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これってサステナブル?僕たちの「やってみた」を専門家に見てもらったら

これってサステナブル?僕たちの「やってみた」を専門家に見てもらったら

世界中が取り組み始めている「サステナブルなアクション」について知りたいライオンちゃん。お友達のライターの野田せいぞさん、ジューンレイさん、みくのしんさんに呼びかけ、「思い思いのサステナブルなアクション」を考えて行動してもらいました。はたしてその行動は、本当にサステナブルなのか...!?一般社団法人SDGs支援機構事務局長の深井宣光さんに、ジャッジ&アドバイスをいただきます。

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言葉は知っているけれど、実はよくわからない「サステナブル」とは?

ある昼下がり。何やら勉強しているライオンちゃん。最近よく聞く「サステナブル」や「サステナビリティ」という言葉について調べているんだって!

サステナブルなアクションについてパソコンで調べるライオンちゃん

サステナブルなアクションって結局何をすればいいんだろう?一人で考えるのはちょっと疲れちゃったな…。

一人でもくもくと勉強するのは大変だよね。誰かと一緒に学んだ方が楽しいかもしれないよ。

ガッツポーズをするライオンちゃん

なるほど。そうだ!ぼくのお友達に「サステナブルな行動」を考えてもらうのって、なんだか楽しそう。さらに、それが正解なのか、専門家さんに聞いてみたら、すごく勉強になりそうだ!

ライオンちゃん、ナイスアイデア!さっそくお友達にお願いしてみよう!

記事内の表現は、以下の意味合いで使い分けています。
・サステナブル=持続可能
・サステナビリティ=持続可能性/世の中を持続可能にしていくという考え方

それではさっそく、一人目のお友達の登場です!

野田せいぞは「サステナビリティ」をこう実践する!

ライター野田せいぞ

ライターの野田せいぞです。

どうも野田せいぞです。実は今回の企画で初めて「サステナビリティ」という言葉を知りました。
ライオンちゃんからの依頼メールから察するに「環境にいい活動のこと」っぽい…ということで僕なりの「サステナビリティ」を考えて実践します!

アクション1:【おつとめ品のみで料理を作る】

スーパーで見かける「おつとめ品」。お得に購入できるので、僕もよく利用しています。今回はおつとめ品のみで料理を考えて作ります!
捨てられる運命の食材を救えるのでサステナビリティにつながるのでは!と考えました。

いやぁ…全部おいしかった!!今回おつとめ品からメニューを考えることで「セルフ日替わり定食」を食べている感覚になり楽しめました。
「ピーマンは緑」そんな固定概念で、少し黄色いピーマンが安価で売られていたり、中トロだけど少し時間が経っているから半額だったり。そんなおつとめ品だけど、全然味は悪くない!(むしろ野菜は熟しておいしくなっているかも)
フードロスを減らせるし、お財布にもやさしい。一石二鳥なのでこれからも続けていこうと思います。

ライオンちゃん

それでは、ここからは一般社団法人SDGs支援機構事務局長で、ベストセラー『小学生からのSDGs』(KADOKAWA)の著者でもある深井宣光さんに解説してもらいます!今日はよろしくお願いします。

はい。よろしくお願いします!

深井宣光さん
ライオンちゃん

捨てられてしまうかもしれない食べ物で料理をするのは、環境によさそう。「サステナブルなアクション」っていう感じがするな。でも、そもそも「サステナブル」って、「SDGs」 や「エコ」とどう違うんだろう…?

サステナブルは、「誰もが心から幸せに暮らし続けられる、持続可能な社会」という“状態”そのものを指しているんですよ。例えば、すごくおしゃれでお得な服を売っている企業があったとしても、途上国で貧しい子どもたちが過酷な労働をさせられて作られているとしたら、その子どもたちは幸せに暮らし続けられないので、サステナブルな理念をもった企業とはいえないんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

みんなが幸せじゃないといけないんだ!

また、どんなに経済成長に貢献している企業だとしても、環境破壊をしていたり従業員に不当な残業をさせていたりすれば、とてもサステナブルだとはいえません。

深井宣光さん
ライオンちゃん

なるほど~。でもそれって最近よく耳にするSDGsとは違うんですか?

