縦型の「全自動洗濯機」の正しい使い方

縦型の「全自動洗濯機」の正しい使い方

縦型全自動洗濯機で普段着を洗うときは、まず「洗濯表示」を確認。「洗濯機」「洗濯おけ」「手洗い」マークがあれば洗えます。電源を入れて洗濯物を入れ、「標準コース」を選んでスタート! 洗濯物は洗濯槽の7~8割までにし、容器に書かれている量の洗剤をきちんとはかって入れるのが、汚れをきれいに落とすコツですよ。

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「洗濯機」を使って洗う

皆さんは、間違った「洗濯機」の使い方をしていませんか?

ひとり暮らしの方が多く使用している縦型の全自動洗濯機を例にして、普段着(標準コース)の洗濯の流れをご紹介します。

そもそも洗濯機で洗える衣類ってどんなもの?

洗濯を始める前に、その衣類が洗濯機で洗えるかどうかを必ず確認しましょう。
見ていただきたいのは、衣類の内側などについている「洗濯表示」。

<洗濯表示の一例>

以下の表にあるマークがついていたら、洗濯機で洗うことができます。
ついているマークによって、選択する「コース」が違いますから、しっかりチェックしてください。また表にある、おすすめの洗剤も参考にしてください。
※2016年12月から洗濯表示が新しくなりました。

旧絵表示 洗濯表示 おすすめの洗剤
洗濯表示 洗濯機による洗濯ができる。
洗濯表示 洗濯機の弱水流又は弱い手洗いがよい。
洗濯表示 洗濯機で洗濯処理ができる
洗濯表示 洗濯機で弱い洗濯処理ができる
一般衣料用洗剤
洗剤
洗濯表示 洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる おしゃれ着用洗剤
洗剤
洗濯表示 弱い手洗いがよい(洗濯機は使用できない)。 洗濯表示手洗いができる

洗濯表示について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をごらんください。
難しくない!新しい洗濯表示(洗濯マーク)を覚えて上手にお洗濯

全自動洗濯機で普段着を洗う「手順」

全自動洗濯機で普段着を洗う「手順」

※イメージ画像

以下に全自動洗濯機で普段着を洗う「手順」をご紹介します。

1. 電源を入れ、水栓をゆるめる

電源ボタンを押し、電源を入れます。水栓(蛇口)が閉まっている場合はゆるめて、水が出るようにしておきましょう。水栓をゆるめても、洗濯機が動きはじめるまで水は出ません。

2. 洗濯機に洗濯物を入れる

洗濯機の中に洗濯物を入れます。ティッシュペーパーやボールペンなどが入っていないか、ポケットの中を忘れずに確認しましょう。「飾り」や「ホック」のついた衣類は洗濯ネットに入れることも忘れずに。洗濯物を入れる目安は洗濯槽の容量の7~8割を上限とします。

3. コースを選んでスタートボタンを押す

コースを選択して、スタートボタンを押します。普段着、肌着、タオルなど日常の衣類を洗濯する時は「標準コース」が基本。慣れてきたら洗濯機の取扱説明書に従って、汚れの程度、時間の短縮化や節水など、目的に応じてコースを選ぶと便利です。

洗濯機のコースの選び方については、こちらの記事をごらんください。
知って得する!洗濯機の「コース」の賢い使い分け

4. 洗剤類を投入口に入れる

洗剤を付属のスプーンやキャップではかり、洗剤の投入口に入れます。機種によって投入口の位置は異なります。洗濯機に表示される水量を目安に、洗剤容器に書かれている量の洗剤をきちんとはかって入れましょう。また、粉末洗剤と液体洗剤では投入口が違う場合が多いので、よく確認しましょう。柔軟剤や漂白剤を使う時も、それぞれ専用の投入口に入れます。

「柔軟剤」とは、衣類をやわらかくいい香りに仕上げるためのもので、防臭・消臭効果や、静電気を防止する効果などがあります。またお洗濯できるすべての衣類に使用できます。
「漂白剤」は、化学反応によってシミや汚れを分解することで汚れを落ちやすくするものです。 柔軟剤は専用の自動投入口へ、漂白剤は専用の自動投入口か、ない場合は洗剤と同じ投入口へ、「洗濯を開始する前」に入れます。

柔軟剤について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をごらんください。
「柔軟剤」の効果と使い方
漂白剤について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をごらんください。
「漂白剤」の特徴と使い方

5. 洗濯機のフタを閉める

洗濯機のフタを閉めます。フタを閉めないとスタートしない機種もあります。フタを開けたままスタートできる機種でも、脱水に進むと止まってしまうので、フタがきっちり閉まっているかの確認は重要です。

6. 洗濯が終了したら取り出して干す

洗濯終了後は、できるだけ早く洗濯物を取り出して干しましょう。洗濯槽の中に長く放置しておくと、しわになりやすいだけでなく、イヤなニオイやカビが発生するなどトラブルの原因になります。干す時は振りさばいたり、手でパンパンたたいたりして形を整えて干すと、仕上がりが良くなります。

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「洗剤」と「柔軟剤」の投入口が別々なのはなぜ?

洗剤と柔軟剤が混ざるとお互いの機能を打ち消しあってしまうから

洗剤も柔軟剤も主成分は「界面活性剤」ですが、性質が異なっています。多くの洗剤には、陰イオン性界面活性剤が用いられており、水に溶けたときに親水基がマイナスの電荷を帯びる性質があります。一方、柔軟剤は、陽イオン性界面活性剤が用いられており、親水基がプラスの電荷を帯びるので、水中でマイナスの電荷を帯びた繊維の表面に吸着します。

<界面活性剤分子のモデル>

<洗剤の中の陰イオン性界面活性剤の働き>

洗剤の陰イオン性界面活性剤は、汚れを落とし、再付着を防止する

詳しくはこちらをご覧下さい。

<柔軟剤の中の陽イオン性界面活性剤の働き>

柔軟剤の陽イオン性界面活性剤は、繊維に吸着して、やわらかさや静電気防止効果を付与します。

詳しくは、こちらをご覧下さい。

万が一、洗剤と柔軟剤をまぜてしまうと、正反対の電荷を持っているため、水中で結合して、お互いの機能を打ち消しあってしまうのです。

<洗剤と柔軟剤がまざった場合>

ちょうどシャンプーと同じタイミングでリンスをつけてしまった場合のイメージです。

ですから、洗剤と柔軟剤がそれぞれきちんと働くために、洗剤と柔軟剤をそれぞれの「所定の投入口」に入れることが重要です。そうすることで、洗剤は「洗い」の時に、柔軟剤は「最後のすすぎ」の時に自動投入され、それぞれの機能を発揮します。
くれぐれも、柔軟剤の投入口に間違えて洗剤を入れないように注意しましょう。すすぎの時に洗剤が入り、すすがれないままとなってしまいます。

詳しくは、こちらをご覧下さい。

この記事を作成・監修した
マイスター

片木 徹也

お洗濯マイスター

片木 徹也

かたぎ てつや

洗濯用洗剤などの製品開発に約15年携わってきました。
日々のお洗濯を楽しく、快適に行っていただけるよう、技術に基づいたノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

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