換気扇・レンジフードの簡単お掃除方法!動画&写真で解説

換気扇・レンジフードの簡単お掃除方法!動画&写真で解説

フィルターやファンなど、換気扇の部品を「どう外すの?」「どう洗うの?」と、わからない人も大丈夫!写真を見ながら1つ1つ手順を追っていけば、ビギナーでもちゃんとお掃除できます。「割り箸をヘラのように使う」「ティッシュペーパーで洗剤を湿布する」などの裏ワザで、こびりついた油汚れも効率的に落としましょう。

Share

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

換気扇の「油汚れ」をキレイに!

「換気扇」にこびりついてしまった「油汚れ」、なんとかキレイにしたいものですよね。そこで今回は、換気扇の汚れ落としの手順とコツをご紹介します。洗剤と道具を上手に使ってお掃除して、換気扇をすっきりキレイにしましょう。

換気扇掃除は、数か月に1回くらいを目安に

油汚れは、調理してすぐなら、ふけば落ちる程度のサラサラした状態ですが、時間がたつにつれ、だんだんベタベタ汚れに変化。さらに放置すると、カチカチに固着してしまい、こうなると落とすのも大変です。
また、ファンに汚れがつくと換気能力も低下してしまうため、吸いきれない油煙がリビングまで漂ってきてしまう可能性もありますよ。

できるだけこまめに掃除したい換気扇やレンジフードですが、汚れをためないように数か月に1回はお掃除するようにしましょう。
例えば、3月(春休み)、5月(ゴールデンウィーク)、8月(夏休み)、12月(冬休み)など、長期休みのタイミングと決めておくと、忘れずにお掃除できますね。

換気扇&レンジフードの掃除に必要な道具と準備は?

部品の取り外しなどが大変そう……と、「換気扇掃除」を難しいものと考えがちですが、事前にきちんと準備して、手順を追って行えば心配ありません。ここでは一般的な掃除方法をご紹介します。

  • ※換気扇にはさまざまなタイプがあるので、取扱説明書などで掃除方法をご確認ください。

1.掃除道具を用意する

・掃除用手袋
・レンジ用洗剤(キッチンのガンコな汚れには、専用の洗剤が必要)
・スポンジ
・古布(不要になったTシャツや肌着を10cm角くらいに切り、使い捨て雑巾にすると便利)
・掃除用のミニブラシ
・割り箸(先端が平らになっているものが便利)
・新聞紙
・ティッシュペーパー

2.換気扇の電源を切る(OFFにする)。

3.傷や汚れがつかないよう、シンクや調理台などに新聞紙を敷く。

4.金属の部品で手を傷つけないように、掃除用手袋をはめる。

5.「換気扇」の部品を外す

「換気扇」や「レンジフード」の掃除のとき、面倒に感じてしまうのが換気扇を外す作業。そこで、以下にタイプ別の換気扇の外し方をご説明します。

タイプ別の「部品の取り外し方」

あなたのおうちの「換気扇」はどちらのタイプ?

一般家庭のキッチンで使用される換気扇は、主に以下の2つのタイプです。

●「シロッコファン」 →取り外し方はこちら

整流板がないタイプの例

整流板があるタイプの例

●「プロペラファン」 →取り外し方はこちら

シロッコファンの場合

「シロッコファン」は、細長い羽根がたくさんついた円筒状のファンで、吸い込んだ空気はダクトを通して屋外に排出されます。
ちなみに、「シロッコ」とは、サハラ砂漠から地中海方面に吹く熱風のこと(広辞苑より)。シロッコファンをキレイにお掃除して風を感じたいですね。

〈シロッコファンの主な部位の名称〉

※タイプによって異なるので、取扱説明書をご確認ください。

「シロッコファン」の取り外し手順

シロッコファンのタイプは、整流板があるもの・ないもの、ファンがワンタッチ式のもの、ネジで固定されているものなど、様々です。タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書などでご確認ください。