2015年の国連サミットで採択された「2030年までに、持続可能でよりよい世界を実現するために定められた国際目標」をSDGsといい、17個の目標で構成されています。つまり、SDGsはサステナブルな世界を実現するための具体的な“方向性”を指し示したもの。ちなみに「エコ」は、もともとはエコロジー=「環境に優しい」の意味でしたが、最近ではエコノミー=「経済やお財布に優しい」という節約の意味でも使われています。

深井宣光さん
ライオンちゃん

ふむふむ、ちょっとわかってきたかも…。じゃあ、野田せいぞさんの「おつとめ品だけで料理をつくる」はサステナブルなアクションですか?

深井宣光さん

深井さんが、このポーズということは…!!

非常にサステナブルで、誰にでもトライできるとてもいいアクションです。さらにレベルアップできるとしたら、「賞味期限」を1日過ぎた食材を捨てる時、何も考えずに捨ててしまうのではなく、まだ食べられるかも…と少し考えてみるといいかもしれません。

深井宣光さん
ライオンちゃん

えー!期限を過ぎても食べられるの?

食品には消費期限と賞味期限というものがあって。ふたつの意味は違っているんです。消費期限は、袋や容器を開けず、温度管理も含めて正しく保存した場合に「安全に食べられる期限」のこと。お弁当や総菜など、傷みやすい食品に表示されていて、期限を過ぎたら口にしない方がいいでしょう。

深井宣光さん
ライオンちゃん

消費期限と賞味期限…(メモメモ)。

一方で賞味期限は、スナック菓子や缶詰など傷みにくい食材に使われている表示です。袋や容器を開けないままで正しく保存した場合に「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」なので、この日を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

深井宣光さん
ライオンちゃん

そうだったんだ~!

アクション2:【植物を育てる】

再び、野田です。2つ目のアクションにいきましょう。サステナブルな目的の1つに「CO2削減」があるみたい。ということで植物を育てようと思います!

僕が育てた植物はもちろん“薔薇”。
なぜなら美しいから…。あと薔薇が日常生活にあるとテンション上がりそう。そんな安易な気持ちで育ててみましたが、めちゃくちゃイイですね。朝起きて薔薇を見る生活はQOLが爆上がりしました。
1人だと微力ですが…。世界中でお花を育てたらきっとCO2削減にもなりますし、国も華やかで幸せになるに違いありません!みんなで植物を育てて宇宙から見た地球を薔薇色にしましょう。

ライオンちゃん

(個人的な趣味にしか見えなかったけれど…)薔薇を育てるだけでサステナブルといえるのかなぁ?

素晴らしい!こちらもサステナブルなアクションです!

深井宣光さん
ライオンちゃん

えー!びっくりです!

自分が興味・関心のあるテーマから取り組んでいるところがいいですね。持続可能な幸福な社会のためにといっても、我慢をしながら取り組むことって持続不可能ですよね。テンションが上がるというのはすごくサステナビリティの本質的な部分なので、野田さんはメタ思考ができているなぁ、と関心しました。

深井宣光さん
ライオンちゃん

メタ思考…?

「上の視座からサステナビリティを捉えられている」ということです。得意分野を活かしてCO2の削減に貢献し、自分だけではなく、薔薇を見た人の心の健康、癒しにも寄与している。しかも薔薇を「相棒」と呼んでいるところがさらに素晴らしいんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

野田さんがなんかすごい…!!!!

いざSDGsに取り組もうとする時に、「生物多様性」ってすごく大事な要素です。人間も動植物を含めた自然環境も、単体で生命を維持することは難しいですから。植物をパートナーにたとえている時点で、生物多様性に自然と意識が向いています。素晴らしい!

深井宣光さん
ライオンちゃん

野田さん、実はすごくサステナブルな人だったんだ…!

アクション3:【川へ行き、じっと眺める】

以前こちらの記事にて「近所の川へ行って見てみることで環境について思い返すことができる」ということを伺いました。直接的な行動ではありませんが、川を見ることによりサステナブルな気持ちになると思うので行ってみます!

向かった先は「神田川」。

神田川でボーっと過ごしてリラックスできたしいろいろな発見があり楽しかったです。
今は浮流物もないですが、昔は生活排水の垂れ流しで「死の川」と呼ばれていたそうです。怖すぎる…。川を生かすも殺すも人間次第ということですね。
この川が、また「死の川」と呼ばれてしまわないためにも、少しでも自分ができることをしようと決意しました!

