家をお花で満たすのは、とても簡単

一人暮らしをお花で彩る

何気ない毎日に彩りを添えるのは、ほんのささいなひと手間。無理をして特別なことをしなくても、くらしを心地よくするアイディアは溢れているものです。

そのヒントを探りながら紹介してきたLidea編集部が共感する花屋がありました。

 

"フラワーDIY"という考えのもと、誰もが気軽にお花を選べるように工夫を凝らしたフラワースタンド「WONDER FLOWER」です。洋服を試着するようにお花の試し飾りが出来る「フィッティングスペース」があったり、すべてのお花が1品種1束「ワンプライス」になったわかりやすい方式で売られているのが嬉しいところ。どの種類の束を選んでも、1束、2束、3束・・・と、束の数で価格が決まっているので安心して選びやすいんです。

そんな新しいスタイルで街の人々に愛される“フラワースタンド”が気になるLidea編集部。今回も「WONDER FLOWER」のお店を訪れ、もっと気軽なお花の取り入れ方を聞いてみました。

Lidea編集部・U

――趣味は何でしょう。神保町の古書店を巡ることと、寄席で落語を聴くこと。――好きな花を教えてください。桜。とくに夜桜の、儚くも妖しい雰囲気が大好きです。――ズバリ、お花の魅力とは?部屋に飾って慈しむことで自分の気持ちまで整えてくれて、まさに生活の彩りになるところ。

WONDER FLOWERスタッフ

――好きな花を教えてください。このコラムでもたびたび登場する、「ワレモコウ」という花が好きです。他の花と比べると派手さのない花ですが、山野に自生しているワレモコウの姿を見に行くのが秋の楽しみの一つです。

U:

一人暮らしでお花を買うとなると、その日の気分によって1輪挿しや数本だけ選ぶことが多いんです。そんな少しのお花でも、お部屋のアクセントとして存在感が出せると嬉しい。今日は、初心者でも気負わずにお花を楽しむためのアドバイスをいただきたいです。

WONDER FLOWER:

少しのお花でしたら、まずはご自宅にあるコップや空き瓶を使ってみるのはいかがでしょう?シンプルな花器をお探しでしたら、WONDER FLOWERにもいくつか種類を用意しています。簡単に1輪を飾ることから始めても“フラワーDIY”をする楽しさは広がっていくと思いますよ。

空き瓶だって、十分、素敵な花器

U:

“こんなものにお花を挿すだけで、簡単でおしゃれ”というアイディアを教えていただけますか。

WONDER FLOWER

ワイングラスやガラスのコップ、飲み空けたボトルなど、家にすでにあるものだけでも十分、オシャレになるものです。私も自宅では空いたラムの瓶に花を飾って楽しんでいますよ。是非、ほかの人にはまねされないような器を見つけてみてください。

U:

構える必要はなく、簡単なことなんですね。でしたら私の家にもちょうどジュースの空き瓶がありそうです。

WONDER FLOWER

リビングなど、直射日光を避けて空調の風が直接あたらないところに置いてあげましょう。

初めての大きい花器なら

U:

少し大きめの花器にも興味があるのですが、一つ目として、間違いなく上手に飾れるのはどんな花器でしょう?

WONDER FLOWER

シンプルな円筒形のガラス花器がオススメ。背の高いお花も、ボリュームのあるお花でも、どんな花材にも合いやすくて失敗しないので便利です。

ドライフラワーまで楽しみたい

U:

買ってきたお花は、せっかくならドライフラワーにもできると嬉しいです。ドライフラワーに向いているお花はありますか?

