帽子やハットの洗い方~型くずれを防ぐ洗濯方法を種類別に紹介~

帽子やハットの洗い方~型くずれを防ぐ洗濯方法を種類別に紹介~

紫外線対策に欠かせない「帽子」をすっきり洗う方法を紹介します。汗やファンデーションなどで汚れた帽子は、付属品を取り外してホコリを払い、やさしく押し洗いしましょう。風通しのよいところに陰干しするのがポイント。干す時には、頭にかぶるようなイメージで洗濯ネットを詰めて、ペットボトルの上にかぶせれば、型くずれも防げます。

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ニットや布製の「帽子」を自宅でお洗濯しよう

様々な種類がある「帽子」ですが、ニット帽や布製のハット、キャップなどは、家庭で洗うことができるものもあります。
帽子は使っているうちに、表面はホコリや排気ガスなどで、内側は汗やファンデーションなどで汚れてしまいます。定期的にお洗濯して、気持ちよく使いたいですね。

家庭で洗える帽子なら、どの帽子も洗い方の基本は同じです。洗う前には洗濯表示をしっかりチェックしてから、洗剤は「おしゃれ着用洗剤(アクロン)」を使い、やさしく洗います。干し方は種類によって異なりますので、注意しましょう。
大切な帽子を自宅でキレイにお洗濯するために、ここでは前処理と洗い方の基本、型くずれしない干し方のアイデアまで、写真付きで解説します。

洗う前に、「洗濯表示」を確認

まず、裏面についている洗濯表示をチェックして、家庭で洗えるかどうかを確認しましょう。

洗濯表示は2016121日に改定されました。お手持ちの帽子の洗濯表示をチェックしてみてください。

洗濯表示 旧絵表示
洗濯表示 旧絵表示

洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合は、家庭で洗えます。旧絵表示に「洗濯機」マークや「手洗い」マークがついている場合は、家庭で洗えます。

洗濯表示 旧絵表示
洗濯表示 旧絵表示

洗濯表示や旧絵表示に「洗濯おけに×」がついている場合は、家庭で洗えません。

帽子の「お洗濯」のしかた

帽子は以下の手順で、やさしくお洗濯しましょう。

1. 「付属品」を取り外し、ホコリを払う

まず、コサージュやリボンなどの取り外せる「付属品」は、外しておきます。帽子全体についているホコリは手ではたくか、洋服ブラシで払い落としておきます。

2. 目立つ汚れがある場合の「前処理」

ひたいが触れる内側や、手で触るツバなどは汚れやすい部分なので、「前処理」をしておきましょう。洗濯前に汚れを確認して、「おしゃれ着用洗剤(アクロン)」を直接汚れの部分につけ、キャップの角で軽くたたき、洗剤を汚れになじませておきましょう。

3. 水洗いする

洗濯機で洗う場合は「洗濯ネット」を使う

洗濯機で洗う場合には、「洗濯ネット」に入れましょう。刺しゅうやビーズがついている場合には、裏返してから洗濯ネットに入れ、ドライコースか手洗いコースなどの弱水流コースで洗います。

手洗いの場合は「押し洗い」する

手洗いする場合には、洗面器などに「おしゃれ着用洗剤」を適量入れ、「押し洗い」でやさしく洗います。洗面器に水を入れ、同様にすすぎを2回行います。2回目のすすぎで「消臭・防臭効果のある柔軟剤」を入れます。水に柔軟剤を混ぜたあと、帽子をしずめ、やさしく押して、柔軟剤が全体にいきわたるようにします。

4. 「脱水」は短時間で

型くずれを防ぐため、脱水は短時間にします。手洗いの場合は、帽子をタオルで包んでたたみ、上から軽く押してタオルに水分を移し取ります。

5. 干す時は「陰干し」する

日に当てると色落ちしやすいため、「陰干し」がベストです。室内の風通しの良いところに干しましょう。

ハット、キャップを干す場合

頭にかぶせるようなイメージで、「洗濯ネット」を帽子に詰めて形を整え、ペットボトルなどにのせて干すと、型くずれを防ぐことができます。

ニット帽を干す場合

ニット帽は、キャップのように干すとニットが伸びてしまうので、「平干し」がおすすめです。「平干し専用ネット」を持っていない場合は、角ハンガーに「洗濯ネット」を吊るし、その上にニット帽を広げて干しましょう。

麦わら帽子のお手入れ方法

麦わら帽子は、ペーパー(紙)素材で作られているものと天然素材で作られているものがあります。

ペーパー素材のものは、洗濯表示に「分類外繊維(紙)」と表記されている場合が多く、紙でつくられているため水や熱に弱いので、水を使ったお手入れやお洗濯はできません。

帽子の洗濯表示 分類外繊維(紙)

分類外繊維(紙)の場合

ここでは、天然素材で作られた麦わら帽子、洗濯表示に「天然草木」と表記されている帽子のお手入れについて紹介します。

帽子の洗濯表示 天然草木(ラフィア)

天然草木(ラフィア)の場合

1. 帽子のホコリを取る

まず、洋服ブラシなどで、ホコリを落とします。

帽子に洋服ブラシをかける

2. 汚れをふき取る

水に浸し、固く絞ったタオルでふき取ります。
天然草木を使用した帽子は湿気を嫌うので、濡らしすぎないよう、さっとふき取るのがポイントです。

帽子を固く絞ったタオルでふき取る

帽子の内側の布部分の汚れが気になる場合

帽子の内側のおでこが触れる布(汗止めの布)の汚れが気になる場合の、お手入れ方法について紹介します。

1. おしゃれ着用洗剤でたたいて汚れを落とす

おしゃれ着用洗剤(アクロン)を薄めた液(水4Lに対し、おしゃれ着用洗剤10ml)をつくります。

おしゃれ着用洗剤(アクロン)で洗濯液をつくる

液の中にタオルを浸して固く絞った後に、たたくようにして汚れを落とします。
帽子の本体が濡れないように注意しましょう。目立たないところで、色落ちしないか確認してから行いましょう。

2. 洗剤分を落とす

水に浸し固く絞ったタオルでたたき、洗剤分を落とします。

帽子を固く絞ったタオルで洗剤分をふき取る

3. 陰干しする

最後は、陰干しをしてしっかり乾かします。水分が含まれたまま保管すると、カビの原因になります。頭にかぶせるようなイメージで、「洗濯ネット」を帽子に詰めて形を整え、ペットボトルなどにのせて干すと、型くずれを防ぐことができます。

帽子を陰干しする

この記事を作成・監修した
マイスター

大貫 和泉

お洗濯マイスター

大貫 和泉

おおぬき いずみ

洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきました。
母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすくお伝えしていきます。

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