ライオンちゃん

川を眺める…?(これはさすがに違うかもしれないな)

これは◎です!むしろトリプル・サステナビリティです!!

深井宣光さん
深井宣光さん

○よりも力強いポーズを決めてくれた深井さん

ライオンちゃん

(ト…トリプル!?)

川や海、山のことを昔から「自然」と呼びますよね。ということは、そうではない場所のことを、「自然ではない」と捉えていたことになります。つまり私たち人間が暮らしている社会の多くは「不自然」、つまり「持続可能ではない」と私たちの祖先は感じ取っていた可能性があるんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

なるほど~。

そもそもSDGsの掲げる「誰もが心から幸せに、からだも健康に幸せに暮らし続けられる社会」というのは、究極の理想の世界みたいなもので、実は正解がないんですよ。この川を眺めるという行為は、答えのない問いに思いを馳せる行動だと思うんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

たしかに自然を眺めている時は、ぼくもそうしているかもしれないなぁ。

この川は一体どこから来るのか。海の水が蒸発して雲となり、雨として山の頂に降り注ぎ、それが源流となる。その循環のなかで、なぜキレイな水と汚れた水が生まれるのだろうか…。そういったことを考えていくと、様々な自然のつながりのなかで、人間が生かされていることを強く感じられます。

深井宣光さん
ライオンちゃん

はぁ〜なんだか僕も今すぐ川に行きたくなっちゃったなぁ。

誰かに「何やってるの?」と突っ込まれながらも、野田さんのようにどんどん問いを楽しんでいただくことがサステナビリティにつながっていくので、自信を持って問いを楽しんでください。

深井宣光さん
ライオンちゃん

サステナビリティって思っていたよりずっと自由!

次は、二人目のお友達が登場します!

ジューンレイは「サステナビリティ」をこう実践する!

はじめまして!ライターのJUNERAY(ジューンレイ)です。以前、外資系のメーカー&小売店に勤めていて「サステナビリティとは?」という研修も受けたので、今回はちょっと自信があります!

ライターのジューンレイ

はじめまして、Lidea読者の皆さん!

アクション1:【食べ物だけじゃない!お酒もオーガニックを選ぶ】

外資系の会社に勤めたあとは、ワインショップ店員やバーテンダーなど紆余曲折を経て、いまは日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートと、クラフトビア・アソシエーション認定ビアテイスターの資格を持っている大の酒好きです
日頃から周囲に引かれるほど大量のお酒(5万円分とか)を買いますが、そんな中でも積極的に選んでいるのがオーガニックのお酒。 
最近は、ワイン好きの間でオーガニック&無添加の自然派ワインが大流行中だし、ビールやジンでもオーガニック製品を買えるようになってきました。
健全な畑を未来に残して、100年後の人たちにもおいしいお酒を飲んでほしいので、環境に配慮しながら飲酒しています。私はお酒が飲めるし、メーカーさんは儲かるし、健康的な土壌は生き物たちのフェス状態。つまり全員得してませんか?これは疑いようもなくサステナブル!

ワイングラスに注がれたワイン

こちらはオーガニック認証つき、かつ酸化防止剤(SO2)無添加のワインです。SO2無添加の製品はフランス語で「サンスフル」というのですが、「サンスフル」と「サステナブル」って字面が似てるし、きっと将来の世の中にとってめちゃくちゃ良いことでしょう。

ワインボトルのラベル

お酒についてるオーガニック認証はいろいろあります。こちらはAB(フランス農務省オーガニック認証マーク)と、ユーロリーフ(EUオーガニック認証マーク)。

ビール

まだまだ数は少ないけど、オーガニックのビールも買えるようになってきてうれしい!ユーロリーフ付きのベルギーのブロンドエール。やわらかい口当たりと、ほのかな苦味がたまりません。

ビールを飲むジューンレイ

よく冷えたビールを飲むと、からだが夏になるせいか「あれ?今日ちょっと暑いな?」という日でもエアコンをつけなくても平気になります(マジに暑い日は真似しないでください)(熱中症の危険があるのでエアコンはつけてください)。

ビールとパイナップル

むしろ「エアコンで室温28℃にするのはエコだっていうけど、部屋が生ぬるくなって嫌だよね〜!」という時は、よく冷えたビールと…あとトロピカルフルーツなんかを用意すると「南の島に旅行にきたけどホテルの部屋でだらだらしてる人ごっこ」ができて、ちょっと楽しいです。

はい、これは○です!さらにレベルアップするなら、フェアトレード商品を選択していただくことです。ワインなら「フェアトレードワイン」というものがあって、適切な労働賃金と環境の中で作られている商品になります。

深井宣光さん
ライオンちゃん

そんなものがあるんだ~!