ここでは、「整流板があるタイプ」と「整流板がないタイプ」の一例を紹介します。

●整流板があるタイプの場合

1.整流板・フィルターを外す

整流板の左右のストッパーを押しながら、少し上に押し上げて、手前にゆっくりおろし、整流板を外します。

フィルターがついているタイプであれば、少しずらして取り外します。留め具がついている場合は、留め具を外してから取り外しましょう。

2.ベルマウスを外す

ベルマウスとは、ファンの開口部に取り付けられている、輪っか状の部品です。タイプによってはついていないものもあります。

まず、ファンが止まっていることを確認してください。
ネジがついている場合は外し、ツメがついている場合はベルマウスをスライドさせて、ベルマウスを取り外します。

3.シロッコファンを取り出す

ネジで固定されている場合は、シロッコファンがまわらないように手で押さえながら、ファンを固定している中央のネジを「ゆるむ」の方向へまわして外し、ファンを取り出します。

ワンタッチ式の場合は、取り外しボタンを押しながら、ファンを取り出します。(タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書で確認してください。)

取り付ける時は、外した時と逆の操作を行います。

●整流板がないタイプの場合

1.フィルターを外す

フィルターを少しずらして取り外します。留め具がついている場合は、留め具を外してから取り外します。

2.ベルマウスを外す

ベルマウスとは、ファンの開口部に取り付けられている、輪っか状の部品です。
まず、ファンが止まっていることを確認してください。取り付けネジをゆるめ、ベルマウスを取り外します。

3.シロッコファンを取り出す

シロッコファンがまわらないように手で押さえながら、ファンを固定している中央のネジを「ゆるむ」の方向へまわして外し、ファンを取り出します。

取り付ける時は、外した時と逆の操作を行います。

<動画>シロッコファンの外し方

実際に取り外す様子を、下記の動画でご覧ください。やり方がわかれば、女性でも簡単に外せますよ。
ここでは、「整流板があってファンがワンタッチで外せるタイプ」と「整流板がなくファンがネジで固定されているタイプ」の2例を紹介しています。

<シロッコファンの取り外し方>

※タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書などでご確認ください。

プロペラファンの場合

「プロペラファン」は、壁に直接取り付けて、扇風機のような回転する羽根によって空気を屋外に排気します。

〈プロペラファンの主な部位の名称〉

※タイプによって異なるので、取扱説明書をご確認ください。

プロペラファンの取り外し手順

ここでは、一例を紹介します。タイプによって外し方が異なるので、取扱説明書などでご確認ください。

1.中央のネジ(スピンナー)を外す

プロペラファンが止まっていることを確認し、プロペラファンがまわらないように手で押さえながら、中央の固定ネジ(スピンナー)を「ゆるむ」の方向へまわして外します。

2. プロペラファンを引き抜く

プロペラファンを手前に引き抜きます。引き抜く時、ファンを変形させないように注意しましょう。

3. 前面カバーを外す

カバーの中央下部を手前に引き、少し上に持ち上げて外します。
取り付ける時は、外した時と逆の操作を行います。

取り外した部品は「レンジ用洗剤」でお掃除!

整流板、フィルター、ファンなど換気扇の「取り外した部品」は、以下の手順でお掃除をしましょう。

1. 洗剤をスプレーする

整流板、フィルター、ファンなどの汚れた部品をシンクに並べ、全体にまんべんなくレンジ用洗剤をスプレーして2~3分おきます。

2. 汚れをふき取る

汚れが浮いてきたら、古布などでふき取ります。落ち切れていない汚れをスポンジや掃除用ミニブラシでこすります。

3. 水洗いして乾かす

汚れが落ちたら、最後に水洗いをしてよく乾かします。
汚れが落ちない場合には「洗剤をスプレーする→汚れをふき取る→水洗い」の作業を繰り返し行います。

POINT

しつこい汚れを落とすワザ

1.分厚くついた油汚れは、割り箸でこそげ落とす

外したファンに油汚れとホコリがべったりと分厚くついている場合は、洗剤をかける前に、先端が平たくなっている割り箸などで、汚れをこそげ落として汚れの層を薄くしておきます。先端が平たくなっていると、「ヘラ」のように使えて便利です。割り箸が折れないよう、気をつけて力加減して下さい。

<汚れをこそげ落とす方法>

2.ティッシュペーパーを使った「洗剤湿布」が効果的!

