと聞きました。私たちライオンも、家事をラクにする商品を生みだし、動線を考えた「ついで家事」を提案しています。大きな家と小さな生活用品。サイズは違えど、ニッポンの家事をラクにしたい!という思いには共通するものがありそうです。そこで研究所を飛びだし、埼玉県に作られた「家事シェアハウス」のモデルハウスへ向かいました。

訪問した「家事シェアハウス」はクリーム色のおしゃれな外観。3LDKで延べ床面積は約30坪と首都圏では一般的な広さの一戸建てです。

「なぜ家事がラクにならないの?」と悩む共働きの社員からの発想で誕生

今回私を迎えてくださったのは、大和ハウス工業株式会社の多田綾子さんです。「家事シェアハウス」のコンセプトを発信し、今話題の「名もなき家事」というキーワードを世に広めた方だそう。

吉井:多田さん、はじめまして。どうぞよろしくお願いいたします。

多田さん(以下敬称略):こちらこそ。ようこそ、「家事シェアハウス」へ。

吉井:コンパクトながら、とても住み心地がよさそうなハウスですね。この「家事シェアハウス」は、どうやって誕生したのでしょうか?

多田綾子さん

大和ハウス工業株式会社住宅事業推進部営業統括部事業戦略グループ・一級建築士、インテリアコーディネーター。もともとは北陸地方のスタッフの発案だった「家事シェアハウス」のコンセプトを全国に発信。プロジェクトから生まれた「名もなき家事」というキーワードが社会に注目されている。社員の勉強会や顧客へのセミナーにも携わっている

多田:はい。この「家事シェアハウス」は、昨年ダイワハウスが提案した考え方で、もともとは、2014年に富山県のダイワハウスの営業所から誕生したんですよ。

吉井:地方発、というのは珍しいですね。

多田:そうなんです。北陸地方は全国でも共働きが多い地域なのですが、実際富山県の営業所にもママ社員が多いんです。そこで彼女たちを中心に、「夫婦で家事を分担しているのに、なぜ家事が楽にならないのだろう」というプロジェクトが始まりまして、その成果として、「家事シェアハウス」の素になる考え方が生まれました。その研究過程で分かったのが、夫婦ともに家事を分担しているといっても、妻のほうが負担が多いということ。その原因が「名もなき家事」だったのです。

吉井:「名もなき家事」は、最近話題のキーワードですね。

多田:そうですね。よく新聞やニュースなどで取り上げていただいています。

吉井:料理や洗濯、掃除、のような名前がついていない家事のことですよね。

多田:そうですね。洗面所のタオルを取り換えたり、買い物してきたものを冷蔵庫やパントリーにしまったり、ダイレクトメールをチェックして処分したり。

吉井:家族の誰かが脱ぎ散らかした靴下をひろって洗濯機に入れたり、子どもが放り出したランドセルを所定の場所に置く、といったこともありますよね。

多田:もう数えれば無限にあるんです。でも、それぞれの作業に名前はない。だから「名もなき家事」。でも、誰かがやらなければ暮らしは成り立たない家事なんですよね。

吉井:やらなければならないし、意外と面倒なことばかりですね。時間もけっこうかかりそうですし。

多田:ダイワハウスの調査によると、家事を分担しているといっても、夫は掃除や洗濯といった「名前のある家事」の分担だけをすることで、ちゃんとこなしていると思っていることがわかりました。一方妻は、自分の分担がある上に、「名もなき家事」も請け負っていました。これでは、妻が家事は大変と感じて当然、ストレスも増えて当然です。

家事シェアハウスのカタログには「家族で考えてみませんか、家事のこと」の文字が。
これを見ながら、夫婦で冷静に話し合えるきっかけができそうです。

吉井:「名前のない家事」だから、ふだん家事をしていない夫ならば、実情がよくわからないかもしれませんね。

多田:そこで、生まれたのが、この「家事シェアハウス」なんです。名前のある家事だけを分担するのではなく、「名もなき家事」を含めたすべての家事を家族で共有し、分け合おう。それが自然にできる家を作ろう。「家事シェアハウス」はこんなふうにして生まれました。