ワインだけでなく、コーヒーやチョコレートなどもフェアトレード認証された商品が増えてきました。オーガニックという視点を持つと同時に、こうした商品を選ぶことがとても重要になってきます。

深井宣光さん
ライオンちゃん

さっそく今日からチェックするぞ!

そして、「買い物は投票」という言葉をぜひ覚えておいてほしいです。私たち一人ひとりが買い物をする時に、「どんな背景で作られた商品なのかを考えて買う」という選択の1つひとつは、選挙で一票を投じるくらい影響力のあることなんですよ。

深井宣光さん
ライオンちゃん

買い物は投票!心に留めよう!

あと、ジューンレイさんには「お酒を飲むと暑さに鈍くなるというのは体調が心配なので、絶対に気をつけてください」と、くれぐれもお伝えくださいね(笑)

深井宣光さん

アクション2:【古着を着る。誰かにとっての「もういらない」は、自分にとっての新しい心地良さかも】

仕事着や、気軽なアウトドア着には古着を活用しています。気軽だし安いしでn石n+1鳥!(nは自然数とする)。
よく考えたら古着って、ゴミになっちゃう服を再利用できてませんか?要らなくなった服を古着屋さんに売る→ほしい人がそのお店で買う、が環境にもお財布にもやさしいサイクルだと思います。
服の材料になる絹や綿は、もとを辿れば大切な農産物です。化繊だって服の形に仕立ててくれた人が世界のどこかにいるんだから、長く着ないともったいない!

これがサステナブルでなかったらもう何を信じたらいいのかわからない。

ライオンちゃん

これはわかりやすいかも!

深井宣光さん

ジューンレイさんも出だし好調!

これもサステナブルです。服をはじめ、モノを選ぶ時に「本当に新品でないとだめか?」という観点を持つことが大切です。たとえば、ジーンズを1本製造するのにどれくらいの水が使われているか知っていますか?

深井宣光さん
ライオンちゃん

う、全然知りません…。

実は7500リットル使われているんですよ。これはひとりの人間が飲む7年分の水量だといわれています。

深井宣光さん
ライオンちゃん

そんなに!!!

ただでさえ飲料水に困っている国の人たちがいるのに、です。ただ最近では様々なメーカーさんが、できる限り環境に負担をかけない製法の服を作り始めています。また、日本では学生服をリユースして、学生服を買うことができない貧困家庭に提供する「お下がり文化」も再来しています。

深井宣光さん

アクション3:【虫を食べます。】

実は、小さい頃から憧れだったんですよね…。TV番組のレポーターが遠い国の部族に会いに行って、挨拶がわりに謎の虫を食べさせられるのが。おそるおそる食べたレポーターさんが「コーンポタージュみたいな味です」っていうアレです。…ということで、私も昆虫食に挑戦してみました。

「昆虫食って話題の取り組みみたいだけど、地元の田舎の方では普通にイナゴを食べてたよな…」と思い、調べてみたところ、昔の山間部では昆虫は貴重なタンパク源だったそうです。いまだに罰ゲーム扱いされてしまいがちな昆虫食ですが、実は日本でも意外と身近な食材。きっとカニやウニを最初に食べた人も、「こんなん食べるの!?」と思っていたでしょうから、見た目のハードルさえクリアしてしまえばこっちのものではないでしょうか。

それでは、いただきます。

コオロギせんべい、食べやすい昆虫ミックス素揚げ、蜂の子花九曜煮(はなくように)

今回は「コオロギせんべい」、「食べやすい昆虫ミックス素揚げ」、そして「蜂の子花九曜煮(はなくように)」を取り寄せました。特にコオロギは食糧危機を解決する可能性がある食材と聞いたし、絶対にサステナブルなはず。