WONDER FLOWER

リューカデンドロン、ワレモコウ、スターチス、ピンクッションなどのワイルドフラワー、ユーカリのほか、ジニアなどもオススメです。バラもドライフラワーに向いていますよ。

U:

ワイルドフラワーは一つあるだけでアクセントになりそうですし、ナチュラルな葉物も可愛いですね。綺麗な色を保ちながらドライフラワーにする正しい方法を教えてください。

WONDER FLOWER

自然にドライフラワーづくりを楽しむなら、風通しの良い日光の当たらないところで、花の頭を下にしてつるしてみてください。大体2,3週間ほどでドライになってきます。

お花で家を満たす

U:

キッチンや寝室など、お部屋の場所ごとにオススメのお花を教えていただけますか。というのも、いつもどの場所にも同じお花を生けてしまいがちなんです。

WONDER FLOWER

玄関には扉を開けた瞬間に存在が感じられる香りのいいものを、キッチンにはミントやローズマリーなどナチュラルさを感じられるグリーンを、寝室にはリラックスできるような枝ものを飾ってみてはいかがでしょうか。

U:

なるほど。お花屋さんで選ぶ時点で、どの場所に飾るのかまでイメージができそうです。簡単な基準を教えてもらっただけでとても考えやすくなりました。

U:

春夏秋冬を感じるお花を知りたいです。季節の空気感をお部屋で楽しめたら嬉しいと思っています。

WONDER FLOWER

私の主観もありますが、こんなお花はいかがでしょう?

1-3月・・桜、チューリップ、ラナンキュラス

6-7月・・ひまわり

9-10月・・ダリア

12月・・アマリリス、梅

切り花は、実際に屋外で咲く季節よりも早めに登場するので、季節を先取りして楽しんでいただけます。

U:

確かに季節感がたっぷり。友人や家族を自宅に呼ぶときのお出迎えのお花にしたいです。一方で、日々のささやかな楽しみにしやすい素朴なお花にも季節ものがありますか?

WONDER FLOWER

華やかとナチュラルで、テイストを分けて考えるのもいいアイディアですね。ナチュラルなものもご紹介します。

1-3月・・ナズナ、スイトピー

5-7月・・ベニバナ、アジサイ

9-10月・・コスモス、ワレモコウ、ススキ

12月・・柊、水仙

U:

たくさんあるものですね。今の季節ならこの赤いガクがついたワレモコウが好み。寝室に飾ると良さそうです。今日は、お部屋の場所ごとにも季節ごとにも、お花を選ぶ基準がわかってきました。早速、このワレモコウとドライフラワーにしたいワイルドフラワーをいただいていこうかな。

「家族と花」

―私にとっての花屋は、現実的で、身近なもの―

U:

花屋はみんなの“お休み時”こそ、忙しいものです。

お盆には仏花、クリスマスにはリース、ゴールデンウィークには母の日のお花の準備。いちばんの佳境はお正月で、最も需要があるのが“餅花”です。紅白の小さなお餅が柳の枝に交互につけられたお正月飾りで、町の小さな花屋だった我が家は、家族総出で餅花を作っていました。

 

友人たちのように家族旅行に行く暇もなく、一生懸命、餅花を作り、父からは『餅が大きすぎる』、『粉をつけすぎないで』と注意が飛ぶ。この作業が結構辛くて。当時は憂鬱でした。私にとっての花屋は夢のある仕事じゃなかったんです(笑)。

 

そんな中、一昨年、父の年齢や体調もあって花屋を畳むことになったのですが、『お店がなくなる…』と自覚した途端、“嫌だった”はずの思い出が蘇ってきました。

クリスマスの夜遅くに父が持ち帰るリースが可愛かったこと。小学校の行事で花束が必要になった時にはちょっとしたヒーローになれるのが恥ずかし半分、嬉しかったこと。いちばん嫌だったお正月の餅花づくりも、年末特番を見ながら家族でワイワイ作っていたのが今では温かく感じられること。

 

失くす今になって初めて、暮らしが“四季の花”に彩られていたと気がついたんですね。

家族旅行にはあまり行けなかったけれど、ただ、日々を大切にするというかけがえのない経験を得たのかもしれません。

 

親への想い、家族との思い出、すべてを大切に思い返しながら、一人暮らしの部屋には、今日も花を飾っています。

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U:

一人暮らしなので持っている花器は大きいものというより一輪挿しや小ぶりなタイプ。そこで、ちょっとした場所にお花を置くことが多いんです。そうすると、普段気づかないようなお部屋の隅々のお掃除に気づけたりします。、“一人暮らしでも行き届くカンタンお掃除”のコツをLideaからピックアップしてみました。

【写真】KEITA NAKADA

【イラスト】Kohei Takemoto

【編集・文】永井貴子(CATALDESIGN)

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