汚れがこびりついた場所や布でふき取りにくい場所は、ティッシュペーパーなどを使って洗剤を湿布すると効果的です。
シロッコファンの場合は、割り箸を使って、羽根の間にティッシュペーパーをはさみこみます。浮き上がらないように、奥までしっかりはさみこみましょう。

<湿布の準備>

ティッシュペーパーの上から、洗剤をまんべんなくスプレーして、2〜3分おきます。

<洗剤で湿布する方法>

「レンジフード」など、取り外せない部分のお掃除は?

高い位置にあるレンジフードなどに、洗剤を直接スプレーするのはNG。目に入るおそれがあり危険です。
布に洗剤をスプレーしてから、汚れた部分をふき取りましょう。汚れをふいたら、水で濡らしてしぼった雑巾で水ぶきして完了です。

布に洗剤をスプレーします

洗剤をつけた布でふき取ります

換気扇掃除で注意すること

塗装のはがれに注意

熱・汚れ・時間経過による劣化の影響で、塗装がはがれることがあります。レンジ用洗剤を使う時は、「目立たないところで試す」「長時間放置しない」ようにしましょう。

機器の材質に注意

換気扇には様々な材質が使われています。メーカーによって推奨する掃除方法は異なるので、機器の取扱説明書に従ってください。

「換気扇」「レンジフード」のお掃除は、年末まで溜め込まず、さっそく実践してみてください。
ピカピカの「換気扇」「レンジフード」が、キッチンの空気をキレイにしてくれますよ。

TEACH ME, MEISTER!
教えてマイスター!

「レンジ用洗剤」が油汚れをよく落とす理由は?

時間が経過した油汚れは「台所用洗剤」では落ちにくい

ベタベタ汚れや固くなった油汚れは、台所用洗剤ではなかなか落とせません。台所用洗剤の主要洗浄成分である界面活性剤には、油汚れを包み込んではがし取る働きがあるのですが、時間が経ってベタベタするようになった油汚れを落とすには力不足です。

「アルカリ剤」や「溶剤」が油を落とす

一方、「レンジ用洗剤」には、界面活性剤のほかに、固くなった油汚れをふやかして分解する「アルカリ剤」や、溶かして落とす「溶剤」が配合されているのでよく落ちるのです。

この記事を作成・監修した
マイスター

吉井 和美

リビングケアマイスター

吉井 和美

よしい かずみ

掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験してきました。
これまでの知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすくお伝えしていきます。

Share

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

お掃除の新着記事もチェック!

SOCIAL MEDIA Lideaでは各種SNSでも
最新情報をお届けしております

MAIL MAGAZINE Lideaの記事更新情報や、お得なキャンペーン情報を
いち早くメールマガジンでお届けします!

規約に同意する

※入力したメールアドレス宛に「【Lidea(リディア)】 メールマガジン登録のご案内」メールをお送りしますので、入力間違いにはご注意ください。
※メールが届いてから24時間以内にお手続きをお願いいたします。
※携帯電話会社(docomo・au・SoftBankなど)の携帯メールアドレスを利用されている場合、セキュリティ設定により携帯メール以外の受信が拒否されている場合がございます。指定したドメインのメールのみ受信する設定でご利用の場合は、「lidea.today」のドメインからのメールを受信できるよう、設定してください。
reCAPTCHA

このサイトはreCAPTCHAとGoogleによって保護されています。
プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

LINEに保存