コオロギせんべい、食べやすい昆虫ミックス素揚げ、蜂の子花九曜煮(はなくように)

まずはコオロギせんべいから。…あ、サクサクしてておいしい!ちょっと土っぽい匂いのするエビ煎餅って感じです。見た目も虫感がないし、昆虫食初心者でも食べやすい。

虫を食べるジューンレイ

お次は素揚げのタケムシ、カイコのサナギ、フタホシコオロギ。…あれ?あんまり味しないかも。油の味と土っぽい風味、遠〜くにエビみたいな香りがします。タケムシだけ「プュチ…」って食感でちょっと嫌でしたが、3種類ともそこまで味の差を感じません。

虫を食べるジューンレイ

そもそも薄味、というかほぼ味付けがないのが食べづらい原因かな?と思い、コオロギにマヨネーズをかけて食べてみました。うん!これはおいしい。イナゴの佃煮もけっこうしっかり味付けされていることが多いし、昆虫は味付け次第の食材なのかもしれません。

虫を食べるジューンレイ

最後に、蜂の子花九曜煮。天然のクロスズメバチの幼虫とサナギを、砂糖と醤油のみで味付けした珍味です。…うわ!予想以上においしい。味付けはシンプルだけど、どことなく草花のような香りがします。ちょっと味噌や、ナッツっぽい風味も。蜂の子ってこんなにおいしいの?

しっかり調理しさえすればおいしい昆虫食、これこそがサステナブルの最先端だと思います!

※コオロギ等はカニやエビに類似した成分があるため、甲殻類にアレルギーがある方はご注意ください。

ライオンちゃん

虫を食べるのは怖いけど、これも…。

私もまだちょっと抵抗がありますが(笑)、サステナブルです!いま地球の人口がどんどん増えていて、そうなってくると避けられないのが食料難。2030年頃には、たんぱく質の供給が不足するといわれています。

深井宣光さん
ライオンちゃん

それは困っちゃうなぁ…。

そこで、いま私たちが食べているタンパク源に代わるものとして着目されたのがコオロギなんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

???

普段私たちが摂っている主なタンパク源である牛や豚、そういった生き物を育てるためにも、大量の水や餌が必要となります。時間もコストも掛かってしまう。その点コオロギは、環境負荷が低く、ほんのわずかな期間で豊富なタンパク源となるくらいに成長するんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

他の虫では代用できないのかな?

サイズが比較的大きく栄養が豊富な点、飼育が簡単な点、それから雑食である点から、コオロギがもっとも食用に適しているといわれているんです。また、これまで廃棄されていた食品がコオロギの餌になり、そのコオロギを食べることでまた私たちの栄養として戻ってくるという持続可能なサイクルを作れるという点でも、注目を浴びています。

深井宣光さん
ライオンちゃん

ぼくもコオロギせんべい食べてみようかな…。

三人目のお友達は、この人!

みくのしんは、「サステナビリティ」をこう実践する!

こんにちは、普段は会社員をしながら兼業でライターをしております、みくのしん(本名(未来之進っていいます(ずっと色褪せないほどいい名前)))と申します。

ライターのみくのしん

僕はSDGsには少し関心があるものの、サステナビリティについては「なんかみんなでがんばろうや」くらいざっくりしたスローガンとしか理解していないのですが、エコには自信があるので(?)普段の生活もサステナブってる生活。略して「サステナブる」になっていると思います。

アクション1:【朝の仕事前走りでサステナブる!】

サステナビリティの意味は正確に把握してないですが…最近、僕は朝、仕事前の15~20分!この時間に走りをしています(ランニングというとオシャレ過ぎて照れちゃうので「走り」とさせていただきます)。

「走り」って全然サステナビリティと関係ないと思うじゃないですか…。でも、でもですよ?運動をするだけで、心がとても豊かになって、めちゃーくちゃー一日の充実度が上がるんです。(←この文章、伸ばし棒と漢字の「1」が隣り合わせになってしまって見づらいですね。)

と、いうことは…!脳みそがシャキッとして仕事も捗るし!前向きにがんばろうと思えるし!脳汁パシンッパシンッににじみ出て幸福と感じるし!人間ひとりのテンションが良くなるだけでまわりに与える影響もそれなりにあって、物事が円滑に回っていくという事をご理解いただきたい!「風が吹けば桶屋が儲かる」の令和版。「俺が走れば地球が回る」。

×…と見せかけて、実は○です!