吉井:そのコンセプトは、多くのご家族の共感を得られそうですね。

多田:そうですね。共働きが増えているということもあり、注目していただいています。家族が自然に効率よく家事を分け合えて、「名もなき家事」を減らしていく、それを可能にするのが「家事シェアハウス」です

吉井:ぜひ、それぞれのお部屋を見せてください!

「名もなき家事」を生まないための家事シェア動線とは?

「家事シェアハウス」の見学はやはり玄関から。ここで私がびっくりしたのが、玄関からリビングへの動線が2つに分かれていることです。向かって右側にはなにやらロッカーがあり、奥には洗濯機、洗面所が見えます。一方、向かって左側に進むとリビングに直接行けます。どうして玄関からの動線が2手に分かれているのでしょうか?

多田:玄関からリビングへの動線は、「名もなき家事」を最も多く産むポイントなんです。

例えば、夫が帰ってきた時、玄関からリビングに直接来たとしますね。こんな感じではありませんか?

まずはコートをソファに放り投げ、靴下を脱ぎ散らかし、ダイニングテーブルに鍵や財布をポイ。DMをバサッ。ネクタイや上着もイスにひっかけて、そのままキッチンへ行って、缶ビールをプシュッ。

吉井:それは、まさに「あるある」ですね。「名もなき家事」がたくさん発生している!

多田:そうなんですよ!でも、「家事シェアハウス」の玄関なら、今のような「名もなき家事」が自然になくなるんです。まずは、吉井さんの後ろに見えるロッカーをのぞいて見てください。

ラベルで何を置くかひと目でわかる「自分専用カタヅケロッカー」

吉井:あっ、ここは靴置き場ですね。しかも、場所ごとに名前ラベルがついていて、自分のモノを入れる場所がきちんと指定してある。出かける時はスリッパをここに入れて、帰ってきたら靴を入れるんですね。「ママの持ち物」とか「ママの手紙」というラベルも貼ってあります。これは何ですか?

多田:ここは靴だけでなくコートなど、外出する時に使うものを入れる「自分専用カタヅケロッカー」です。上段は服がポールにかけられるようになっていて、コートやジャケット、バッグを収納できます。下の白いかごは外出時に持っていく小物を入れる場所です。家や車のカギとか、IDカードなどを入れておくのに便利ですね。帰宅したらポケットに入っているものをここに出しておけば紛失もしないし、もちろんダイニングテーブルの上にバサッと置いたまま、ということもなくなります。「ママへの手紙」と書かれている棚は「家族一人ずつの郵便受け」。最初に帰ってきた人が郵便物を家族別に分別して入れるところです。反対側には、子ども用の棚も同じように作ってあります。

吉井:ホテルのクローゼットみたいでカッコいいですね。ところでこのゴミ箱は?

多田:不要なDMをこの場所で処分するためです。不要なものをリビングに持ち込まないのも「名もなき家事」を減らすコツです。

吉井:なるほど。これはすぐ見習いたいアイデアですね。

リビングに汚れを持ち込まない工夫「ファミリーユーティリティ」

多田:ではそのまま進んでください。ここは「ファミリーユーティリティ」です。

「ファミリーユーティリティ」も個人別にラベルが貼ってあるので、
自分のモノは自分で片づけるクセがつきます。

吉井:わっ。ここは、いわゆる洗面脱衣室的なスペースですね。洗濯機もあります。この棚は何でしょうか?小さなクローゼットという感じですね。

多田:ここでまず手を洗って、ここでさっと着替えをするんです。棚に部屋着や下着、パジャマなどを置けるようになっています。脱いだ靴下やワイシャツなどの洗い物はすぐに洗濯かごに入れられて、スーツはこちらのハンガーにかけておけるのでシワになりません。子どもが泥んこで帰ってきた時も、玄関からまっすぐここにきて、シャワーを浴びて、着がえられます。

吉井:リビングに泥や汚れを持ち込まないで済むんですね!素晴らしいアイディアですね!花粉の季節にもよさそうです!

