ひき肉の「下ごしらえ」作り置きでできる、簡単おかずレシピを紹介!

ひき肉の「下ごしらえ」作り置きでできる、簡単おかずレシピを紹介!

すぐに使わない肉は、水分をふき取り、ジッパー付き保存バッグで密封して冷蔵・冷凍するのが鮮度キープのコツ。下ごしらえもしておくと、おかず作りがラクになります。合いびき肉の「万能肉だね」は卵などをもみ込んでから、鶏ひき肉の「万能そぼろ」は薄味で加熱してから冷凍保存しましょう。いろいろ使えて便利ですよ♪

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肉の鮮度キープのコツは「空気を抜く」「水分をふく」の2つ

週末にまとめ買いしたり、特売日に多めに買ってしまったりすることがある肉。皆さんは、どのように保存していますか?
買ってきたらそのまま冷蔵庫のチルド室に入れっぱなしにしたり、「冷凍庫へポン!」と入れたりしている方も多いのでは!?

買ってきた肉を、プラスチックトレイに入れっぱなしの保存はNG!なぜなら、プラスチックトレイ内の「空気」や「ドリップ(余分な水分)」は、肉を傷ませる原因になるからです。
トレイにかけられているフィルムは薄くて空気を通しやすいため、肉が空気に触れ、乾燥したり、脂肪が酸化して変色したりします。
すぐに使わないならプラスチックトレイから出し、まずは肉のまわりについているドリップをクッキングペーパーでふき取ります。こうすることで、肉が傷みにくくなり、臭みも取れます。
さらに、1回に使う分をラップで包み、空気を通しにくい保存バッグに入れて冷蔵しましょう。

これは、冷凍保存でも同様です。皆さんは、「肉をプラスチックのトレイごと冷凍したら、霜や氷で真っ白になった!」という経験はありませんか?
家庭にある冷凍庫では、扉の開閉で温度が変化するため、とけたり凍ったりが繰り返されます。長時間冷凍庫に入れっぱなしにすると、食材の内部の水分も、まわりの空気の水分も凍りついて真っ白になり、乾燥してパサパサになってしまいます。保存する時は、できるだけ空気を抜いて、より「真空状態」に近づけるのがコツです。

また、冷凍する場合は、熱を伝えやすい金属製のトレイやバットの上に置くと、より速く冷凍できます。

肉の冷蔵・冷凍については、こちらの記事をご覧ください。
あなたの保存方法は合っていますか?「肉」の正しい「冷蔵・冷凍保存方法」

すぐに料理に使える「下ごしらえ」の作り置き

肉を買ってきた時に、1回分ずつ小分けしておくだけでも、料理にサッと使えるので便利ですよね。
今回は、さらにひと手間かけて、「調味料で下味をつける」または「加熱しておく」という下ごしらえをしてみませんか?

下ごしらえの作り置きには、こんなメリットがあります。
1 調味料の塩分により肉の内部の余分な水分を引き出すので、傷みにくくなる。
2 ゼロからの調理でないので、急いでいる時のおかず作りがぐーんと短宿できる!
3 アレンジがきくので、料理のレパートリーも広がる

「平日は忙しくて時間がかけられない」「おかずがマンネリになっちゃう」という方こそ、下ごしらえの作り置きがおすすめです!

ひき肉でトライ!「万能肉だね」と「万能そぼろ」

下ごしらえは買ってきてすぐ、「新鮮なうちに」「面倒くさくなる前に」すませるのが一番。忙しい方からは、「肉を切った包丁とまな板を洗うのはイヤ!」という声も聞こえてきそうです。
そこで、ここでは肉を切る手間のいらない「ひき肉」の下ごしらえの方法をご紹介します。

合いびき肉を冷凍ストック!「万能肉だね」の作り方

保存バッグに合いびき肉ととき卵、調味料を入れて、袋の上からもむだけ!
手も汚れないし、ボウルなどの洗い物も出ません。菜箸などで筋をつけてから冷凍しておくと、使用する時に手で折って少量ずつ取り出すこともできます。

<材料(肉200g×2袋分)>
合いびき肉 400g
卵 2個
塩 小さじ1/2
こしょう 少々

<作り方>
(1)保存バッグ(中)を2枚用意し、1枚に合いびき肉200g、とき卵1個分、塩小さじ1/4、こしょう少々を入れ、よくもむ。もう1枚にも同様に入れてもむ。

(2)肉だねを平らにして空気を抜き、密閉し、冷凍庫に入れて凍らせる。

小分けにする時は、菜箸などで筋をつける。

万能肉だねは、凍ったまま料理に使うのがコツ!和洋中、どんな料理にも合わせやすいです。

万能肉だねのお手軽レシピ1 「チン!してBIGシュウマイ」

水でぬらしたクッキングペーパーを使うことで、電子レンジでもふっくらジューシーなシュウマイに!大きく作れば、肉だねを1つずつ包む手間もいりません。

<材料>
万能肉だね 1袋分(肉200g分)
シュウマイの皮 1袋(30枚)
ズッキーニ 1/4本(60g)
粒コーン 大さじ2
しょうゆ、練りがらし 各適量

<作り方>
(1)シュウマイの皮は5mm幅に切る。ズッキーニは7~8mm角に切る。フェルトタイプのクッキングペーパーは、水でぬらして軽くしぼる。

(2)耐熱皿にぬらしたクッキングペーパーを敷いてズッキーニとシュウマイの皮をのせ、大さじ2杯の水を振って包む。電子レンジ(600W)で約2分半加熱する。

(3)肉だねは別のぬらしたクッキングペーパーの上に凍ったままのせ、もう1枚のぬらしたクッキングペーパーをかぶせて、電子レンジ(600w)で中に火が通るまで6分~6分30秒加熱する。