深井宣光さん
ライオンちゃん

意外!!

からだだけではなく心の健康にも着目しているところがポイントです。日本は非常に豊かな国なのに、幸福度ランキングでは146カ国中54位なんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

それはちょっと悲しい…。

だからこそ、ランニングによって自分自身をサステナブルな状態にすることはとても大事です。ポジティブになることで仕事の持続性も保てることを考えれば、生産性が上がり、ひいては経済成長にも貢献することにもつながりますし、新しいイノベーションに発展する可能性があります。

深井宣光さん
ライオンちゃん

すごい、いち個人のランニングが、いろんな可能性につながるんだね。

アクション2:【物を使い切(サステナブ)る・最後まで大切にす(サステナブ)る】

人間。いや、人間ってさ。日進月歩。常に新しいメカを開発したりおいしいごはんを作ったり、どんどん生活を便利に楽しくしてるんですけど、同時にゴミも生み出し続けていますよね。

僕も普段からなるべく自分から出るゴミを少なくするためにモノは大事に、そして使い切るようにしています。

モノを買う回数も減るので節約にもなるし、何より無理がない!これは絶対サステナブルなはず!なんなら、アイスのフタはもちろん空容器も舐めてます。
どうですか?

○です!サステナビリティというとなにか新しい考え方のように思えますが、実は日本古来の「もったいない文化」って、まさにサステナブルな考え方なんですよ。

深井宣光さん
ライオンちゃん

たしかに、もったいない精神を持っている日本人は多いかも!

もうひとつレベルアップするためには、電子機器にももったいない精神を取り入れてほしいですね。

深井宣光さん
ライオンちゃん

どういうことですか?

まだ使えるにも関わらず、どんどん電子機器が買い換えられ、捨てられている現状があります。たとえばスマホやテレビに冷蔵庫…といったどこの家庭にもある電子機器。その廃棄処理作業の多くは、アフリカなどの途上国で行われているんです。

深井宣光さん
ライオンちゃん

知らなかった!

処理の際、有毒なガスが発生することもあります。それを吸いながら、たった数百円ほどの収入で廃棄処理をしている途上国の子どもたちがいます。危険だとわかっていても、その仕事をしなければ生活できないんですね。

深井宣光さん
ライオンちゃん

サステナブルからはほど遠い悲惨な現実だ…。

もちろん、こういった状況にならないよう配慮している企業もありますが、そうした事実があることを消費者である私たち自身が知ることが重要です。使えるものはできるだけ最後まで使い切ること。またはリサイクルに出して循環させていきましょう。個人のもったいない精神を、遠い国にいる誰かの苦しみを断つことに少しだけ向けてみると、サステナブルアクションとしてワンランクアップします。

深井宣光さん
ライオンちゃん

真剣に考えなくちゃ!

アクション3:【お腹の調子を整えて、結果的にトイレの回数を減らすてなブル】

僕は1日に4〜5回ほどトイレに行きます。ただ、トイレに行くと水を大量に消費しますし、トイレットペーパーもそのぶん使ってしまいます。これってもったいないよね〜〜〜!!!!!!

しかも、僕は脂っこいものなどを食べると、すぐお腹を壊してトイレの回数が増えてしまうので…^^;健康的な食事をすることでお腹の調子を整えて、腹痛でのトイレの回数を減らし、無駄便をなくせば、かなり環境にも良いのでは?と考えました。

変形してしまったみその容器

みんな大好きジャンクフード!この世には、脂っこくておいしいものがたくさんあります。そしてそのほとんどが本当に大好きなんです。もうホント…涙出るくらい好き!!!!!!買うまでに15分悩んで5分で食べてる時とかあるもんね!