多田:さらに進んでいただくと……。

吉井:あっ、キッチンに出ました。通り抜けられるんですね。

多田:はい。玄関からキッチンにたどり着くまでの動線で、コートやスーツはハンガーに片付いているし、カギは小物箱の中、靴下は洗濯かご、不要なDMはゴミ箱です。「名もない家事」は発生していませんよね。ここまですませてあれば、夫が「あー疲れた!」とキッチンに現れて、ビールをプシュッとやっても、あまり「イラッ」としないですよね(笑)。移動する間に自然に身支度が済ませられるので、本人にも負担はないと思います。

吉井:子どもはちょっとしたアトラクション感覚でやってくれそうです。

<見学した家事シェアハウスの間取り>

玄関から洗面室(ファミリーユーティリティ)経由でキッチンへ。
リビングが散らかる心配がありません。

散らからないために大切なのは「ワンアクションでできる収納」

玄関から「自分専用カタヅケロッカー」を通り、洗面所で手を洗い、「ファミリーユーティリティ」で着替えを済ませて、リビングに到着。家族みんながこの動線を通ることで、洗濯物は自然に洗濯かごに集まります。「名もなき家事」が減り、家族が無理なく家事をシェアできる動線になっている「家事シェアハウス」。

キッチンで目に飛び込んできたのが、おしゃれな「マルチスペース」です。ここはどのような狙いがあるコーナーなのでしょうか?

多田:キッチン横の「マルチスペース」は、収納やゴミ箱置き場など多目的に使える場所です。下段にはかさばる分別ごみ箱を置いています。中段はテーブル的に使って、タブレットを置いて、レシピ検索をしたり、ちょっとした作業にも使えます。上段にはキッチンツールや買い置きの食材などを収納してもいいでしょう。

吉井:扉がないオープンスタイルなので、だれにでも一目でわかるのがいいですね。

ゴミ箱や買い置き品などを置ける
「キッチン横マルチスペース」

多田:「扉がない」というのは、家事シェアハウスでは大切なポイントです。リビングでもこちらの写真のように「自分専用ボックス」を置いて、各自の私物を管理できるようにしています。ふたがないのでワンアクションで出し入れできます。

リビングのカウンターデスクの棚には家族一人一人の「自分専用ボックス」が置いてある。
リビング学習用の文房具や、親のパソコンの備品など、こまごましたものを各自で管理するのに便利

吉井:扉をつけただけで、出し入れのハードルが上がってしまいますよね。

多田:そうなんです。ユーティリティにもあえて扉をつけませんでした。扉をつけると、開けて入れて閉めると動作自体がめんどうになって、玄関に靴が出しっぱなしになってしまうんですね。玄関に靴がいっぱいあると、お客さまが来た時などあわててしまいますし、自分たちも帰宅した時などに気持ちがいいものではありませんから。

吉井:なるほど。本当に使う人の立場で考えられている家なんですね。住み心地が快適そうです!