(4)器に(2)のシュウマイの皮と野菜の半量を敷き、(3)の肉をのせ、残りの(2)をのせる。コーンを散らしたら完成。食べやすい大きさに切り分け、しょうゆ、からしを添えていただきます。

万能肉だねのお手軽レシピ2 「ミートボール入りトマトスープ」

肉だねを凍ったままスープに割り入れるので、だんご状に丸めなくてOK!家にある野菜やきのことトマト缶を使って、野菜たっぷりのスープが作れます。

 

<材料>
万能肉だね 1袋分(肉200g分)
玉ねぎ 1/4個
ピーマン 1個
しめじ 1/2房
トマト水煮缶 1缶
ローリエ 1枚
塩 小さじ1/3強
こしょう 少々
オリーブ油 適量

<作り方>
(1)玉ねぎ、ピーマンは1cm角に切る。しめじは石づきを取り、長さを半分に切ってほぐす。
(2)鍋にオリーブ油を熱し、切った野菜を炒める。玉ねぎがしんなりしてきたら、トマト水煮を加えて木べらでつぶし、水1カップ、ローリエを加える。
(3)煮立ったら、肉だねを凍ったまま割り入れる。アクが出たらすくい、7~8分煮て、肉だねに火が通ったら、塩、こしょうで味を整える。器に盛り、好みでバジルを飾る。

 

鶏ひき肉で冷蔵ストック!「万能そぼろ」の作り方

傷みやすい鶏ひき肉は、薄味で加熱してから保存。保存バッグにフェルトタイプのクッキングペーパーを敷いてから入れると、余分な脂や水分を吸い取ってくれるので、傷みにくくおいしく保存できます。

<材料(肉400g分)>
鶏ひき肉 400g
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
サラダ油 小さじ1
塩 小さじ1/2
こしょう 適量

<作り方>
(1)火にかける前のフライパンに鶏ひき肉と酒を入れ、ひき肉をほぐしながらまぜる。
(2)(1)を中火にかけて炒め、肉に火が通って汁気が煮詰まったら、サラダ油を加える。水分がなくなってポロポロになるまで切るようにして炒め、塩、こしょう、しょうゆで調味する。バットなどに取り出して、あら熱がとれるまで冷ます。

 

(3)保存バッグにフェルトタイプのクッキングペーパーを敷き、(2)を平らにのせ、空気を抜いて密閉する。

 

万能そぼろは、加熱してポロポロにすることで、必要な量をスプーンなどで取り出せます。
チャーハンやオムレツ、スープに入れるなど、お肉のうまみを足したい時に便利です。

万能そぼろのお手軽レシピ1 「具だくさんスペインオムレツ」

1品に肉も野菜も卵も入っていて、栄養満点のスペインオムレツ。万能そぼろがあれば、ひき肉を炒める手間がないからラク!

 

<材料>
万能そぼろ 100g
玉ねぎ 1/4個
ズッキーニ 1/4本
赤パプリカ 1/4個
じゃがいも 小1個
卵 4個
粉チーズ 大さじ2
塩 少々
こしょう 少々
オリーブ油 大さじ1
トマトケチャップ 適量

<作り方>
(1)玉ねぎ、ズッキーニ、赤パプリカは1cm角に切る。じゃがいもは1cm角に切り、さっと水にさらし、ぬらしたクッキングペーパーにすべての野菜を包んで電子レンジ(600W)で4~5分加熱する。
(2)卵は割りほぐし、万能そぼろ、レンジ加熱した野菜、粉チーズ、塩、こしょうを加えてよく混ぜる。
(3)小さめのフライパン(直径20cm程度)にオリーブ油を中火で熱し、(2)を流し入れる。木べらで生の部分がなくなるまでまぜ、底がこんがり焼けたらいったん皿に取り出す。上下を返して戻し、裏面もこんがり焼く。切り分けて器に盛り、好みでベビーリーフやミニトマトを添える。

 

万能そぼろのお手軽レシピ2 「エスニック風そぼろサラダ」

甘ずっぱいドレッシングが食欲をそそり、食欲の落ちる夏にもさっぱり食べられるサラダです。肉そぼろをのせることで食感やうまみを補え、栄養もアップ!

 

<材料>
万能そぼろ 適量
春雨 20g
きゅうり 1/3本
セロリ 1/3本
ミニトマト 2~3個
ミックスナッツ 適量

<ドレッシング材料>
レモン汁 大さじ1
ごま油 小さじ2
サラダ油 小さじ2
砂糖 小さじ2
ラー油 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
しょうゆ 小さじ1/4
こしょう 少々
おろししょうが 1かけ分

<作り方>
(1)春雨は袋の表示どおりに熱湯でゆで、食べやすい大きさに切る。
(2)きゅうりは縦半分に切ってから斜めに切り、ミニトマトはへたを取って半分に切る。セロリは薄切りにする。ドレッシングの材料を合わせておく。

 

(3)器に春雨と野菜を盛り、万能そぼろをのせ、ナッツを散らす。食べる直前にドレッシングをかける。

以上、お肉を下ごしらえして保存しておき、おかずにアレンジするテクニックでした。いかがでしたか?

完成形の作り置きおかずとなると、時間がかかって「休日が半分つぶれてしまう」など、負担も大きいですよね。パパッとできる下ごしらえの作り置きなら、料理ビギナーさんでも、ストレスにならずにできると思います。ぜひ試してくださいね!

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。

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