トイレから出てきたみくのしん

でも、こうなっちゃう。すぐお腹がギュルリンしちゃってこうなっちゃう…。僕は食べるのが大好きなんですが、お腹が弱くてジャンクフードを食べるだけでこうなっちゃう。そうすると必然的にトイレの回数も増えて「もったいない」んですよね。

バランスのよい食事が並ぶテーブル

バランスの良い食事をたくさん食べれば、お腹の調子も良くなって!トイレに何回も行かなくなればそれってサステナブルじゃない!?一人暮らしで食卓にフルーツあるのすごいでしょ?あと、よく噛んで食べるしね。これ、偉杉未来之進かも…(自分の本名ギャグ(お疲れ様です))。

お腹の調子がよくなったみくのしん

めっちゃ良い顔になりました。僕の場合、野菜を中心とした自炊ごはんを食べるとお腹の調子が良くなって、こうなります。例えるなら今までが「てゅやぃ…」だったとしら、もう今回のは「ハッ!!!!!」です。ありがとうございます。

もう一度お手洗いにいくみくのしん

でも、なんか体調良くなったらそれはそれでって感じだったので、もう1回お手洗い行ってきます。

ライオンちゃん

トイレの回数を減らすのは、サステナブル…?

残念ながら×です!サステナブルとはいえませんね。

深井宣光さん
深井宣光さん

初めての✕のジャッジがくだりました

ライオンちゃん

水やトイレットペーパーは節約しているけれど…。

環境に配慮している点は素晴らしいのですが、人間にとってすごく大切な排泄をわざと減らすという行為は当然不健康ですから、持続可能ではありません。また、健康を自ら害するということは、医療従事者の負担を無駄に増やしたり、薬をもらうことでプラスチック材を無駄に消費したりすることにも繋がりかねません。

深井宣光さん
ライオンちゃん

たしかに不健康になっちゃうのは、よくないですね…。

もし健康な人が自然にバランスの良い食事を取って、自然とトイレの回数が減ったならサステナブルといえるかもしれませんが、「トイレの回数を減らさなきゃ」と少しでも意識している時点で、やっぱりサステナブルとはいえないですね!

深井宣光さん
ライオンちゃん

無理してまでやるのは、サステナブルじゃないんだね!みんなもマネしないでくださいね!

サステナビリティは「自分なりに自由に考えることが大切!」

ライオンちゃん

サステナブルな行動って、いっぱいあるんですね~。とっても勉強になりました!

それはよかったです。SDGsを実践しようと思うと、環境のために、社会のために、途上国の誰かのために何かをしなくてはならないと、変に力が入ってしまうかもしれません。けれど、サステナブルな行動において一番大切なのは、一人ひとりが暮らしている小さな世界、たとえば会社や学校、家庭の中で自分が幸せであることです。自分自身を大切にすることからサステナブルは始まっていきます。

深井宣光さん
ライオンちゃん

はい!

そして忘れてほしくないのは「ルールはない」ということです。興味関心があること、自分が放っておけないことをきっかけにして、何か小さなアクションを起こし続ける。その連鎖を考えると、なんだかすごくワクワクしませんか?ぜひサステナブルなアクションを、皆さんが未来へ歩んでいく上でのワクワクツールとして活用していってもらいたいと思います。

深井宣光さん
ライオンちゃん

深井さん、ありがとうございました!今日のこと、3人にもそれぞれしっかり伝えます!

サステナブルに取り組む時の心構え

深井 宣光(ふかい のぶみつ)

深井 宣光(ふかい のぶみつ)
一般社団法人SDGs支援機構事務局長。SDGs専門メディアサイト&国内最大のSDGs専門YouTubeチャンネル「SDGsジャーナル」を運営。SDGsを専門知識ゼロでもわかるやさしい言葉で伝え続け、わかりやすいだけでなく行動を喚起する解説者として全国から注目を集めている。著書の『小学生からのSDGs』(KADOKAWA)はベストセラーになっている。

みんなのサステナブルなアイデアをコメント欄で教えてね!

皆さんは普段、どんなサステナブルなアクションをしていますか?これからどんなアクションを起こしていきたいですか?サステナビリティに対する気づきなども一緒に、ぜひコメント欄で教えてください。特に素敵なコメントを書いてくれた方の中から10名様に「NICEサステナブル大賞」として600ptをプレゼント!

※ NICEサステナブル大賞の募集は 、2022年7月31日で締め切りました。

NICEサステナブル大賞

取材&執筆:波多野友子
編集:ノオト

・当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、全てがライオン株式会社の見解を示すものではありません。

知ってる?やってる?サステナブル!特設ページはこちら!知ってる?やってる?サステナブル!特設ページはこちら!

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