マイスターから「名もなき家事」をなくす「ついで掃除」を提案

「家事シェアハウス」の考え方や収納の工夫を伺って、深く感心した吉井。そこで今度は、ライオンが提案している動線を考えた家事=「ついで家事」を3つ、多田さんにご紹介しました。

1.「トイレ用ふき取りクリーナー」をすぐ手に取れる位置に置く

まずは、トイレに入ったついでに1分でできるちょこっと掃除、のセットです。

飛び散った尿は、放っておくと数時間でイヤなニオイを発生してしまいます。そうなると、お掃除が大変。トイレ空間を快適に保つには、汚れに気付いた人や汚した人が「ちょこっと」やる掃除が効果的なのです。

やりかたは、折りたたんだトイレットペーパーに「トイレ用ふき取りクリーナー」をかけて「即席ふき取りシート」を作り、気になるところを拭くだけ。「トイレ用ふき取りクリーナー」をペーパーストックとともにかごに入れて常備して置けば、家族のだれにでもできますね。

面倒と思われがちなトイレ掃除こそ、
使うたびの「ちょこっと掃除」でラクになります。

2.「食器洗い」を終えたら、ついでにシンク掃除、水滴拭きまでやっておく

食器を洗った人は、最後の水滴を拭くところまでやるのをルールに。

夫が食器洗いを手伝ってくれた、でも、まわりが水びたし、シンクの汚れもそのまま、なんてこと、ありますよね。

シンクのまわりに飛び散った水滴を放置しておくと、衛生上よくありませんし、水垢やカビがついたりシンク全体がくもったりします。

そこで、「食器を洗うだけでなく、ついでにシンクもキレイに洗い、まわりの水気もキレイにふき取くところまでが『食器洗い』」ということをルールにしてはどうでしょうか。夫だけでなく、お子さんにもぜひ伝えたいですね。

3.お風呂を最後に出る人は、壁と床をお湯のシャワーで流す

最後に入浴した人は、浴室を出る前に壁・床・鏡などに飛び散った汚れを、お湯のシャワーでついでに洗い流すことを習慣にしましょう。
家族みんなの毎日のちょっとした心がけで、カビの生えにくい状態はキープできるものです。

詳しくはこの記事をごらんください。
日々のちょっとした工夫でカビを防ぐ!浴室のカビ対策

家事を「家族ごと」にして全員で家事をシェアしよう

吉井:「ただいま」と帰ってきた時から、「名もなき家事」が発生していることがよくわかりました。「家事シェアハウス」にはその発生を予防する工夫がちりばめられていますね。

多田:そうですね、「家事は分担するのではなく、みんなでシェアするもの」というのが「家事シェアハウス」の考えの基本です。

吉井:まさにライオンも全く同じです、気づいた人、できる人が「ついで掃除」をするということを心がければ、キレイがキープできますし、一人だけが大変になったり、たくさんのストレスを抱えることにならないはずですよね。

多田:ストレスについては、私は、子どもの家事参加がカギになるのではと思っています。ダイワハウスがワーキングマザーに意識調査をしたところ、子どもが家事に参加しない家庭は、参加する家庭に比べて母親の子育てに対するストレスが16%も高かったんです。また、実際にしている、していないにかかわらず、9割以上の人が「子どもにも家事をしてもらいたい」と思っています。

吉井:子どもの家事参加が、母親たちの気持ちの負担までも減らしてくれるんですね。夫もそれを見て、家事をシェアする意識を持ってくれるといいですね。

多田:この「家事シェアハウス」は、実は男性からの評価が高いんです。「これまで妻のことを手伝いたい気持ちはあったけれども、何をしていいかわからなかった」「家事をうまくできなくて、妻に怒られたりしていた」という方もいます。でも、「家事シェアハウス」に住んだことで、「こういうことが妻の負担になっていたのか」「こうすれば妻が喜ぶのか」ということが分かったといいます。

吉井:まずは、お互いを思いやることから、なんですね。そして、妻は家事を一人で抱えずに「家事を家族ごとにする」と考えることが大事ですね。ぜひ今後も「名もなき家事」も含めた家事全体を家族でシェアする提案をご一緒にさせていただけたらと思います!今日はいろいろ勉強になりました。どうもありがとうございました。

ダイワハウスさんとライオンと一緒に考える「家事シェア」企画。いかがでしたか?こちらの記事もごらんください。

    取材協力 大和ハウス工業株式会社

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